市民が主役の保育行政を(福祉環境委員会)

2005年11月25日

◯委員(井坂信彦) 
この陳情で,やっぱり保育行政全体について,
いろいろ陳情者の方は提言されていると思うんですけれども,
やっぱりもう公立,民間,いろいろな場面それぞれをトータルで,
そろそろ打ち出していくべきだという議論が先ほどありまして,その中で,
いわゆるこういうサービスの受け手となる対象の市民を,
一遍広く巻き込んでいくという,そういう全体計画をつくる中で,
公立保育所の保護者の方,それから民間保育所の保護者の方,
あるいは無認可の保育所に預けておられる保護者の方,家庭で預けておられる保護者の方,
それからこれからそういう保育の子供を持つであろう世代の方あたりも含めて,
そういった全体計画の意思形成に巻き込んでいくというような,
そういう可能性はあるのかないのかだけ,お聞きしたいと思います。

◯中村保健福祉局長 
神戸っ子すこやかプランをつくるときにも,
基本的にはそういうスタンスでやらせていただいたつもりであるわけです。
ただ,民営化の問題について,やるかやらないか,
あるいは数をどうするかみたいなことについての市民の参画というのは,
確かにないと言ったらないわけですけれども,
ただ,トータルとして,神戸の子供たちのこれからをどうするかみたいな議論というのは,
すこやかプランをつくる過程で協議会というのを組織をさせていただきました。

それは,各区ごとにもブレークダウンをして,そういう意見を聞く場というのをセットしながら,
つくり上げてきたつもりでございますんで,基本的には,そこの部分は,
私は一定できているんではないかと,このようには考えております。
 

◯委員(井坂信彦) 
すこやかプランは,割とそんなに詰めたお金の話とかまで入ってないですよね。
あるいは民間移管の具体的な話は入ってないですよね。
やっぱり,あれはあれで1つのビジョンとしては,それで別にいいと思うんですけれども,
実際にそれを実現していく手段で今もめている。
特に民間移管という話が急に出てきて,
すこやかプランを実現するためには財源の確保が必要だと,そういう理由で手段として,
まさに民間移管を当局が打ち出したのに対して,
公立保育所に預けている保護者の皆さんだけでなく,それ以外の方の理解すら,
私はどうも得られてないように思うんですけれども。
公立保育所の保護者の方にとっては,民間移管はやっぱりマイナス面が非常に多いと思うんです,
単体として保護者の方だけを見れば。
それは,私はやっぱりそうだろうなと思いますし,
お願いベースでいくしかないというふうに思っているんですけれども,
もう一歩議論の相手を広げて,現在,民間に預けている親御さんであるとか,
あるいは公立に本当は入りたかったけど入れなかった親御さんであるとか,
というところまで広げて合意を得るというスタイルでないと,
やっぱり民間移管なんて反対の意見しか出てこないと思いますけれど,
公立の保護者だけを相手に議論を進めていけば,という意味で発言をしているんですけれども,
そういった可能性は考えられないんですか。


◯中村保健福祉局長 
ずばり申し上げて,今のところそこまでは考えておりません。むしろ我々の方が,
もっともっとこのことの問題についてのPR──
公立保育所にお預けいただいている保護者の皆さんについても,
当初の段階でいろいろビラとか,そういうものももちろんお配りをさせていただいてますし,
ホームページなんかにも掲載はさせていただいている。

それでもって,もちろん免罪されるつもりはないんですけれども,
そういう努力をしながら,やはりすこやかプランを実りあるものにするためにも,
私どもとしても,できるだけ早くそういうことに進めていきたいという意識もあるもんですから。

ただ,その辺の市民の合意形成というのは,こういう陳情とか請願とかというようないろんな形で,
この場にも出てきているわけでして,そういうことでご説明をし,
先生方のご理解をいただきながらも進めさせていただいているというところでも,
その辺のところが担保されているんではないかと,このようには考えています。


◯委員(井坂信彦) 
やっぱりこういうところに陳情を出してこられる方というのは,
狭い意味での当事者でおられると思うんですよ。
それは,やっぱりもうせっぱ詰まって,
本当に我が子に対してマイナス面が大きいと思って出してこられてて,
私は,こういうところに陳情を出してこられる気持ちは非常によくわかりますけれども,
私が申し上げたのは,もっと広い意味での当事者,ステークホルダーというような,
もう5歳から0歳の子供を持つもうすべての市民,
あるいはそのもう一世代下ぐらいまでも巻き込んで,本当に何園例えば民営化が必要なのかと。

そもそもどれだけお金が必要なのかと。それの財源をつくるのに,
民営化以外に手だてはないのかというところから始まって,やっていって,
そこで合意を得てから全体計画を出さないと,やっぱり個別の園で,
ことしと同じことが起こって,また狭い意味での当事者との,
本当に厳しいやりとりが続くのではないかなというふうに思うわけなんですが,
現時点でされるおつもりがないということですけれども,私はやっぱりそれは必要だと思います。

全体計画を,また今から,すこやかプランをつくったような手順を踏んで,
全市に広げてやっていくと,そこまで必要かどうかわからないですけれども,
もうちょっと広い意味での当事者を積極的に巻き込んでいくということについて,
態度を緩めていただけたらなというふうに思うんですが,いかがでしょうか。


◯中村保健福祉局長 
ですから,民営化そのものについて,そういう場云々については考えてないわけですけれども,
陳情の冒頭でも申し上げましたように,
すこやかプランは都度検証しながら進めていくということになってあるわけでして,
協議会を設置してということですから,そういう場ででも,
そういうご意見なんかをどんどん出していただいて,それをいろいろ意見として承りながら,
今後も進めていきたいと。もちろん子育てそのものについて,
市民の皆さんのいろいろな意見をお聞きするということについて,
全然否定しているわけでもさらさらないわけです。

ただ,民営化そのものに何かターゲットを絞って巻き込んだようなことにする
必要があるかどうかというところについては,私も少し──
確かにご理解の問題はあるんですけれども,疑問があるということでございます。
 
◯委員(井坂信彦) 
民営化だけが問題になっているんでなくて,まさに先ほど局長がおっしゃったように,
保育行政全体を新しくするための財源としての民営化ということでありますから,
その民営化の是非だけやったら,本当の狭い意味での当事者だけでやったらいいと思いますけれども,
新しい保育サービス全体をどう提供していくか,それにどれだけお金が必要で,
そのための財源の手だての1つとしての,しかも今のところ,
主な手段と当局が認識しておられるところの民営化による経費節減なわけですから,
やっぱりそれは民営化だけでやりとりしていたら,
それはもう公立の保護者の方は怒る以外にないですから,
子供の環境が変わるというだけでもデメリットですから。

そうじゃなくて,全体としてのこれだけのサービス提供をやって,
それだけお金が必要で,そのための1つの手段として
民営化をどうかご理解いただきたいというところを,
やっぱり全体を巻き込んで話していかないと,
民営化だけについて巻き込むべきだと私は言っているんじゃないんですよ。

サービスの提供を具体化して,財源を具体化する
作業に巻き込むべきだというふうに思っているんですけども,
その点だけお答えいただいたら,もうこれ以上はしません。


◯中村保健福祉局長 
ですから,まずはすこやかプランを,
私どもとしては17年度からスタートしてございますんで,
確かにお金を積み上げたというところはないんですけれども,
内部的にはいろいろ目標なんかも持ってやろうとしておるわけでございまして,
それをより実りあるものにしていくと。

していって,協議会の場にご報告し,また協議会の場でご意見を承っていくと,
そういうことで,市民の皆さんのこの問題についてのご理解というのを,
まずは得ていきたいと,このように考えております。

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いさか議事録

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