2005年11月30日
◯2番(井坂信彦君)
ごみの6分別が昨年11月から始まり,順調に滑り出しをしているというふうに認識をしております。
ただ,神戸市の目標は,ごみを分けることではなく,
あくまでごみの排出量総量を減らしていくことであります。
福祉環境委員会で仙台市の視察に行ってまいりました。
仙台市は,神戸市のキャラクター,ワケトンの先輩に当たるワケルくんという,
これまた一風変わったキャラクターをワケトンより先に編み出して,
そしてキャンペーンをうまく進めてこられた,
いわばごみ行政では神戸市の兄貴分に当たる市ではないかと私は考えております。
その仙台市は,ワケルくんの後も毎年毎年非常に考えて,
戦略的にごみ減量に取り組んできております。
家庭ごみの中で何が一番多いのか,紙類のごみである,
それならことしは紙を減らすキャンペーンを集中して行おうと。
次に多いのは何か,生ごみであると,生ごみをそうしたら集中的に減らす年にしようと。
事業系ごみの分別が甘い,それならことしは職場でも分けましょうキャンペーンを行おうと。
そういった形でターゲットを毎年毎年絞って,
1つ1つ重点課題からつぶしていくという,そういう言ってみれば当たり前ですが,
なかなかよその自治体ができない,そういうごみの減量施策を着実に実行し,成果を上げています。
神戸市でも,こういった形で,6分別の次はきちんとごみの内容に応じて,
あるいはごみの排出者に応じて,戦略的に計画的に課題をつぶしていく,
キャンペーンを行っていく,そういったことはできないかどうか,お伺いいたします。
これは別名でごみの有料化,ごみ袋の有料化とも言われるものでありますが,
従量──量に従った料金制度,ごみを減らせば,
その分経済的負担が少なくなるという1つの
経済的インセンティブでごみを減らす仕組みだと私は理解をしております。
この仕組みは,効果が長続きしない,あるいは市民の反対が強いといった理由で,
これまでなかなか全国的に導入が進まなかったわけでありますが,
ここに来て政令市でも導入や検討が次々と始まっており,
また全国で先進的事例もふえてきたことから,制度導入当初のコツであるとか,
あるいは値段の相場といったノウハウが蓄積されてきている段階です。
いま1度この神戸市で,ごみを減らすという目的を持って,
ごみの従量料金制を検討できないものかどうか,お伺いいたします。
当日のブログはこちら→「役所の“成果”とは何か?
」
◯助役(梶本日出夫君)
ごみの減量につきまして,事業系ごみの減量へのインセンティブの導入など,
こういったことによって平成22年度までにごみ量を20%削減すべきではないか,
こういったご質問でございますけれども,これまでの取り組みといたしまして,
本市におきましては,循環型社会の実現に向けまして,3Rの考え方に基づいて,
市民・事業者・行政の3者が協働してごみの減量・資源化を推進し,
その中でやむを得ず出されたごみについて,環境にできるだけ負荷をかけないように適正処理する,
こういうことを基本にいたしまして廃棄物行政を進めてまいったところでございます。
こうした考え方のもとに,まず家庭系のごみにつきましては,
昨年の11月からやっております従来の缶・瓶・ペットボトルの分別収集や,
それから昨年の11月からやっております4区分・6分別収集の実施,また資源集団回収助成制度の充実,
さらには総合リサイクルセンターやこうべ環境未来館の整備,
さらにはエコタウンのまちづくりの推進,こういったさまざまな施策を実施しているところでございます。
また,事業系のごみに関しましても,手数料の改定と排出区分の変更,
また大規模事業所への減量指導,さらには適正処理未確認事業所への訪問指導,
こういった施策を積極的に展開してまいっておりまして,その結果,
平成13年度以降にごみの減量・資源化が進みつつございます。
特に昨年11月に実施をいたしました4区分・6分別収集によりまして,
旧荒ごみ区分を中心にごみ量が減少いたしております。
その一方で,缶・瓶・ペットボトルや資源集団回収の収集量が大きく増加するなど,
着実にこの成果を上げつつあると考えております。
ご指摘のごみ量を20%削減するための取り組みといたしまして,この減量目標に対して,
今現在改定作業中でございますが,本市の一般廃棄物処理基本計画で,
平成15年度を基準年度として22年度までに20%ごみ量を削減する,
こういうことでございますけれども,この実現に向けましては,さっき申し上げました,
昨年の11月から実施いたしておりますまず6分別の収集の定着,
これが重要であると考えております。
そのために,6分別収集の定着のために,市民に対する広報・啓発,
そしてまた地域と一体となった排出指導を積極的に実施していく,
こういうことで市民に対する排出ルールの徹底を粘り強く呼びかけてまいっております。
また,議員ご指摘のような新たな施策に関しましては,この計画の改定に当たりまして,
本年6月に本市の環境保全審議会の方から答申をいただいておりまして,
その中で,3Rの中でも特に2R,発生抑制に当たりますリデュース,
それから再使用に当たりますリユース,この2Rに重点を置いた施策の展開を図っていく。
また,市民・事業者自身の取り組み指標の設定をする。
市民へのごみ問題に関する適切な情報提供なり環境教育の充実,
さらには経済的誘導策や新たな分別収集品目の検討,
こういったことにつきまして,今後の施策に関して提言をいただいております。
今後,こういった環境保全審議会の答申の趣旨を踏まえまして,
今年度中にこの計画の改定を行いまして,改定計画に基づいて施策の優先順位を勘案しながら,
さまざまな施策の組み合わせで実施をし,さらなるごみの減量・資源化を図ることによりまして,
目標でありますごみ量20%削減の達成に向けましてさらに努力をしてまいりたい,
このように考えております。
◯2番(井坂信彦君)
この間ごみの6分別がスタートいたしました。
そして,環境局の職員の方は,これまで例えば4往復5往復でごみをすべてさばき切れていたところを,
ごみの分別が変わって,しかもパッカー車や人員が減らされた事業所もあるということで,
1日6往復という形で,昼過ぎにまた2往復ごみを取りに回らなければならないといった
状況も聞いております。
これは環境局の職員の方にとっては労働強化であり,
以前に比べて大変になったなというふうに思っておられるかもしれませんが,
それは努力である一方,市民から見れば,やはりサービスの低下ということにほかなりません。
これまでは午前中に必ずごみが持っていってもらえていたその地域が,
ごみの6分別をきっかけに,必ずごみは午後にならないと持っていってもらえないようになった。
夏場であれば,8時までに出しなさいと言われて,そのまま6時間野ざらしで,
ごみを持っていってくれるのは1時半であると,そういったことはやはり,
事業者側の努力とは裏腹に,ユーザーにとってはサービス低下であるというふうに私は考えております。
同じようなことが,実は数年前に自動車事業,バス事業で起こりました。
事業体のスリム化のために路線を,あるいはダイヤを再編し,
その事業体は努力を重ねているんですが,
結果的に市民・乗客・ユーザーにとっては紛れもないサービス低下になっていく,
そういったことがかつて交通事業でありました。
その中でお伺いしたいのですが,やはり環境事業,ごみの収集業務についても,
ここはひとつ虚心坦懐に事業の主体を民間委託するということを
検討すべきときに来ているのではないかと考えます。
交通事業の場合は,この民間委託が導入がおくれたために,非常にバスの運転手さんが本庁に戻って,
あるいは早期退職を迫られてという形で無理のある移行を迫られたという経緯があります。
まだそれほど大ごとになっていない段階で早くから検討を始めておくということは,
この際必要なことではないかと考えておりますが,その点についてお伺いいたします。
◯助役(梶本日出夫君)
家庭から排出されるごみの収集作業につきましては,
市民生活に密着した毎日の基礎的な業務でございまして,
安定的・確実に業務を遂行することが必要である,このように認識をいたしております。
また,一方で行政経営方針に基づきまして,
社会情勢など時代の変化に対応した事務事業の見直しや,
執行体制の効率化に取り組んでいるところでございまして,
そのような中で昨年の11月から4区分・6分別収集の確立に伴いまして,
収集体制の大幅な見直しを行ったところでございます。
その結果,ご指摘の一部の地域におきまして,収集曜日なり収集時間の大幅な変更がありまして,
地域の皆さん方にご迷惑をおかけした地域もあったことも認識をいたしております。
今年度もこの収集体制の見直しを行いましたが,検討に当たりまして,
昨年のこういった状況も踏まえまして,できるだけ大幅な時間変更等がないように配慮いたしまして,
現在のところ今年度のこういった見直しに関しましては,
現場の方からは大きな混乱を生じていない,このように伺っているところでございます。
廃棄物事業につきましては,市民生活と密接に関連する欠くことのできない事業であるということで,
市民の協力・理解を得ながら進めていくことが重要でございまして,
単にごみを収集するということだけではなくて,地域に根差した活動として,
市民・事業者と協力をしながら,ごみ出しマナーの徹底など地域での排出指導や,
それから美化活動を行っているところでございまして,
さらにまた市民の暮らしと安全・安心を守る取り組みとして,
日常業務の中で見守り活動を行うひまわり 110番,
あるいはひとり暮らしの高齢者などのごみ出しサポートとして
ひまわり収集に取り組んでいるところでございまして,
こういった環境局が取り組んでおりますさまざまな市民サービスに留意しながら,
引き続きこの行政経営方針に基づきまして事務事業の見直しを着実に進めてまいりたい,
このように思っておるところでございます。
従量料金制の問題で──特にごみの有料化に関連いたしまして,
この従量料金制の問題でございますが,この点につきましては,
先ほど申し上げました環境保全審議会の答申の中で盛られておりまして,
従量料金制の導入が答申の中でうたわれております。
その中で申し上げますと,家庭系のごみの有料化については,
将来的に検討していくべき課題であるものの,市民に広く負担を求めるものであり,
不法投棄の増加が懸念されるといった問題もあることから,
本市でのこの従量料金制の導入につきましては,問題点を十分に検討した上で対応すべきであると,
こういった答申をいただいておりますんで,こういった答申を踏まえまして,
今後の検討課題にさせていただきたい,このように考えております。
◯2番(井坂信彦君)
特に民間委託の問題で,市民生活に密着した事業であるから直営なんだというのは,
やはりご説明が足りないのではないかというふうに思います。
現に日本じゅうで行われていることですし,
別に公営があかんとかそういうことではないですけれども,
この間コスト削減という名目で現実的に市民サービス低下が起きているというのが私の認識ですから,
そこの矛盾を超えるためには1つの手法として検討すべきではないかという
立場から質問させていただいております。
ひまわり収集の話とかはよく出るんですけども,
これはやっぱりどう考えてもあくまでサブの仕事でありまして,
メーンの仕事はごみを集めるということ。
排出指導その他は,別に何でもかんでも民間でやる必要はないですから,
そういう監督・指導系のことはこれまでどおり直営でやっていただいて結構かというふうに思います。
あと,従量料金制について,問題点を検証しながらというふうにおっしゃったんですけども,
先ほどお聞きした問題点ぐらいであればすぐ検証して結論が出そうなものなんですけれども,
いつまで検証されて,いつそれが終わるのか,お聞きしたいと思います。
◯助役(梶本日出夫君)
ごみの有料化の問題でございますが,先ほどご答弁申し上げました,
審議会の答申の減量化のことを申し上げました。有料化につきましては,
粗大につきましては,近々にこの取り組みを進めていくということで考えておりますが,
家庭につきましては,少し先ほど申し上げたようなこともございますんで,
少し将来的な検討課題にさせていただきたい,こういうことを申し上げました。
有料化だけがごみ減量化策ではないと思いますけれども,1つの大きな減量化策であると,
このように認識はいたしております。
それから,今回の昨年から行いました6分別の効果につきまして,
不燃ごみ,それから燃えるごみ,缶・瓶・ペットボトル,集団回収,
こういった4つの点でやりまして,この1年間の中で11%ごみの減量化ができた,
こういうことでございますんで,さらにこういった6分別なり集団回収なり,
こういったごみの減量化に向けた取り組みを進めてまいりたい,このように思っております。