2005年03月04日
◯分科員(井坂信彦)
自転車問題といいますと,私も過去の議事録を検索してみますと,
大概出てきますのが,やはり違法駐輪問題が中心と。
自転車というと,やはり車道で邪魔である。
あるいは歩道で,人にとって危険であると。
そして,駅前や商業施設の前での違法駐輪は迷惑であると。
どちらかというと,排除の対象のような議論が,議会では主だったわけですけれども,
その一方で,大きな流れとして,やはり自転車中心のまちづくりといった考え方が,
今,ひとつ必要なのではないかと考えております。
神戸はもともと坂道の多い街ということで,
なかなか自転車が乗りにくいまちであるというふうに一般的には言われてきたのですけれども,
それでも最近は電動──半分アシスト自転車というのですかね──
ああいう自転車も大分普及してまいりましたり,それから東西の交通などは,
もともと非常に平らで移動しやすい街なわけですから,
もっともっとこの自転車の乗りやすいと──排除だけでなく,
自転車乗っている人にとって快適なまちという方向で,何かできないものかというふうに常々考えておりました。
駐輪場に関して具体的な提案をさせていただきます。
神戸市は,実際駐輪場の整備は決しておくれている方ではないというふうに私も思っております。
いただいた資料によりますと,神戸市営の駐輪場で約50駅──ちょうど50駅です。
設置台数で約4万5,000台分の駐輪場が整備されていると。
民間の──この附置義務届け出があったというベースでの数も219カ所で3万5,000台分,
合わせて市内で8万台分の駐輪場が少なくともあるというふうにお聞きしております。
ただ,やっぱり駅によっては,駐輪場が埋まってなくて無料にされたり,
いろいろ工夫をされているところもあるのですけれども,
一方で,神戸市の中心部,あるいは東側のJR駅前などは,
まだまだ違法駐輪が絶えないような地域であったり,駐輪場の整備は,決しておくれてはないですけれども,
しかし,足りてはいないというようなところなのではないかと思います。
これをすべて市の税金で市がやるということは,私は望んでおりませんで,いろいろ高槻駅とか,
いろいろ見てまいりますと,民間の企業さんですとか,あるいはNPOさんなんかで,
場所さえ提供していただければ,そこの初期投資──施設の初期投資ですとか,
それから維持管理の人件費,その他はもうすべて,そこがまとめて見ますよと,
追加の支出は要らないですよというような,
そういうやり方で経営を成り立たせる団体も幾つかあるようですし,
神戸市が一から十まで整備,それから管理・運営までやるという方法以外にも,
市のコーディネート,あるいは市の主導,市のお墨つきで駐輪場をふやしていくといったことは,
まだまだ可能なのではないかと思っておりますが,
そういったことについて,どう考えておられるか。
◯分科員(井坂信彦)
それから,自転車の乗りやすい環境整備ということで,今,
市営の駐輪場は,定期で1カ月,この場所ならいつでもとめていいですよという定期部分と,
それから,1回とめたら100円だとかというフリーな部分とがありますけれども,
もう1つ,フリーの定期というようなこともやっていいのではないかなと思いますのは,
市内にせっかく50カ所市営の駐輪場があるわけですから,
どこの駐輪場にとめても1カ月定額,どことめてもいいですよと。ただし,
それは定期分にとめていただいたら,そこの駅ばっかり定期で使っている方が当然困りますから,
市内の市営駐輪場のフリーの部分やったら,1カ月どことめてもいいですよという,
そういうような施策を1つやることによって,朝晩の通勤だけでなくて,
自転車を持っている人が,あそこにも駐輪場あるから,
ほんなら自転車で行こうかというような使い方が随分幅広くなってくるのではないかと。
同時に,市営・民間合わせて,市内にどこにどれだけの駐輪場があるかというのは,
案外わからないものですから,そういったマップなども,あわせて配ってあげることによって,
より自転車であちこち移動するという人にとっては乗りやすい環境が整備されてくるのではないかと思いますが,そういったことについて,どう考えておられるかをお聞きしたいと思います。
それから,駐輪場の中のことに関しましても,いろいろ調べてみますと,
海外とか国内でも,駐輪場の中に自転車のパンク修理ですとか,あるいは空気入れたり,
ちょっと直したり,ネジを締めたりと,そういう機能を駐輪場に持たせているところもあるようです。
神戸市で,そこまでできるかどうかは別にして,例えば,私が知っているNPOさんですが,
電動の空気入れなんかを駐輪場の中,あるいは商業施設の駐輪場に置いて,
全国に広めてやってらっしゃるようなところもありますし,ただ自転車を置くというだけでなく,
そこにプラスアルファの付加価値をつけていくといった方向性で,
何かお考えがないかどうかについてもお聞かせいただきたいと思います。
◯田中建設局長
自転車につきましては,環境的な負荷も小さくて,
非常に有効な交通手段の1つだというふうに考えておりますけれども,
神戸市は,ご承知のように,地形的な問題がございまして,
全市的に自転車利用を推進していくというのは,ある面で難しい面もございます。
ただ,比較的地形が平たんな地域におきましては,
自転車は非常に生活に密着した交通手段だということでございますので,
住みやすいまちという観点からも,通勤・通学,あるいはショッピングといった利用に対しまして,
利便性の向上を図るということは重要であるというふうに私どもも考えてございます。
また,神戸市は観光交流都市を目指しておりまして,
自転車は観光振興の観点からのレクリエーションの1つとしても,
例えば,ウォーターフロント地区などの観光地内,あるいは観光地の間を周遊するような点で,
有効な交通手段の1つとなるのではないかというふうにも思っております。
こういった点におきまして,自転車利用を進めていくためには,
やはり自転車の走行空間──走る空間ですね,これをどういうふうに確保していくのか,
非常に神戸市のような大きな都市でありますと,自動車交通との問題もございますし,
そういった走行空間をどういうふうに確保するのか,
あるいは目的地で駐輪をどのようにさせていくのか──駐輪場所の確保ですね,
そういったことにつきまして,検討していく必要があるというふうに思っております。
駐輪場につきましては,これまで神戸市におきましては,
駅等のターミナル周辺で自転車の放置が非常に多いということで,
放置は美観を損ねたり,あるいは交通障害も発生しているということで,
主に通勤・通学におけます不法駐輪対策としての駐輪場施策をこれまで中心に進めてきております。
そういった施策をしておりますけども,なかなか不法駐輪が後を絶たないということで,
これにつきまして,いろいろ料金抵抗もあるのと違うかというようなことで,
現在では,一部の駐輪場を無料化したり,割引することによりまして,
マナーがよくならないかというような社会実験も行っております。
また一方,観光という観点からも,NHKの大河ドラマで1月から義経始まっておりますけれども,
兵庫区から須磨区にかけましては,義経にまつわります史跡が多いということもございまして,
道路公社の荒田公園の駐車場におきましては,
駐車場利用者に対しまして自転車を貸し出す義経パーク・アンド・リサイクルというような社会実験もして,
自転車の利用を促進していくというようなこともやってございます。
やはり自転車の利用をしやすいまちづくりを進めていくためには,
既存の駐輪場におきまして,いろんな工夫をしていくことが非常に大事だというふうに思っております。
我々としましては,ご提案のありました,
例えば,NPOの方々に駐輪場を管理していただくというようなことにつきましても,
現在,指定管理者制度というようなことで,駐輪場につきましても導入していくということで行っております。
そういう中でNPOの方にも参加していただけるという,当然余地もございますので,
そういう中で,いろんな工夫をしていただけたらというふうに思っております。
また,いろいろ地図等につきましても,
先ほど義経パーク・アンド・リサイクルというような形で現在やっておりますことにつきましては,
兵庫区のマップの中なんかにも入れさせていただいて,
自転車の利用者がいろんな観光地を走れるというようなことの案内をいたしてございます。
我々としましては,
今後とも自転車を利用しやすいまちになるように取り組んでまいりたいというように思っております。
◯分科員(井坂信彦)
自転車なのですけれども,指定管理者で,既存の駐輪場をNPOに任すというのは,
それはそれでいいのですが,そうでなくて,駐輪場まだ足りない部分があるので,そういった駐輪場の整備,
新しくつくるということに関して,何も市がやるだけじゃなくて,
NPOなどの力をかりる方法は考えられないかという趣旨でお聞きしておりますので,
その点について再質問いたします。
それから,自転車に関しましては,例えば名古屋市なんかは,
自転車利用環境整備基本計画というものをわざわざ立てて,これまでバラバラに行っていた,
そういう自転車や交通関係の政策を1つに束ねてやっておられます。
自転車というと,これまでちょっと横断的だったのと,
何か扱う問題がどうも小さく見られていた部分があると思うのですけども,
今,自転車というのは,単に住みやすい──局長おっしゃった住みやすいまちというためだけでなく,
それこそ環境保全のこともそうですし,それから,神戸市が掲げている,
健康を楽しむまちづくりといったビジョンにも合致する話ですし,
ひとつこの自転車の乗りやすいまちということで施策を束ねて,
もう1度戦略的にやっていけないかということについてもお聞きしたいと思います。
◯田中建設局長
私の方から自転車の問題につきまして,ご回答させていただきますけれども,
先ほど申し上げましたNPOが指定管理者,既存の駐輪場につきまして参加できるという形にしております。
NPOの方のために,新しく駐輪場を設置することについて,
神戸市なりの協力というようなお話でございますけれども,駐輪場といいますのは,非常に管理が難しくて,
私どもが直接管理している駐輪場自身でも放置問題が非常に大変でございまして,
結局,今の駐輪場の施策のマイナスの要因いうのは,ほとんど不法駐輪なわけです。
これに対して,どう取り組むかということが一番重要な課題となっておりまして,
それで駅前周辺の,特に通勤・通学対策用の駐輪施策につきましては,
いわゆる有料化して監視員を置いて,
それから放置禁止区域をかけて撤去するというような3点セットで駐輪場を管理しているという状況でございます。
先ほどのご提案のような駐輪場を設けますと,例えば,駐輪場を管理する上で,
なかなかその周辺に放置禁止区域かけるということも,場所によっては非常に難しい,
どこでもかけてしまいますと,自転車が逆に使えないまちということになってしまいますので,
そういう意味の難しい面もございます。
それから,駐輪場周辺に,例えば,NPOに管理していただいております駐輪場の周辺に放置された場合,
結局,だれが撤去するのかということになりますと,
やはり今の制度上では,民間の方が撤去するということは,
法的にも難しいという面がございます。
したがいまして,なかなか駐輪場をいろんなところに設置して,自由に使っていただくというのは,
非常に我々もそういうことができれば自転車の使いやすいまちということで,
非常にいいまちになっていくと思うのですけれども,
そういった管理の面で非常に難しいということがありますんで,
これは今後,いろんなことから研究していかなければならないというふうには思っておりますけれども,
現実,そういう問題があるということをご理解いただきたいと思います。
それから,名古屋市の方で基本計画つくっておられるというとこですけど,私どもとしましても,
やはり手軽な交通手段ということでもありますんで,こういったことについては,
今後の研究課題というふうにさせていただきたいと思います。