環境会計の内部機能(水道局)

2006年03月13日

◯分科員(井坂信彦)
環境会計,水道局が率先してやっていただいたこの環境会計には,
外部機能と内部機能の2つの役割があります。外部機能というのは,
納税者に対して説明責任を果たすという──そういう外向きの役割です。
それに対して内部機能は,市長はじめ経営陣が政策の意思決定をする材料となるという──
そういう役割であります。

水道局の今回,環境会計2年目つくっていただきまして,
これに際して,まず何を項目として取り入れて載せていくのか,
コストと効果をどのように表現していくのかということに対して,
まさに産みの苦しみをされたことについては大いに敬意を表します。

その結果,市民に対する説明責任を果たすという,外部機能は2年目を迎えた今,
相当充実してきているのではないかというのが,私の思うところです。
次は,内部機能を充実させましょう。現状でも例えば局長の以前の答弁にもありましたけれども,
環境会計をよく見た結果,例えばポンプの電気代を節約したらいいだろうと,
そのために水の流れを変えていこうというような,そういう政策選択のヒントにはなっていると。

そういう意味では,内部機能も初歩的な形では一定果たしていると思うわけですけれども,
そういう興味を持って眺めれば,意外なことがわかるけれども,
ただ経営に自動的に反映されるというような仕組みには,現状まだなっておりません。

ここで質問ですが,環境省の環境会計ガイドライン2005というところにも,
67番目の項目として,環境会計情報を内部管理に活用しましょうというようなことが書いてあり,
環境会計のつくり方に頭を悩ました段階から,その環境会計の使い方,
あるいは使える環境会計にするために,どう改良するかといったことを
考える段階が来ていると考えます。
環境会計の内部機能をどのように充実させていくのか,お伺いいたします。

◯石井水道局長
環境会計の中で,私どもの方は,これで2年分──15年,
16年の決算──15年の決算から決算版の環境会計をつくったということで,
16年の決算につきましても,できまして第2回目ということでございます。

その1回目から2回目という中で,とにかく私どもつくっていくことが大切だと,
まずはトライをするんだということで取り組んでまいりました。
その中で,そういう流れの中でも,市の方でも,
そういう動きに今なりつつあるという状況でございます。

そのときに──15年のときに評価できなかったものも,
16年なら評価できるではないかというようなこと,
また,これによってこれだけ電気代がというような形もございます。

私ども,この環境会計といいますか,外部機能,内部機能という中で,
いろいろな形での活用を考えていきたいと思っております。
環境会計というものは,環境を配慮した取り組みをコストや数量で
効果を数量的に把握するということで,
まさにPDCAサイクルの中のチェック機能ですね。
チェックをやって,それから継続的な業務改善に役立っていくというものだと思っております。
 
私ども新たな経営目標というのをいつも出しますが,その中でも環境保全に努めますという中で,
そういう流れを電力量の削減,また温室効果ガスであるCO2の排出量を削減するというようなこと,
環境に配慮した取り組みを,今現在積極的に進めておるところでございます。
 
神戸市全体としても,地球温暖化というのは今言われておりまして,いろいろなところで,
チーム6%というようなことも聞かれております。
 
そういう中で,神戸市におきましては,全体としては16年3月ですが,
ISOの14001も取得しておりますし,また環境ということにおきましては各事業所,
特にKEMSで,環境マネジメントということで,
私どもの方の事業所等についても今年度取得する予定になっております。
そういう形で,全体のレベルが上がってくる中で,やはり環境会計という
そのツールも持っておりますので、今こうしますよというのはなかなかあれですが,
そういうものを見ながら,いろんな判断もしていき,
せっかくやっておりますので,またこれ17年度も決算版という──
決算でとにかくやっていくという今方針を決めておりますので,それを見ながら,
反省を込めていろんな施策をやっていきたいというふうに,かように考えております。

◯分科員(井坂信彦)
答弁の中でPDCAサイクル──プラン・ドゥー・チェック・アクションという,
経営のサイクルの中のチェック機能として継続的な業務改善に役立てていくものだという,
その認識は私と全く一緒なんですけども,具体的にそれをどうやっていくのかと。

結局決算のときに出てきたあれを眺めて,次の施策を考えますというのは,
それはそれでいいんですけど,やっぱり物すごい初歩的な,
原始的なやり方だというふうに思いますので,
できれば,もう少しちゃんとシステムとして環境会計を組み込んで,
半ば自動的に環境会計が次の政策に影響を及ぼすような形にしていただきたいと。
これは私も4年ぐらい前に初めて環境会計の質問をした当時から,
この目的で環境会計をつくってくださいというふうに言っておりますので,
外向きの説明はもう今十分果たされていると思いますから,内部で実際どうしていくのかと。

経済産業省が随分前に企業向けに,環境配慮型業績評価システムなるものを紹介しております。
これは環境省の環境会計ガイドラインからも民間につながってたりするんですけれども,
これら内部向けの管理会計と言われるような手法を環境会計にどう取り入れていくのか。
既存の,あるいは既存の神戸市で今やってる環境じゃないお金の面のPDCAサイクルに,
環境会計をどのように組み込んでいくのかということを
次は具体的に考える段階だというふうに思っているんですね。

例えば環境基本計画の年次報告書というのがありますけれども,
それと環境会計はどうリンクさせていくのか。
あるいは2010ビジョンのチャレンジ指標とは,一体どのような関係になっていくのか。
水道事業の次の中期経営計画にはどのように組み込んでいくのか。
それから事務事業評価の中に環境会計は項目として入っていなくていいのだろうか。
これら具体的な使い道を意図した今後の改良が必要だと思うので,その点について,
その単に見て,次の政策考えますというレベルから,
やっぱりもう一歩マネジメントの道具として組み込んでいってほしいということに対して,
もうちょっとお答えをいただきたいというふうに思います。

◯石井水道局長
苦労して苦労してつくりまして,去年で2年目でございます。
そういうことで,まずは私どもが環境に対してどういう取り組みをしておるのか。
それから2つのものだけで見ましても,昨年度とことしはこうですよという違いもあらわしました。
今後は,やはり先ほど言いましたように,継続的な事業をやっていく中で,
さらに1つ1つ細かい数字──1年目の環境会計を見ていただきますと,
ばくっと足した数字になっておるわけです。2年目の分はそれぞれの項目に出ております。
そういうようなことの中で,積み重ねの中で,大いに活用をしていきたいと思っております。
 
今,経営目標につきましては,4年間の財政計画も立てながら
環境保全に努めますという中でやっております。
これが終わりますその次の計画段階には,何らかの形でこの環境会計という項目も含めて,
いろいろ考えていきたいというふうに思っております。

◯分科員(井坂信彦) 
環境会計について,その次の中期計画には,何らかの形でというのは,
それはそうしていただきたいんですけれども,やっぱり神戸市は,
今水道局に限らず──環境面に限らず,
PDCAサイクルというのをしきりに言っていて,それでいろんなそういうチェックの仕組みを,
今一生懸命整備してる中で,環境会計はやっぱり
早期にそういう仕組みの中に入れてしまわないと,
それはいつまでたっても外向きの説明のツールだけということでは,
やっぱり苦労してつくったものが非常に私はもったいないというふうに思って,
こういう質問させていただいているので,現状の環境会計が何かあかんから
つくり直してくださいとか,全然そういう否定しているのではなくて,
片方の役割は常に十分果たしておられると。

たった2年で随分ここまで来たというふうに思っておりますから,
もう片方の内部向けの機能ということを,より具体的に見て,次に生かしますというような,
そういう話じゃなくて,やっぱりPDCAサイクルの1つの仕組みとして,
既存のいろんなところに織り込んで,
あるいは関連づけて使えるものにしていっていただきたいというふうに思います。
 
結局,環境会計に限らず,会計全体そうなんですけども,
過去,決算ベースで過去のことを説明責任を果たしていくという,
そういう環境会計は既にできていますから,これからは将来の,
未来の政策選択をリードするという意味での
環境会計をぜひ作っていっていただきたいというふうに思います。

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いさか議事録

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