談合疑惑、ライニング工事(建設局)

2006年03月09日

◯分科員(井坂信彦)
下水道管のライニング工事のチェック体制についてです。
下水道管の改良工事は,その多くがライニング工法と呼ばれるやり方で行われています。
古い下水道管の中にビニールのような素材の管を差し込んで,内側から補強するやり方です。
比較的新しい工法のため,だれでもできるというわけではなく,
高度な技術と特殊な機材,材料を必要とする工法です。

神戸市の行財政局の経理課によりますと,このライニング工法の指名業者,
入札参加業者の技術力の有無について,今3点で判断しているということです。

1つ目は,建設局の報告により,業者がライニング工法協会などに所属しているかどうか,
そして2つ目は,過去の工事実績,
それから3つ目は,建設局による現場監督の報告。

ところで,この神戸市のライニング工事を落札した企業の多くが,
実は自社ではライニング工事を実施しておらず,
工事の主要部分は下請のライニング業者が行っているのではないかという話を聞いたことがあります。
この情報のとおりなのかどうか,建設局として,一度詳しい調査をしていただきたいと思っております。

現場でライニング作業をしている人が本当に元請業者の社員なのか,
元請業者はライニング機械を本当に保有して,車検を受けて,工事の都度運転しているのかどうか,
元請業者は管の中に流し込むビニール樹脂などの特殊材料を購入しているのかどうか,
施工体制台帳,それから下請作業計画・作業日報など現場の実態はどうなっているのか,
それから材料費や下請,委託費などの納品,入金は書面できちんと証拠が残っているのかどうか,
これらを調べることにより,事実が見えてくると思いますが,その点についてお伺いいたします。


当日のブログはこちら→「「地元優先」という名の無競争入札

◯尾崎建設局下水道河川部長
私の方から,下水道のライニング工事について,ご答弁申し上げます。
ライニング工事には,樹脂を交換する方法に多くの工法がございまして,
例えばマンホール管の管理をすべて更生させる全線ライニングでは7工法,
また部分ライニング,取付管ライニングでは12の工法がございます。
それぞれ工法ごとに協会が設立されております。

技術面でございますが,業者は1つ,または複数の工法協会に所属しまして,
社員を協会主催の講習会等に参加させ,専門技術者の育成をしているということでございます。
 
このライニング工事におきましては,この専門技術者の常駐が義務づけられております。
請け負った工事すべてを自社で施工する業者もあれば,一部下請施工となる業者もございます。
しかし,元請としての施工管理については問題なく行われております。
また,これらの業者について,どこの工法協会に入っているかとの情報は,
行財政局の経理課及び工事担当課で把握しております。

現場でございますけれども,市の職員が工事監督する中では,
元請業者の施工体制を施工計画等で確認し,実際に現場でも確認するということと,
当然,書類もきちっとそういうふうに提出されたものについても確認するということでございます。

工事そのものの現場での非常に重要なこととしましては,樹脂が固まる状況──
これは温度とか光とかで固まるわけですけども,その状況の管理が非常に重要だということで,
施工前の試験施工いたします。
そのときに,当然,現場代理人,専門技術者も当然その場に来て,どういう形でやったらいいのか,
実際のモデル施工をやります。
そのときに当然,監督員が指示すると。
確認をするということをしてから現場に入ると,そういうふうになってございます。

当然,特記仕様書に記載する材料とか品質管理については,厳格に確認していると。
当然──これは処理もそうですけども,厳格に確認しているということでございまして,
今後のことですけども,技術の向上とか品質の確保が,
当然,これ大事だということでチェックをきっちり,
そういう処理も施工もきっちりやっていきたいということでやっております。
 
◯分科員(井坂信彦)
確かに現場で専門技術者の常駐だけは義務づけられていると。
それをしておけば,実際の施工は下請がやっても構わないというご答弁だったのかなというふうに
思うわけですけれども,私が問題だと思っておりますのは,
神戸市が殊このライニング工事に関して,
不当に高過ぎる工事費を結果的に支払わされているのではないかという,
そういう問題意識を持って,今回質問させていただいております。
 
といいますのは,神戸市のここ1年間の汚水管改良工事の入札改札結果,
これ全部ホームページに出ていましたのでありますけれども,
これ全部拝見しますと,大体このライニング工事というのは予定価格で,
もうほぼどれも1億円前後の工事が多くて,落札価格はもう一部を除くと予定価格より
大体200~300万円安いだけと。
落札率は97%,98%という,非常に驚くべき高値落札が多発しているように見受けられるわけですね。

一方で,例えば川西市さんとか,伊丹市さんの落札結果を見ますと,
ライニング工事の入札は,もう最低制限価格近辺での価格競争が起こっており,
それで,ずばり最低制限価格を入札した企業同士が,
最後はくじ引きで落札を争っているというケースもあるのですね。

川西市さんに聞きますと,当然,川西市もこういう工事の業者指名は,もちろん市内優先であると。
ただ,このライニング工事に関しては,技術の専門性が高くて,市内業者だけでは,
結局施工できる業者というのは本当に競争できる数にならないので,
市外業者の参入も認めて競争性を高めているということであります。
 
神戸市も,もちろん一般的な工事については,
市内業者優先で構わないというふうに私は思うわけですが,
こういうライニング工事をはじめとする,高度な技術を要する特殊工事,
それは施工管理者が1人つくかつかないかは知らないですけども,
実際に施工できる業者が市内にやはり数えるほどしか見当たらないのであれば,市外業者の参入も,
こういった工程に限っては,むしろ認めて,競争性を高めることにより,
落札価格を下げる努力が発注者側として必要なのではないかというのが私の考えなのですが,
この工事のライニング工事が特殊な工事であると。

施工は実際下請がやっても構わないとおっしゃいますけれども,
結局それが当たり前の状態になってくると,これはやっぱり入札のあり方として,
私はおかしいと思うので,その点についてお聞きしたいというふうに思います。

◯尾崎建設局下水道河川部長 
ライニング工事で専門技術者の常駐だけで,あとは下請でいいのかという,
それと高く──費用がその分高くなっておるような話があると,
そういうふうに思われるということでございますが,
まず必要要件としては,専門技術者の常駐があると。

この工事自体は,ライニングだけの工事で発注してはおりませんで,
工事するためには準備工とか,当然ガードマンとか,一部開削にせないかんとか,
工事によっては取付管だけで終わるような工事もありますし,今先ほど申しましたのは全線,
マンホールからマンホール管を全部ライニングなり,悪けりゃ掘削してやり直すという,
そういうところの調査まで含んだ工事の一体ものでございまして,
どこの部分を下請にやらすかというのは,
当然現場で施工計画書の中で,この分は下請にやりますよという届けが出てきて,
それを確認してやらしていると。

実際できるかどうかについては,施工前に試験施工をしていくと。
こういう基準でやってくださいよということで,確認してやっていると。

業者につきましては,市内には10数社ございますけども,
それぞれ工法協会に所属しておりますので,
当然入札資格はあるということで,経理の方で競争させているということでございますので,
施工機械があるかどうかというのもありますけども,それがもしある工法でない場合については,
工法協会の方で借りてやっているというふうなことが現状でございまして,
今まで私どもがやっている小規模の工事については,特にこの業者ができないとか,
そういう事例は今のところございませんので,今やっております形で業者の選定なり,
現場ではそれをしていきたいと,確認をしていきたいと,
そういうことでやっていきたいと考えております。
 
◯分科員(井坂信彦)
やっぱり結局話が戻ってしまうのは,
ライニングの工法協会に入っているから入札参加要件があるという,
そこに戻ってしまうと,それは工法協会に入って研修を受けるのは,それは可能なのですよ。

ただ,実際にそういうところが機械を持って,
材料を買ってやっているのかどうかを一遍確かめてみられてはどうですかという,
もともとの私の質問に戻ってしまうわけなのですね。

それは,今の入札のルールであればそれで問題ないとおっしゃるかもしれないけども,
そのルール自体が結果として高値落札,その市内業者だけで,
しかもそこが本当に施工をもしやっているのであればね,
それはそれで構わないと思うのですけれども,
なかなかそうではないのではないかと。

今お答え聞いていても,そうだという確信を私は全然持てないですし,
私,もっといろいろ,本当ははっきり言いたい部分あるのですけれども
談合があるのではないかということなのですよ。

一遍,その確認を,やっぱりされてはどうですか。
レンタルという話も,それは言いわけとして,
それはよくある話なのですけれども,やっぱりね,
それでライニング工事が,それだけじゃないです。
ほかにもいろいろ現場の何か棒を回したり,いろいろあったりますとおっしゃるけれども,
どう考えたって,下水道のこの管更生工事の中心の仕事はライニングという
作業そのものだというふうに私は思いますので,なお,もっと重ねて言えば,他都市でライニング,
いわゆるライニングを実際やっている業者は,別にそのほかの業務だってできるわけですよ,
交通整理とかね。

そういうところが直でとれば,さっき申し上げた川西や伊丹のように,本当に価格競争が起こって,
最低制限価格近い競争が他都市では起こっているのに,
なぜ神戸では97%,98%の落札なのかなということを考えるに,
いわゆる中抜きに近い状態が起こっているのではないかなと私は思うので,
一遍調べてくださいと言っているのです。

本当に実態として正しいあり方になっているのかどうか調べていただけるのかどうか,
機械を持っているかどうか,あるいは借りていると言っているけれども
免許や車検はどうなっているのか,
材料はちゃんと元請が買っているのか,あるいは下請との契約関係で
実際お金はどうなっているのか,
そういった幾つか書類を調べれば実態は見えてくるはずですので,
重ねて調べていただけないですかということについてだけ,お伺いをしたいと思います。

◯尾崎建設局下水道河川部長 
今調べていただけないのかということでございますけども,
実際には,当然お金を支払うということは材料費,例えば樹脂を何管買って,
並べて,実際に写真を撮って,
これ買いました,購入しました金額に対して支払っているというのが現状でございます。
実際は調べているということなのです。
それを再度,詳しくもう1回調べて,どうなっているのだということなのですけど,
当然調べた上で検査をして,
当然そのできたものを受け取っているというのが現状でございますので,
私はきちっとできとると思っているのですけども,当然,今調べたらいいという話がございましたけども,
調べとるということで,再度,確認はさせていただきますけれども,
私どもはきちっと調べている,お金を払っていると,そういうふうに思っております。

◯分科員(井坂信彦) 
そうすると,調べて,ぜひいただきたいのですけれども,
きょうの神戸市の見解としては,要は神戸市内に10数社,
ライニング工事を実際に行える業者があって,
その業者,10数社の業者の間できちんと競争が働いて入札が行われているという,
そういう見解でいいのかどうか,最後,それだけお聞きして終わりにします。

◯尾崎建設局下水道河川部長 
私はそう思っております。

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いさか議事録

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