2005年12月05日
◯分科員(井坂信彦)
イベントにおける省エネについてです。
観光都市であり,スポーツや音楽イベントの盛んなこの神戸市では,
しかし,イベントごとに大量のごみが発生していることも事実です。
使い捨ての紙コップやプラスチックカップにかわり,
リユースカップ,再利用の可能なしっかりしたカップを利用すると,
エネルギー消費量や二酸化炭素の排出量,水の使用量などが結果的には少なくて済み,
資源の節約や地球温暖化の防止につながると考えます。
東大のある研究室が行ったライフサイクルアセスメントによりますと,
使い捨て紙コップと比較した場合,リユースカップ1回使用ごとに,
CO2排出量は炭素換算で68グラム,トータルで減らすことができるそうです。
2004年の8月よりリユースカップを導入した横浜国際総合競技場では,
1試合当たりのごみの総排出量約3.9トン,
年間で約70トンという巨大なイベント施設でありますが,
このうちリユースカップの導入で,使い捨ての紙コップは1試合当たり240キロ,
年間で4,320キロ節約される計算になります。
もちろんこれはイベント全体のごみ排出量の約6%にすぎず,サッカー場に限らず,
イベントやアミューズメント施設における抜本的なごみの減量には,
今回のこの紙コップ以外にも使い捨て飲料,缶・瓶・ペットボトルのそういう飲料容器,
そして弁当容器などへの配慮,対策が不可欠ではあります。
イベントでの使い捨てを見直し,ごみを減らすためにリユースの食器と,
そして食器洗い機を専用のトラックに乗せて貸し出す自治体もふえています。
石川県のピカピカ号,札幌市のアラエール号,那覇市のエコフレンド号,
それから仙台市,名古屋市でも,こういった車が走り出しているというふうに聞いております。
また,東京都千代田区では車は走っておりませんが,
こういうリユースカップとリユースのお皿を貸し出す事業が既に実施されています。
そこで質問ですが,国際観光都市神戸市として,イベントにおける環境対策,
ごみ減量対策を行う必要があると考えておりますが,ご意見をお聞かせください。
当日のブログはこちら→「イベントのゴミをどう減らすか?」
◯熊取谷環境局長
仙台市の例を出されまして,もっとターゲットを絞ってPRしないと
効果がないんではないかというご提案でございますが,確かに現在のところ,
例えば品目で紙とか,あるいは資源とかというふうな形で,
完全に絞り込んだ形ではPRをしておりません。
といいますのは,午前中の答弁でも申し上げましたように,
昨年の11月から6分別をスタートいたしまして,
今現在,かなり進んできておるところもあれば,はっきり申し上げて,
ほとんど手つかずの状態というところもございます。
そういった中で,我々はまず現在取り組むべき第一優先課題は,
ルールそのものをとにかく市民の方々へ早く理解をしていただいて,
その次の行動へ結びつけていただく,その一番の基礎といいましょうか,
スタートといいましょうか,それをまず今やる時期であるというふうに思っておりまして,
少なくとも2年目でありますことし,それから来年当たりは,
その点を重点に,むしろそれをターゲットにやっていきたいと。
ただ,漫然としない,同じような形でやるのではなしに,これも午前中申し上げましたように,
その地域によってかなりの差がございますので,その地域の進捗度合いに合わせた形で,
これまで進んできましたところのいろんなやり方もその中に取り入れながら,
その地域に合った形での底上げを,まず図っていきたいと,このように思っております。
◯分科員(井坂信彦)
イベントにおける省エネについてなんですけれども,
こちらの方はあんまり前向きなお答えではなかったかなというふうに思うわけですけれども,
やっぱり神戸まつり,ルミナリエ,それから花火の3つは非常に大きなイベントで,
例年ごみも多く出ているイベントだというふうに思いますけれども,
これを対象になったから,事業者さん,頑張ってごみを減らしてくださいねと,
そういう計画を出してくださいねというのではなく,イベントで非常に難しいなと思いますのは,
やっぱり1回限りの要素の強いものですから,事業者側も,
じゃあ一々その1回のために紙コップじゃなく何回も使えるちゃんとしたコップを持ってきて,
洗う段取りをしてということができるのかというと,
非常に難しいのではないかというふうに思っております。
実際,試算によりますと,イベントの事業者側にこういうリユースコップの導入をさせた場合,
もう事業者側は全く採算が合わないという試算結果が出ておりまして,そういったところから,
最近,自治体で,それなら市内のどのイベントにも貸し出して,
うまく効率よくスケジュールを組んで,リユースコップが,
ちゃんと年間365日とは言わないですけれども,52週どこかで使われて,
採算が合うようにと,そういう形で自治体が所有して,
それを1回限りの各イベントに貸し出していくという形がとられているのかなというふうに
思っておりますので,イベント事業者に厳しく指導していくというのではなくて,
特にこのリユースの食器,コップということに関しては,むしろ神戸市が,
それは別にNPOでも構わないですけれども,事業者,イベント主催者じゃないところが,
そういうものを持って,洗う段取りまで提供してというふうに変えていかないと,
現実は難しいのかなというふうに思っておりますが,
それを私は,できれば神戸市が担えればなという立場でご質問をしておりますので,
もう1度その点についてお聞かせいただきたいというふうに思います。
◯熊取谷環境局長
先ほど例が出ました横浜の問題,それからかつて大分のJ1の何とかというところでもやってましたが,
やっぱりある程度閉鎖的な場所,会場でないと,なかなか今の,例えば神戸まつりでありますとか,
ルミナリエといったような開放的な部分では,
やはり使いにくいんではないかなというふうに思っております。
したがって,もう少し規模の小さなそういった会場で,まず普及ができないかなと思っておりますが,
そのための橋渡しといいましょうか,動機づけとして,
市がそういったものをもって貸し出すというふうなことをしてはどうかというご提案ですが,
その点につきましては財政上の問題もございますので,
引き続きちょっと検討はさせていただきたいなというふうに思います。