地下鉄海岸線の失敗を見直す(地下鉄事業予算)

2005年03月16日

◯委員(井坂信彦)
地下鉄海岸線の立案・決定プロセスの検証についてです。
 
このたびの包括外部監査で地下鉄海岸線が痛烈に批判をされております。
なぜゴーサインを出したのか,なぜ見直しができなかったのか,そこを検証せよという内容でありました。
本会議で高山議員が尋ねましたが,市長の答弁は,今後頑張ります,これから挽回しますと,
そういう内容でありました。今後の挽回方法ではなく,
政策立案と決定のプロセスを検証すべきだというのが包括外部監査の指摘であります。
 
検証はしないのかと,予算委員会の前に行財政局に尋ねますと,施策なので企画調整局であると,
企画調整局に尋ねると交通局がやっているということでありました。
しかし,交通局がやっているのは日々の運営の事務事業評価であり,
これは施策の評価とは似て非なるものだというふうに思います。

そこで,質問ですが,本会議で市長は,今後の努力が問われていると答弁したが,やはりそうではない。
外部監査で明確に指摘されているように,今後ではなく当時の判断ミスの検証が必要だと考えます。
海岸線の政策立案・決定当時の判断について,だれがどう検証するおつもりなのか,
お聞かせいただきたい。当時の経緯や今後の努力については今回一切ご説明いただかなくて結構ですので,
だれが検証するのか,その1点に絞ってお答えいただきたいと思います。

◯矢田市長 
プロジェクト関係で,
地下鉄海岸線について包括外部監査からの指摘等を踏まえてどのような検証をするのという点の
お尋ねでございますが,これは地下鉄海岸線のリーディングプロジェクトとしての位置づけというものは
もう既にご案内でございましょうが,やはり当時のインナーシティ問題に対しての対応ということが
大変重要な時期を1つ迎えたということで,これに対してどのように対応していくのか,
そこから地下鉄海岸線ということが浮上してきたわけでございまして,そういう中で考えてみますと,
プロジェクトの企画あるいは計画・実施という点につきましては,その時代時代の要請また社会情勢,
また市民のニーズ,また事業の質の施策との関係というようなこともございましょうし,
あるいは財政あるいは事業計画そのものを全体的に判断してきたことも確かでございます。
 
そういう点で,時代の背景としてバブルの崩壊ということがございますけれども,
そういった外部要因によりましても影響を与えられておるというものもあろうかと思います。
そういう点で当時の企画・計画・実施という点に関しての状況については
適切なものであったんだというふうに私は考えてございます。
また,その実行に当たりましては予算・決算の状況などで議会での審議をちょうだいしましたり,
あるいは市民の皆さん方への説明という手続も踏んできてございます。
 
さらに,将来を含め中長期の視点からの都市基盤としての
必要性を考えるべきものであるというふうなことを考えていきますと,
今の状況だけを見てどうだったというふうに考えるのはいかがなものかなという感じがしてございます。
しかし,事業そのものについて,あらゆる事業でございますけれども,PDCAのサイクルを回しながら,
そして評価・検証を行うということは包括外部監査の先生の方からもおっしゃっていただいておるように
必要でございますので,今後ともそういった点に関して十分に審議を進めていきたい,
このように思っております。


◯委員(井坂信彦) 
海岸線についてなんですけれども,ちょっとやっぱりストレートにお答えいただきたいのは,
さっきのご答弁ではっきりおっしゃらなかったですけれども,
要は検証しないというふうにおっしゃったという理解でよいのかどうか。
外部監査人が言っているのは,最後にPDCAとおっしゃいましたけれども,
ああいう──それは当時は当時のニーズがあって社会状況があってとおっしゃいますが,
それでも結果が出てない。

結果が出てないときにそこをチェックして次に同じことを繰り返さないことが大切だと言っているわけで,
今の海岸線の運営の部分のPDCAを小さく回せと言っているのとは全然違うと思いますから,
政策的なあのときの判断をチェックする,
検証するのかしないのかについてもう1度お答えいただきたいと思います。


◯矢田市長 
地下鉄海岸線につきまして政策面から検証をしたいということでよいのかというお尋ねでございますが,
先ほどご答弁申し上げましたようにその時代時代の要請あるいは情勢,
そして市民のニーズ,そういったこと等をベースにしながら総合的な判断をし,
そして企画・計画・実施をしてきたということでございますんで,そういう中から,
また外部要因もあったというふうに申し上げましたが,
私はこういった点に関して当時の判断というものは適切なものであったと,
こういうふうに申し上げたわけでございます。
ですから,そういった点で今後の状況も見ながら,中長期的な視点で都市基盤──
まさに都市基盤というものについてどう考えるのかという
視点から判断をすべきだというふうに申し上げたわけでございます。


◯委員(井坂信彦)
地下鉄海岸線であの当時はあの当時であの判断で仕方なかったんだという
お答えだともうやっぱりいろいろ反論したいんですけれども,何をもって正しいとおっしゃるのか,
それは正当な手続を踏まれたという意味でおっしゃっているんだと思いますけれども,
成果主義──結果で見たら,やっぱり結果出てないんですから,現状。
将来どうなるかわからへんと言うたって,そんなん将来急激によくなるような形じゃ,今ないじゃないですか。
成果を見たときにやっぱり何か反省せなあかんのん違うかというのが
包括外部監査で指摘されていることなので,あれをあのときの時代状況で仕方なかったで済ませるから,
私は──結局K-JETもそうやと思いますし,
複合産業団地も空港も私はそういうおそれがあると思いますけれども,
同じことが繰り返されていくのではないか。
 
行政の継続性と言われますけれども,それは同じことを繰り返すのが行政の継続性なんかと思うわけです。
そうじゃなくて時代が移り変わって人が入れかわってもちゃんと
組織の中にノウハウとか反省が蓄積されていくのが行政の継続性だと思ってますから,
そこもし本当に最後あればお願いしたいと思います。


◯矢田市長
地下鉄海岸線の点につきましては,これは一言で言いますと中長期的なそういう
基盤としての位置づけの中でやはり組織というものを考えていかないといけない。
インナーシティ対策というものはまだ継続──ずっと続いておるわけですから,
そういう中でやはりまちそのものの構成というものを考えていかないと,
やはりまちというものは1年2年でできるものではない,そういうことを申し上げておるわけでございます。

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いさか議事録

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