2006年12月01日
◯副主査(井坂信彦)
六甲山の道路における暴走族──いわゆるローリング族対策についてであります。
もう地元灘区では,長年の懸案となっております六甲山の道路を
夜な夜なコーナーリングを楽しんで,
暴走族が集まってくるという問題なんですけれども,
財団法人国土開発技術研究センターというところの優秀賞,
理事長表彰を受けた新しい技術があります。
スピードセーブ工法といって,これ既に全国で何十カ所も設置実績があり,
実際に効果も上げているというふうに思っておるわけですけれども,
従来,スピードを抑える,いわゆる路面上の──ハード上の工夫としては,
路面に段差をつけてガタガタ言わせる,
あれが神戸市内でも幾つか設置されておりますが,
このスピードセーブ工法の特徴というのは,路面は段差ではなくて正弦波,
サインカーブ──緩やかなサインカーブを路面に施すと。それによって,
いわゆる制限速度内で走ってる車は,基本的にほとんどというか,
もう一切揺れを感じないと。もちろん荷物も落ちたりしないと。
不快感もないと。しかし,一定の速度を超えると,途端にガタガタ揺れると。
さらに一定の速度を超すと,もう物理的に,
ほとんどその速度では走れないようになるという,
そういうサインカーブを路面に施すという工法であります。
こういったハード上の仕組みを六甲山の
あの道に取り入れていくということについて,
いよいよ地元の方々とも具体的な協議に
入っていただいたというふうに聞いております。
そのことについては,大変高く評価しておりますので,
今後,何が具体的に課題となっていくのか,特に今日お聞きできれば,
例えば費用はどれぐらいかかると神戸市の方では見ておられるのか,
あるいは設置の距離ですとか,設置の箇所数については,
どのように見積もっておられるのかについてもお聞きしたいと思います。
◯坂東建設局道路部長
六甲ドライブウェイのローリング族の対策につきましては,
平成12年に兵庫県警が中心となりまして地元町内会,
それと私ども道路管理者を含めました
六甲山ローリング族対策委員会を結成いたしまして,
いろいろ議論をさせていただいております。
これまでに,先ほど言われました段差舗装とか,
それから減速マーク,それから平成15年からは,
土・日・祝日の夜間の乗用車通行禁止というのをやって,
午前0時から5時だったと思うんですけども,
そういう規制をやって取り締まりの強化をしてきております。
また,ことしの9月上旬には,裏六甲ドライブウェイに
ローリングができないように,はみ出し防止のポストコーンを
28本設置したわけでございますけども,
これちょっとニュースになっておりましたけど,
そのうち22本がとられたということでございます。
これについては,ねじ式でございまして,とりやすかったということで,
とりにくい方法で再度,年内には再度設置したいと考えております。
理事のご質問の舗装につきまして,六甲町内会からもご要望ありまして,
私ども奈良の方の現場を視察させてもらいました。
先ほどお話がありましたように,サインカーブの舗装ということで速度規制,
20キロ以上オーバーしますと,うちの職員も走ってみましたんですけど,
非常に走りにくいということを実感して帰ってきております。
先ほど聞かれましたその工事費なんですが,非常に高くてございまして,
一般の舗装の約15倍ぐらいかかるということを聞いてます。
これは特殊な舗装機械を使わなくちゃいけないということになってまして,
大体一般でしたら,平米当たり1,300円前後するんですが,
これが約2万円ほどするということで,これもこの段差舗装をするには,
大体それを2カ所ぐらいしなくちゃいけない。
1カ所が山カーブを5~6カ所つくって1カ所と,
それを2カ所となりますと,両方で大体1,000万ほどかかると,
こう聞いております。
したがいまして,この舗装は,
ローリング対策としては一定の効果があるというのは明らかなんですけども,
先ほど言いましたように,カーブをつけてますので,直線コースでしないと,
カーブ中にしますと危ないということで,
設置箇所を検討しなくちゃいけないということと,
そういう特殊舗装ですので,一般ドライバーにも事前に
よく周知しなくちゃいけないということで,
これから十分検討する必要があるんじゃないかと。
もう1つは,非常に建設コストが高くつくなということで,ローリング族,
今言われてますのが六甲ドライブウェイをしたらというお話なんですが,
そこにローリング族を廃止する,そこを設けますと,
また,ほかの路線に行くということで,そこへ行ったとこで,
またそういう波打ちの舗装をしなくちゃいけないだろうと,こう考えます。
そうしますと,非常にコスト面で非常に高くつくということ考えられますんで,
今理事からも言われましたことも含めまして,
今年──年内設置しますポストコーンの効果を見きわめました上で,
スピードセーブ工法といいますかね,それを含めまして,
総合的な対策を地元や警察と協議してまいりたいと思ってますんで,
よろしくお願いします。
◯副主査(井坂信彦)
ローリング族対策なんですけれども,
現状そのお金の面等々詳しくお聞かせいただきました。
ただ,部長のご答弁で1つだけ納得いかないことは,
あそこでスピードセーブ工法やってしまうと,よそにローリング族が行くんだと。
それはそうかもしれないですけど,しかし,その理屈は私,非常に納得いかない。
例えば効果的な防犯対策をやったら,
よそで犯罪が起こるからやらないんだと言ってるのと私は近いのじゃないかなと。
これはやっぱり神戸の神戸らしいところの最たるもんである六甲山,
そこの上で,六甲山の上で別荘等々建てておられても,
本当に風光明媚で静かなところのはずなのに,夜な夜な爆音が響くわけですよ。
こういったことも六甲山の右肩下がりの状況の
1つの原因ではないかというぐらい私は思っておりますので,
部長のさっきおっしゃったのは,私はちょっと言い過ぎではないかなと。
やっぱり,むしろそれは効果的だというふうにお認めであるわけですから,
ぜひ前向きに検討していただきたい。
距離の面でも私が調べた範囲では,
これ,例えば40キロぐらいで走っていただくためのサインカーブであれば,
大体60メーターぐらい設置すればいいというふうに思っておりますので,
そんなに,だだ長い距離が必要なわけではないですから,
ぜひ前向きにご検討いただきたいなと。