2005年03月09日
◯分科員(井坂信彦)
ESCO事業,もう何度も出てますので,別にこの場で申し上げませんけれども,
神戸市の公共施設ですとか,それから市内の大企業には広まりつつあるのではないかと思いますが,
中小企業がESCO事業で実際その省エネ設備を導入して,水道光熱費を浮かせていくと,
そういったことはまだまだこれからの取り組みになると思っております。
私がちょうど3年前のこの予算委員会で,そのESCO事業はどうですかと提案したときは,
そのときは省エネ工事の初期投資もESCO会社の方が立てかえて,
それでESCO会社が後から毎年工事を施した会社の水道光熱費が浮いた分から立てかえを回収していくと,
そういうシェアード方式に期待していたわけですけれども,
今現状広がっているのは,初期投資がやっぱり発注企業持ちというパターンの方が多いように感じております。
神戸市のESCOも,もうすべてそういう形になっているのではないかと思います。
これだと初期投資がやっぱり最初,初年度にお金がかかってしまうので,
中小企業にとっては,やはり非常に取り組みにくいのではないかと考えております。
それからもう1つ,ESCO会社にとっても,中小の会社から受注しても,
ビジネスの規模がやっぱり小さいので余りうまみがないというふうな話も聞いておりまして,
この2つがESCOを中小に広めていく際のネックなのかなと思っております。
そこでご質問なんですけども,中小企業にそのESCOを広めるネックとなっている初期投資の問題と,
それから発注規模の問題について,神戸市が何らかの解決策を用意できないかということです。
具体的には,例えば初期投資は環境保全資金融資──神戸市が既に持っておりますその融資制度を活用して,
ESCOとセットで中小企業に広めていくとか,あるいは発注規模を大きくするために,
複数の中小企業を神戸市がうまくコーディネートして取りまとめて,
それでESCO事業を共同発注できるような,
そういう段取りができないだろうかということについてお伺いいたします。
◯西尾環境局次長
ESCO事業でございますけれども,現在のところ,先生おっしゃいますように,
いわゆる資金調達といったあたりがなかなか難しいのではないかと。
これは言われているところでございますけれども,中小企業の規模で現在,兵庫県中小企業家同友会の中で,
小規模ESCO研究会というのが発足をしているところでございます。
その研究の中で,まずは融資という形に関しましては,政府系金融機関でございますけれども,
政策投資銀行あるいは商工中央金庫のように,
既にそういうESCO事業に対します融資をしましょうというところがございます。
それから,今申し上げました小規模ESCO研究会では,
ユーザー側──今委員ご指摘の初期投資というところに対しますところにつきましては,
その負担が小さい,あるいはなくてもいけるという,いわゆるシェアード型でございますね,
そういう自己資金をかけなくてもいけるというふうな形の研究も,
今そういう事業スキームを研究しているというところでございます。
そういったようなことで,この研究が進むことによりまして,
私どもの中にどのような支援が必要かというような研究テーマが出されれば,
その具体的な対応は今後考えていきたいと,このように思っているところでございます。
済みません。答弁漏れが1つございましたので,申し上げます。
複数の中小企業者が共同してできないかというふうなご質問をいただいてございます。
大規模なESCO事業者と並びまして,中小の皆様方で1つまとめれば,
資金も含めてESCO事業を進められないかということでございますが,
実は先ほど申し上げました小規模ESCO研究会で,これは中小の皆様方がお集まりの会でございますので,
その中であわせて研究をさせていただくと,こういうことでございます。
◯分科員(井坂信彦)
中小企業家同友会さんの話でお聞きしておりましたのは,私はESCO事業を施工する側,
電気屋さんとか,そっちの方が集まって,ちっちゃいそういう会社が集まって,
大きなESCO会社のような形でサービスを提供できないかと,
そういう研究は聞いたことがあるんですけども,発注側も共同発注をする研究を今しているんでしょうか。
それはちょっと私,お聞きしてなかったんで,もう1度お聞きしたいのと,
それから政府系の政策投資銀行ですとか,そういう融資制度は既存のはもちろんあるんですけども,
こちらの神戸市が持ってます環境保全資金融資が,
現状フルに活用されているわけではないというふうにもお聞きしておりまして,
低公害車などのことに関しては使われているけれども,
それ以外に定めていることはあんまり最近使われていないというふうにお聞きしておりますので,
制度はありますよと言って,よかったら使ってくださいねぐらいな話じゃなくて,
このパンフレットとESCOとは何たるかというのをもって,
この融資制度とESCO事業を合わせてやれば,あなたの会社は初期投資なしで,
それで初年度から電気代20%浮きますよ,やりませんかというふうに広めていけば,
乗ってくる会社は多いのではないか。そのやっぱり仕組み,
ESCO自体も非常に複雑な横文字でわかりにくい仕組みですし,
こういう2つの制度を組み合わせてというのは,なかなかふだん忙しく仕事をしておられたら,
なかなかそこまでいかないですから,ESCOを本当に中小企業に広めていくというのは,
神戸市が既存の仕組みをちゃんとうまくセットして持っていって,もうパッケージとして,
これやったら,あなたこうなりますよという形で広めていくのがいいのではないかと思いますが,
もう1度この資金融資の活用について考えられないかどうかお聞きしたいと思います。
◯西尾環境局次長
ESCOの件でございますけれども,発注側も含めまして現在研究しているということで,
現実には既にESCOが実施されている大手のところにも行くという計画をしながら,
研究会を進めているところでございます。お話をよく聞くということでございます。
それとあわせまして,融資制度につきましても,別の仕組みでどうだろうかという形で,
その研究会の中で今してございます。ですから,私どもの融資制度はもちろんあるわけで,
十分活用していくという点も,1つメニューの中にあろうかと思いますが,
いわゆるこの研究会の中で,そういう先ほど申し上げた銀行等とも含めましての研究もやっていきたいと,
こういうことでございます。
◯分科員(井坂信彦)
ESCOとKEMSですが,やっぱり環境にいいからやりましょうという啓発では,
もう限界があると思っておりまして,環境保全の取り組みをすることは経済的にももうかりますよという,
そういう仕組みを環境局が幾つつくっていけるかが,
皆さんがどれだけ取り組んでいただけるかに直結していると思っておりますので,
ぜひ同友会だけに限らず,研究を進めていっていただきたい。
ちゃんと実施まで結びつけていただきたいと思っております。