市域全体でのCO2削減計画を策定せよ(環境局)

2006年03月06日

◯分科員(井坂信彦)
神戸市市域全体のCO2削減について,お伺いいたします。
本会議で,恩田議員からも質問させていただきました問題です。
 
CO2ダイエット作戦という,このたび改定されました市役所内部で,
市の職員さんがどれだけCO2を削減するか,
そういった計画については,私は,計画としては,大変よくできた計画だというふうに評価をしております。
なぜならば,市役所全体のCO2削減量をまず定めて,
そして,それをもとに各局ごと,各事業ごとの削減量を責任分担する形で,
きちんと数値で割り振っていると。各局が,その責任分担されたCO2削減量を達成すれば,
すなわち市役所全体で,当初の総合目標が達成されるということになっております。

一方で,各局が,その責任分担された数値を実現するために政策を準備し,
そして私が拝見しますに,それぞれの政策によるCO2削減量を合計すれば,
恐らく各局ごとのCO2削減目標は達成できるのだろうなと思われる
具体的な政策を各局が出してきておられます。

一方,市役所外の市民・事業者を含めたCO2削減──神戸市市域全体の削減目標については,
こうした具体的な計画が立てられていないように見受けられます。

まず,1点目ですが,こうした計画があれば教えていただきたい。
逆になければ早急につくっていただく必要があると考えますがいかがでしょうか,お伺いいたします。


当日のブログはこちら→「コンビニをリサイクル拠点に

◯熊取谷環境局長 
市内全域を対象にした計画の中に,
それぞれの分野ごとの目標があるのかどうかということについてでございますが,
現在,神戸市内のCO2対策としましては,改めてご説明するまでもないと思いますが,
神戸市地球温暖化防止地域推進計画──これは平成12年の3月に策定をしておりますけれども,
これは,国の地球温暖化対策の推進に関する法律というものに基づきまして定めたものであります。

目標は──これもご存じのように,1990年の排出量に対して,
2010年でマイナス6%の基準を達成するというものでありまして,
それぞれ大きくは4つの分野に分けまして,毎年,その実績を把握をし,公表をしてございますが,
この計画の中に,あらかじめ各分野ごとの目標値というものを実は定めておりません。
といいますのは,もともと先ほど申し上げました国の法律の中で,
ガイドラインというものが出されまして,これによって,
この地域推進計画というものを定めておるのですが,
この中で,この計画の性格といいましょうか,目的といいましょうか,
そういったものについては,
市民・事業者あるいは市の行動指針になるようなものを,
その中で定めるというふうなことでありますので,
そういった意味で,具体的な数値目標というものは定めてございません。

ただ,先ほど委員の方からご指摘のありましたように,
現在,我々市も事業者の1人として,CO2対策を進めていくということで,
CO2ダイエット作戦というのを定めておりますが,その中の実は5割以上占めておりますのが,
私ども環境局の担当しております廃棄物処理事業でございます。

これは,この計画を達成していくということになりますと,
具体的には,市民の方々の日常の活動──
いわゆるごみの処理の部分について協力をいただかなければでき得ないというふうなものであります。
したがって,その部分では,数値目標という意味では掲げておりませんけれども,
片方のCO2ダイエット作戦の中で,一定,定めておるというふうな形になってございます。

◯分科員(井坂信彦)
CO2についてなんですけれども,どうもやっぱりこの問題,何度かお聞きしても,
いつもそらされてしまうなというふうに感じますのは,やっぱり市域全体の話に絞ってしたいのですね。
CO2ダイエット作戦,役所内の市の職員さんがされることに関しては,私はもう評価もしておりますし,
そのことは,今回,もうお聞きしませんので,
やっぱり市域全体でどうしていくかということをきょうは絞ってお聞きしたいというふうに思います。

先ほどの,国の法律の流れの中で,神戸市の温暖化防止地域推進計画は,
ガイドラインとしての役割であると,その数値目標を示す必要ないというのは,
当時国の議論はそうであったというのはわかっているのですけれども,
ただやっぱり,その当時,将来予測──何もやらなかった場合に2010年どうなるのかと。

それで国が最低限の取り組みをしたとき,それから市民・事業者が自発的に取り組んだとき,
それから,さらに3段階目,さらに突っ込んだ施策をしたときにどうなるかという,
その将来予測をしておられまして,残念ながら現状を見ますに,
どちらかというと,残念ながら市域全体から排出するCO2量は,
もう将来予測の何もしなかったときの数値に,
むしろ近い数字が出ているのではないかというふうに思っておるわけです。

これは,何でやっぱりこうなってしまうのかなというと,もちろん社会全体の動き等々,
いろいろエクスキューズあるかと思うのですけれども,やっぱり個別に,
CO2ダイエット作戦を庁内でやっておられるように個別に,市域全体のことに関しても,
その産業,運輸,オフィス,家庭なんていう,大ざっぱな4分野でなくて,
もっと細分化して,責任分担もきちんとしていって,さらにその中から分担に応じた施策を出してもらう,
あるいはこちらがひねり出していくという具体的なことをやっぱりしていかないと,
大ざっぱな数字をただ掲げただけで,あとは局長のおっしゃるような,
自主的に目標を掲げて自主的に取り組んでもらうのだというやり方では限界があるのだなという,
その証拠がこの間のCO2排出量の増加ではないかというふうに思うわけですが,
やっぱりそういった──私,先ほど申し上げたような,
CO2ダイエット作戦に近いような計画の立て方が必要かというふうに思うわけです。

その点について,やっぱり,もうダイエット作戦の話は結構ですので,市域全体のことについて,
具体的に必要ではないかという問いに対して答えていただきたいと思います。

◯熊取谷環境局長 
CO2の関係で,市域全体の話をせよということでございましたが,
先ほどの答弁の中で,自主的にというふうに申し上げましたが,
実は何もない状態の中での自主的にという意味ではございませんで,
実は例えば工場等でありますと規模──特にエネルギーの使用量の規模によりまして,
個別に国の方で規制といいましょうか,削減のための規制がかかってございます。

それからまた,事務所におきましても,一定規模以上の床面積を擁するものについては,
例えばごみの処理等について,あらかじめ届け出を出していただいて──計画を出していただいて,
そしてそれをチェックしていくという,個別のそういった規制がございますし,目標もございます。

それから運輸関係についても,国交省の方で業種別に目標値のようなものを定めながら,
一定の枠はめというのをしてきてございますので,それらをそれぞれの企業あるいは事業者さんが,
その規制に沿いましてやっていただければマイナス6%が達成できると,そういうふうなことになってございます。
 
神戸市独自で分野ごとの目標値を定めた方がいいのではないかということですが,
なかなか業種的にもいろいろ重なり合いますし,実際にどのような形でコントロールしていくのかというのが,
庁内の分と比べますと,はるかに難しいというようなこともございまして,
今のところは,そういうふうな形でいっております。

ただ,じゃあ本当にそういう形で事業者さん独自に任せておるのかということでございますが,
そういうわけにもまいりませんし,実際に,具体的な手だてを打っていかなければいけないというふうなことでは,KEMSの普及でありますとか,あるいはISOの取得,
あるいはESCO事業の普及といったものを働きかけていって,
具体的にそういった方向へ向かっての動きをしていただけるような指導といいましょうか,
お願いを今続けておるところであります。

1つだけ指標的なものとしましては,今委員もご存じの神戸2010ビジョンの中でCO2に関しましては,
市民1人当たりの二酸化炭素の年間の排出量について,
現在2.9トンぐらいありますものを2.41トンまでは持っていきたいと,
そういうふうな指標を掲げてはございます。

◯分科員(井坂信彦)
局長がおっしゃった運輸,それから産業部門は,やっぱり国が枠をはめているから,
実際神戸市の環境基本計画年次報告書でも減っているのですよね。
この2つに関しては’90年よりも10%減っているのです。
国が枠を余りはめられてない,要は市も国もほったらかしに近い形に現状なっている家庭,
それからオフィス部門については,これはもう当時の1.5倍ぐらいになっているというふうに,
この報告書には書いてあるのですね。
やっぱりだから,それに枠をはめて計画をきちんとやっていくという,
やる、やらないでやっぱり差が出るというふうに私は,むしろこのグラフを見て思うわけですけど
その点についてだけ,最後お願いします。

◯熊取谷環境局長 
まず,CO2の件につきましては,ほったらかしにしているつもりはございませんので,
その点はご理解いただきたいのですが,
いずれにしても,具体的な数値としては,
先ほどちょっと申し上げましたチャレンジ指標というふうな形のものしかございませんが,
家庭部門につきましても,来年度の予算の中でもお願いをしている部分も一部ありますけれども,
いずれにしても,削減について市民の方々への働きかけというのは,
今まで以上に強めていきたいというふうに思います。

それから,廃棄物の関係は,CO2ダイエット作戦の中で目標値を定めて管理しておりますので,
その点はご理解いただきたいと。

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