2006年09月05日
◯2番(井坂信彦君)
私は,住民投票☆市民力議員団を代表して,
第78号議案神戸市政の透明化の推進及び公正な職務執行の確保に関する条例,
通称コンプライアンス条例について質問します。
この条例は,現在公判中の神戸市会汚職事件,
自民党元団長の村岡功被告と息子の龍男被告が,
産業廃棄物の要綱やリサイクルセンターの委託などに圧力をかけ,
神戸市の環境行政を曲げることで業者からわいろを受け取った
あの事件を踏まえて,再発防止のために提案されている条例です。
この条例で1つ大切なことは,
これで事件の再発を防止できるのかということであります。
もっと踏み込めば,この条例が事件より以前にできていたならば,
村岡事件はきちんと防げていたのかということであります。
そこで,1点だけ端的に質問いたします。あの村岡事件を,
今回提案されているコンプライアンス条例に当てはめたとき,
具体的にコンプライアンス条例の何条何項に触れて村岡功被告の口ききが
防げる仕組みになっているのか,本日はこの1点についてお伺いいたします。
市長,よろしくお願いいたします。(拍手)
◯市長(矢田立郎君)
この条例につきましては,このたびの事件を踏まえまして,
公正職務検討委員会で,二度と同じことが起こらないようにするための
仕組みづくりにつきまして答申をいただきました。
そして,パブリックコメント,またこれまでの市会におきます
ご意見も踏まえてまとめたものでございます。
市としましては,条例化によりまして,
1つは職員の倫理原則あるいは要望等への
対応原則を定めることによりまして,正当な理由なく
特定の者に便宜を図ることがないようにするとともに,
不当要求に毅然と対応することで防止ができる。
2つ目は,要望等が広く公開されることで抑止効果が高まる。
3つ目は,違法・不当のおそれがある要望等は,
市として判断できない場合でも,
審査会に諮問することでチェックができる。
4点目としましては,市として審査会に諮問しない場合でも,
要望等を受けた市の対応について市会から諮問要求ができる
システムを設けたということで補完することができる。
5点目は,さらに今回の条例では,
市会と連携・協力をしてコンプライアンス体制をつくっていくことを
第3条にもうたってございますが,そういったことをはじめとして,
この条例化をすることによりまして,そのことを内外に対しまして
広く宣言することによりまして,
再発防止には大きな力になるというふうに考えてございます。
なお,今回の事件の前に条例がつくられていたら
事件が防止できたかということでございますけれども,
今回の条例は,先ほども申し上げましたように
市会との連携・協力によりまして,お互いにコンプライアンスを
遵守していこうというものでございますから,事件前から条例があれば,
当然に今回の事件は発生していなかったのではないかというふうに思っております。
◯2番(井坂信彦君)
えらい最後に何か大ざっぱなご意見いただいたんですけれども,
別に何も市会とタイアップして条例つくったから,
これがあれば市会の側で何とかしてくれるやろみたいな
ご意見なんでしょうか。ちょっと全く納得できない,
今回の条例とは余り関係のない
ご答弁だったのではないかなというふうに私は思うわけです。
今の市長の答弁をお聞きしておりますと,
先ほどの共産党さんに対する助役の答弁とは
またニュアンスが違って,何か要求に屈したんではないか,
要求に屈した上で,今回それがないように
条例をつくったというようなふうにも私は聞こえたので,
ちょっと重ねてもう少し具体的にお聞きしてまいりたい,そのように思います。
まず1点目なんですが,村岡親子が産業廃棄物の要綱を厳しくして
新しい産廃業者の参入しにくいようにしろと言ったのは,
これ,今回のコンプライアンス条例に照らせば,
不当要求に当たるのでしょうか,
それとも一般的な政策提言に当たるのでしょうか,
それがまず1点お聞きしたいこと。
それから,2点目は,先ほども少し質疑の中で出ましたけれども,
村岡被告に逆らえば予算が議会で否決されるということを恐れて
政策変更を行ったという市職員,幹部がいたようでありますが,
このような事態は一体今回のコンプライアンス条例で
どのように予防されるのか,
あるいは予防されるべきではないというふうにお考えなのか。
その2点について再質問いたします
◯市長(矢田立郎君)
先ほども前段で申し上げておりますように,
職員の条例化によりまして要望等への対応原則を定めるということが
重要であるというふうに申し上げたわけでございます。
ですから,正当な理由がなくて,
そして特定の者に便宜を図ることがないようにするとともに,
不当要求に対して毅然と対応することで防止を図っていこうと,
こういうことを今回この条例の中で基本的な
精神としてやろうというふうに考えておるわけでございますし,
またその手段として,この記録公開をしていくということが
抑止効果として重要ではないかというふうに申し上げました。
また,違法・不当のおそれがある要望等に対しては,
市として判断が難しい場合でも,審査会に諮問をすることで
チェックができるんではないかというふうにも
今申し上げたわけでございまして,そういったふうに──
さらに,この審査会に諮問しない場合でも,要望を受けた市の対応について,
市会から諮問要求ができるシステムを設けていこうといったこと等も
今回の条例に盛り込んでいっておるわけでございまして,
こういった点に関しまして,この公正職務検討委員会の
答申そのものの中の骨子に係る部分について,
皆さん方にもご理解をいただきたいというふうに思っておりますが,
こういう内容が,やはり今後のこの事件の再発防止に
大きな役割を果たしていくものとして,
多く皆さん方に理解をしていただくことが重要である,
このように考えております。
(発言する者あり)
◯2番(井坂信彦君)
私,今回かなり端的に質問を絞って──
別に条例の一般論をお聞きしているんではないんです。
村岡親子のあの発言は不当要求に当たるんですかと,
具体的にお聞きしているんです。
村岡親子が産廃要綱を変えろと言った,
それは今回の条例に照らせば不当要求に当たるんですかと,
村岡親子の要求がどうなのかということを先ほどお聞きしたのに,
そこには全くお答えにならない。
そこ,やっぱり再答弁求めたいと思うのが1つ。
で,やっぱりここまでの答弁,私お聞きしてまいりましたが,
この条例によって村岡汚職事件の再発が防げるのかどうか,
私は非常にあやふやな部分が残っているというように感じますし,
もっとはっきり言えば,この条例が村岡汚職事件の前に
もし仮にできていたとしても,村岡事件は,
今の神戸市の体質の中では防げなかったのではないかとすら思うわけです。
本日提案されたコンプライアンス条例に原因があるのではありません。
市長が本来,当然認めるべき過ちをこれまで認めてこなかったことに
問題があるのではないかと申し上げたい。
産業廃棄物の要綱を変更したのは間違っていたと,
村岡親子の不当な要求に屈して間違った政策変更をしてしまったと,
二度と間違った政策変更をしないように内部の組織体制を見直し,
村岡親子のような不当な要求はすべて記録して,
毅然と拒否できるようにしようと,
本来このような流れでこのコンプライアンス条例が
提案されなければいけなかったのではないでしょうか。
それを,神戸市は間違った政策変更をしていないんやと,
村岡親子の圧力とは関係なく,市民のためを思って公益にかなった
正しい政策変更をしたんやということをおっしゃるから,
このような議論になってしまうのではないでしょうか。
私,市長がご自分の気持ちに
嘘をついておられないのかなというふうに思うわけです。
本当はあの政策変更,圧力に屈した
間違った政策変更だったかもしれないと内心思っておられるのではないか。
この期に及んでも産業廃棄物の要綱やリサイクルセンターの
委託先を変更したのは,市民のためを思ってやった正しい政策変更だったと,
つまりは賄賂を受け取っていたことは別として,
村岡親子の要求内容そのものは不当な要求ではなくて,
市民の公益にかなった正しい政策提言だったとでも
信念を持っておっしゃるのかどうか。
最後,その村岡親子の発言が不当要求に当たるのかどうかと,
それから信念を持ってそういうことをおっしゃるのかどうか,
お聞きして終わりにしたいと思います。
◯市長(矢田立郎君)
私は先ほども申し上げましたように,
こういった条例をつくる意味のことを非常に重要に──
皆さんでこの意思を同一にしなければいけないということが
重要だということを先ほど申し上げたわけでございます。
で,こういった個々の事象に関しましては,
やはりいろんな事象がこういう内容として出てくるわけでございますんで,
産廃要綱だけの問題ではなくて,さまざまな形で環境関係に関する
例えば問題というのは,どの地域においても起こる
可能性があるわけでございますから,
そういったことに対する把握の仕方として,原点は何か,
やはり公益ということでございます。
そういうことをやはりベースにして物事を考える必要がございます。
そういった点では,さまざまなこの近隣との関係におけるトラブルなんかも,
小さいことではございますけれども,さまざまに起こってまいりますし,
またそういった施設をつくっていく際に,長い時間をかけて,
やはりその中で住民との合意を進めて
いかなければいけないということもございますから,
原点に立ったその考え方というものを
やはり考えないといけない,このように思います。
また,今回のこの条例の制定に当たる以前から,
やはりこういった体制に対してどのように対応していくのか,
そういうことで内部調査もやりましたし,
またこの公正職務の検討委員会も立ち上げましたし,
内部の監察室もつくり上げたわけでございます。
そういった中で,これからの体制について1つ1つ積み上げていく,
そしてこういったことが二度と起こらないような
体制にしようということでやってきておるということでございますので,
ご理解を賜りたいと思います。
(「議長,議事進行。」の声あり
◯16番(浦上忠文君)
ただいまの我が会派の井坂信彦君の質問に対して,
全く市長はその質問の趣旨を理解しないで,
一般的な答弁に終始しております。
こんなことやったら議会要らないではありませんか。
議長は議事録を精査して,もう少し質問者の質問に対して正確に,
誠実に,しかも市長なんですから,それぐらいの意気を持って答えるような
神戸市議会でないと,あの事件があって,
一体神戸市議会何やってんだというところに井坂議員が質問をして,
それに対して全く本質を理解──
あるいはわざと避けておられるのかもしれませんが,
答えないということに対して,議事録を精査して,
議長から注意をしていただきたいと思います。
終わります。(拍手)
◯議長(浜本りつ子君)
ご意見をいただきました件につきまして,
また議運の理事会でいろいろお話を申し上げたいと存じます。