2005年08月08日
◯理事(井坂信彦)
受託事業についてなんですけれども,受託事業全般で,
特にこの清掃業務あたりも,これはやっぱり特に入札か何かをせずに,
随意契約のような形で独占的にずっと受けておられるのかどうか。
◯松田交通局長
清掃業務のご指摘でございます。清掃業務につきましては,確かに今,
交通振興の方でバス,あるいは地下鉄等の清掃業務も含めまして
委託をお願いしておる状況でございます。
ただ,特に地下鉄等につきましては,
競争が発揮できる分については競争入札で民間の清掃業者にお入りいただくところが
非常に多いウエートを占めてきております。確かに結果としまして,
清掃業務について,今の状況でいきますと,名谷の業務ビル,あるいは苅藻の業務ビル,
あるいは海岸線の苅藻駅とか,西神・山手線の新長田から名谷駅の4駅,
これについては随契でお願いをしておる状況でございます。
これの理由でございますが,この名谷業務ビルと申しますのは,地下鉄の運転の指令区,
いわゆる運転指令あるいは乗務区とか変電区とかを抱えたビルでございます。
そういうビル。それから,苅藻の業務ビルについては,海岸線の乗務区がございまして,
いずれもこの辺は運行管理とか安全面で大変重要な職務になってございますし,
セキュリティーを十分確保する必要があると,こういうこともございまして,
これについては信頼性の高い交通局の私どもの交通振興に委託をしてございます。
この,今申し上げた業務ビルと一体になっております駅についてですね,
同じ建物とひっついてございますので,一体ということもございまして,
この辺については効率的にやってもらう必要があると,こういうことで,
あわせて交通振興にお願いをしてございますし,あと板宿,妙法寺については,
この業務の一定量を確保してスケールメリット生かしてもらおうということで,
残り2駅も含めて委託をしておると,こういう状況でございまして,
できるだけ競争性を発揮するということで,それ以外の駅については,
すべてもう競争入札で実施をしておるという状況でございます。
バスの車両等についても,一部やはり最近営業所等,それから今のテロ対策等もございまして,
部外者をなるべく入れないようにというふうなお話もございますんで,
できるだけ従来はすべての営業所について,交通振興に清掃をお願いをしてきてございましたが,
やはり今後の大きな流れの中で,できるだけセキュリティーも保ちながら,
競争性が発揮できるところはお願いもしていく時代になってきたんではないかと,
こない思ってございます。特に今回,民間にバス車両の清掃──
バスの営業所を民間に委託をいたしましたので,その辺については,
もうすべて交通振興から委託は外してございます。我々としても,
今後とも競争性がより発揮できるようにというふうに考えており,
可能なものについては取り組んでいきたいと,このように思ってございます。
◯理事(井坂信彦)
受託事業,特に清掃業務あたりだと思うんですけれども,
4駅除いて今は競争入札になっているというふうにおっしゃったんですけれども,
ただ,そのセキュリティーの問題とか,本当に今の交通局の事業と,
どこまで密接にやっていくかという話はあると思うんですけれども,
最後の例えば2駅追加してスケールメリットを出すとかいう話も理屈が立つようで,
私は余り理屈の立たない話やと思っておりまして,
まとめて取らないとスケールメリットが立たないような事業というのは,
結局,余りコスト競争性の高くない事業やというふうに私は思いますので,
そら本当にセキュリティーが必要だと,そちらがおっしゃる部分については,
ある程度高くても仕方ないという話はわかりますけれども,
これやっぱりどこまで本当に随契で受けていいのかというのは,
まだまだ本当にもう1歩議論の余地があるのではないかなというふうには思います。
◯松田交通局長
競争入札につきましては,できるだけ競争性を発揮して,
経費の削減ができるものについては今後とも工夫をしていきたいと,このように思ってございます。
◯理事(井坂信彦)
そしたら,局長の答弁に乗って,議論の流れをちょっと逆にしますけども,
つまり例えばセキュリティーの守れる,しかもそこそこコスト意識もある,
例えば清掃業務をお持ちであったり,あるいは交通事業の広告に特化した
本当に専門的なノウハウを持った広告取り次ぎ業務をお持ちであったりという,
もし本当にこの株式会社がそういう競争性の高い事業を持ってる株式会社であるならば,
将来的に,この株式会社というのは,より,やっぱり事業を拡大していくわけですか。
要は,本当に役所がやるよりも,ここがやった方がはるかに専門性が高くて,
しかもコストも安くてというような事業を持っていると,
だから仕事を取っているんだというふうな多分ご答弁だと思うんですけれども。
そうすると,本当に極論を言えば,別に神戸市の仕事以外でも,よその市のそういう仕事を,
例えば今後取っていくであるとか,そういったふうに事業を拡大していく,
あるいは今交通局がやっている仕事もどんどんこういう官民の間の公社的なこういう
株式会社で取っていくという,そういう方向性なのか,
それともやっぱり外郭団体は縮小していくという流れに乗って,
今後はやっぱり少しずつ減らしていくような企業体なのか,それはどちらになるんですか
◯松田交通局長
交通振興自体の基本的な設立目的と申しますのは,
私どもの局の局事業の補完を果たしていただく。
収益事業についても,できるだけ充実をしていただいて,
経営基盤の強化を図っていただくということで,
あくまで私どもの交通局事業の補完事業あるいはそれを助けていただく
仕事に特化をしたものではないかというのが大前提でございます。
事業を拡大していくのかどうかと,こういうことでございますが,
確かに今申し上げたビルの経営なり,一部委託事業もございますが,
例えばでございますが,バスの運行委託の魚崎の営業所等につきましては,
今回新たに受託をしていただきました。そういう面では事業拡大をしたわけでございます。
ただ,これにつきましては,民間の事業者と3者競合いたしまして──
魚崎の場合,圧倒的に交通振興の,いわゆる委託金額というのは──提示されました金額は,
他の民間のバス事業者に比べて圧倒的に安かったと,そういう中で適切にできると,
こういう提案がある中で,交通振興にお願いをして,結果として事業拡大をされたわけでございます。
これからの将来性というのは,
これから私どもがどういうふうに局事業をやっていくのかという中で,
また新たな可能性がないとは言えませんが,そういう中で,一方で,
そしたら縮小していくのかと,こういうことでございますが,やはり我々としては,
いろいろ局事業を補完していただく中での,例えばビルの運営なり,
あるいは市バス事業の運営なり,委託事業なり,あるいは直営のバス路線なりと,
この辺については,今後とも事業を充実する中での堅実な
事業運営をしていただくという意味では,今後も継続してやっていただく
必要があろうかと思ってございますが,今これを縮小していくのかということになりますと,
最も安い──例えば魚崎の営業所なんかでは,最も安い料金で受託していただいて事業をですね,
今すぐ縮小ということにはならないだろうと。
ただ,魚崎のこういうバスの営業所の委託については,
5年ごとにまた見直すことになってございますので,5年たちますと,
また再度コンペをすることになりますので,その段階で,
結果として交通振興から,また民間のバス事業者に移るということは,
これ逆にあり得るかもわかりませんし,ほかのバスの営業所の委託についても,
阪急バスが例えば松原やってございますが,5年先,またコンペしたときに,
同じように阪急が取れるかどうかと,これもまたわからないところでございまして,
そこにまた逆に,可能性としては逆にまた交通振興が経営判断として
松原をやりたいというふうな判断が出てくる可能性もないとは言えない。
そうすると,逆に事業が拡大すると,こういうことになるかもわかりません。
この辺は今後の世の中の流れ,あるいは私ども局事業の今後の方向性なりとの
兼ね合いの中で出てくることではないかと思ってございますが,
とにかく今の交通振興の中で,ご指摘のような,我々としては,
できるだけ局事業を補完をするというのが大前提の中で
堅実な経営をしていただくということが前提として,
今後とも交通振興には所期の目的を達してほしいと,このように思っているのが今の状況でございます。
◯理事(井坂信彦)
有野営業所とか,バスの営業所を丸ごと受ける仕事に関しては,
この交通振興は非常に競争力はあると思ってるんですよ。
そういうのを受けるのは私はいいと思ってるんですが,例えばこの売店事業なんかは,
本当にこの会社が何か独特のノウハウを持ってやってるんかといったら,
私は余りそうは思わないですし,
要は本当に競争力のある事業に絞ってやっていただくんやったら,
私は非常に賛成ですけれども,とにかく交通局との,
もう本当にある種特殊な関係の中でしか成り立たない事業,本当に素で競争したときに,
取れるか取れないかわからないような事業も私は随分入ってるように思いますので,
そこはきちんと集中して,本当に競争性のある事業に絞ってやるなら,
この組織を続けていただくことに私は賛成ですけれども,要は本当にうがった見方をすれば,
結局,交通局のOBの方のいる人数だけ交通局から仕事をもらってるんじゃないかという,
そういう見方もあるわけですよね。
だから拡大もしないけども,縮小もしないと,OBの方がいる分だけ,
何やかや理由をつけて事業の規模を保ってるという見方だってできるわけですから。
そうじゃなくて,本当に素で競争して,ちゃんと競争性のある事業を幾つか持ってはると思いますし,
そうでない事業も,交通局との関係だけで取れてるんじゃないかと思う
事業も私は幾つかあると思いますので,そこはやっぱり将来に向けてきちんと,
これは続ける,これは本当に競争入札で手放していくということを,
やっぱり一度やっていただきたいと思うんですけども,そういう検討はいかがですか。
◯松田交通局長
私ども,今ご指摘のあるように,やはり会社である以上,
やはり事業として成り立つ事業をやっていかなければいけないと,
こういうのが大前提の中で,一方で設立目的に沿った事業を実施をしてもらうし,
局事業にも協力をしていただくというのが必要ではないかと,こない思ってございます。
先ほどの競争性の問題でございますが,確かに競争性の問題ということの中で,
清掃事業なんかも大幅に従来と比べましたら減額をしてきて,
結果として民間事業者にお仕事をお願いをするという結果もたくさん出てきてございまして,
やはり私どもの局事業としてやっていただく以上は,
できるだけ局事業に貢献をする必要があるという大前提の中で,
今後とも交通振興についての事業については,
そういう目で我々としても見ていく必要があるんではないかと思ってございますし,
その中で,いずれの事業についても,いろんな意味で正しい評価をいただけるように,
今後とも努力をしてもらうように,私どもとしましても交通振興に強く申し入れをしていきたいと,
このように思ってございます。