PDCAと予算編成での行政経営品質(行財政局)

2005年12月01日

◯分科員(井坂信彦) 
本会議で,昨日も質問させていただきましたが,やっぱりなかなかその行政経営品質,
2~3年前,市長は随分口を酸っぱくして,報道や,あるいは庁内,
議会で言っておられたことが,なかなかうまく進んでいないのかなという
印象を私はきのうの答弁から受けたわけですけれども,要はPDCAのサイクルを回していく,
プラン・ドゥー・チェック・アクションという,そういうのを回していくというところまでは
いつも市長はおっしゃるし,そういう意識を非常に強く持っておられるのだということはわかるのですが,
そのそれぞれのつながりを具体的に担保する,そういう仕組みが今の神戸市役所にはやはりところどころ
欠けているのではないかなというふうに思っています。
 
先ほどの北川理事の質問の中にあったことも1つの例なのですけれども,
目標設定がずれているのじゃないかという話もその典型だと思っておりまして,
あの例で出ていた,その介護予防教室の参加者数を目標に設定するというのは,
それはもう単なるアウトプット,ここまでやりましたというのを目標にするのはもう
論外なわけですけれども,そういうアウトプットではなくて,いわゆるアウトカム,成果,
世の中がこうなりました,あるいは市民の生活はこうなりましたというところを
目標に掲げていきましょうと,そういう話であれば,先ほどのご答弁のように,
マニュアルレベルで徹底すればいい話だと思っています。

ただ,目標がずれる可能性はもう1パターンありまして,それは例を挙げましたら,
もし各課長がそれぞれ掲げた目標を達成したときに,全員が達成したのに,
なぜか市役所全体の全体目標,今で言えば2010ビジョンであると思うのですけども,
これが前へ進まなかったと,そういう可能性が私は大いにあると思っています。
つまり,目標のさっきみたいなアウトプットとアウトカムというのは,そういうずれではなくて,
目標のやっぱり方向がずれていると,あるいはこの2010ビジョンという全市の目標に,
各課の目標が必ずしも同じベクトルを向いていかないという可能性は,
私は大いにあるのではないかなというふうに思っています。

そういった落とし穴を避けるために,やっぱりその目標管理型で評価システムを
今後組んでいかれるのであれば,その目標の中身が,
ちゃんと最後はこの2010ビジョンの,それこそ成果指標であるチャレンジ指標ですか,
このベンチマークを上げることに,必ずこの課のこの課長が立てたこの目標を達成すれば,
ここのベンチマークにちゃんとつながっていて上がるのだというところのつながりを,
これはどこかが見ていかなければ,さっき申し上げたようなことが
起こるのではないかなというふうに思っていますが,
そういういわゆる全体最適と言われるようなことを,
恐らく私は行財政局が行政経営品質向上という立場で見ていかれるべき
部局だというふうに思っていますが,その辺をどう今後考えていかれるのか。

つまり,先ほど申し上げましたように,すべての課長が自分で立てた目標を達成したのに,
神戸市の全体目標は達成されませんでしたということはないように,
どうしていくのかということについて,お伺いいたします。

それから,同じように,今度,チェックとアクションのつながりが,
私はいまだに見えていないのですけれども,この2010ビジョンを,
これは企画調整局が政策評価という立場で評価していかれるようですけれども,
その企画調整局のチャレンジ指標がどこまで伸びたかという評価を受けて,
例えばそれが,じゃあ各事業で,この事業はベンチマークを上げるのに非常に貢献したと,
あるいはそういったことをきちんと判断されて,翌年度の予算配分にどう反映されていくのか,
その重点予算があって,それを使っていきますという,そういうお話はきのうあったのですけれども,
重点予算なんていうのは神戸市が扱っているお金ももう本当にごく一部の話ですから,
そうではなくて,神戸市の全体目標を達成させていくに当たって,
ちゃんと政策目標を企画調整局がこのチャレンジ指標という指標を使ってチェックしていく。

そのチェックの結果を受けて,行財政局が翌年度の予算にどう反映させていくのか。
例えば私は,予算の去年ぐらいにここで質問させていただきました枠配分のような形も
1つの方法だと思いますし,あるいは,そうでなければ,その事務事業評価とはまた別に,
施策評価の結果をどう予算に反映させていくのかということについて,お聞きしたいと思います。


当日のブログはこちら→「通信簿は何のためにあるか?

◯岡田行財政局長 
行政経営品質の絡みで,きのうからの本会議での質問にもありましたように,
PDCAサイクルだけじゃなしに,それを予算とかいろんなことに反映させる,
一貫した組織なり体制づくりが要るのではないかというお話でございます。

いろんな形で行財政局の方で経営品質の向上の対策とか,
あるいは行政経営方針をやっていくために事務事業評価をやっていくとか,
いろんな形で取り組んできておるわけで,それぞれの問題を
次の段階へ反映させるというようなことで,今取り組んでおるわけで,どういいますか,
白紙に全部絵をかいて,順番にきれいにかけたものではないということは,
私も十分承知してございます。

言われることは,ある意味では理想的な形でのことを言われておるわけでございまして,
それに近づけるべく努力はしていかないかんとは思いますが,
とりあえずは現状の段階でお答え申し上げますと,
やはりいろんな形でPDCAサイクルを回しておるわけでございますが,
例えば事務事業評価をいたしまして,いろいろ抜本的な見直しをせないかんということで,
見直しされた事業については,予算編成過程におきまして,
やはりもう1遍枠配分といいますか,従来の形でありましたら,
人件費が何ぼ,物件費が何ぼだったら,来年するんやったらこうだということで,
事務的に査定をするのじゃなしに,もう1度ゼロにいたしまして,
市長の前でもう1遍議論をしていって,どういう形でやっていくんかというようなことを踏まえて
予算査定をしておるというようなこともあるわけでございます。

そういうことで進んでやっておるわけでございまして,もう1つは,
いろんな形で施策を2010ビジョンの中に書いておりますが,それが今の市の組織といいますか,
局別に全部なってないということは私も重々承知してございます。
それを補完するということじゃなしに,
やはりもう少しだれかが責任を持って見ていかないかんのではないかというようなことは,
市長もそれは思っておられるというふうに思ってございます。

そういうことで,例えば観光監をつくって,
観光行政については観光監の方でトータルして見ていこうじゃないかとか,
あるいは,昨年まちを美しくするということについては,やはり市民参画推進局長の方で,
実際に仕事するのは建設なりいろんなところがやるわけですけども,
市民参画推進局長がコーディネーターといいますか,
メーンになってその辺の執行管理をやっていったらどうかというようなことでしていくとか,
予算編成の場でその方がメーンになって,建設局やら皆と一緒になって,
どういう形で予算を統合していくかと,
あるいは執行管理をしていくかというようなこともさせていただいておるわけで,
そのトータルで全部やっているんかといったら,なかなかできてないわけですが,
1つ1つ,個々の問題について,そういう形で取り組んできておるのは事実でございます。

そういう形が積み重ねていって,やはり結果として,トータルとして,
委員の言われましたようなことになっていけば,
私もそれがいのじゃないかなというふうに思っておるわけです。

また一方で,逆に今どういいますか,理想的な形を求めて,そういう形に誘導といいますか,
そういう形にしていくべきこともあろうかと思います。


◯分科員(井坂信彦) 
一応部長なり局長なりと課長が話し合って,部の方針に沿って課長は目標を立てるというのは,
それはもう本当にそれで,そら当然してはると思うのですけれども,
そういうことの積み重ねがやっぱり最後,本当に要は市全体の目標と
本当に方向が合致していくかというのはよほど厳密にやらないと,
それぞれで例えば課長と部長の間でずれが出て,部長と局長の間でずれが出てというのは,
組織の本当に常ですから,そういうことは本当に心配して質問をしているのです。

例えば個人で目標を設定して,目標設定するとモチベーションが上がって
仕事がはかどるのですという,そういう目標管理は,
これはやっぱりもう20代のビジネスマンが個人的にやることで,組織なのですから,
組織の目標がまずあって,それを厳密に本当にブレークダウンというか,
割り振って分担していったのが各課の目標であるべきだと思うので,
それを果たして各課長が個人で決めるのがいいかすら,私はちょっと疑問を感じているんです。
その目標体系が本当にそれできちんとなるのかどうかなというのも,
それとどっちがいいかわからないです。
議論の余地があると思います。そういった立場で質問をさせていただいています。
これは引き続き,何かのときにさせていただきます

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いさか議事録

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