2004年09月29日
◯委員(井坂信彦)
京都市がこの4月に上下水道局という形で,2つの事業を統合したのを筆頭に──
名古屋は前からやってますし,堺市ですとか,ある程度,今そういう流れは一方であります。
これはもちろん歴史的な経緯で,もともと上下水道が一緒だったのが分かれて,
また一緒という,そういうパターンが多いようでありますので,
神戸市にそのまま当てはまる話かどうかは議論のあるところだと思っておりますが,
そういう局の統合ということではなくしても,上水道と下水道の個々の業務を見比べていくと,
業務単位の統合で同時にできることは,まだまだ幾つかあるのではないかというふうに考えております。
主に広報・啓発でありますとか,それから窓口業務,それから水質管理ですとか,総務事務,経理あたりも,
私は可能なのではないかというふうに考えております。
同じ水を扱う事業同士ということで,上水道と下水道というのは,住民の方にとっては,
一緒に業務をやっていても不自然ではないと,
むしろわかりやすいということはあるのではないかというふうに考えております。
そこで質問ですが,上下水道事業の業務の統合について,
どう考えておられるかをお聞きしたいと思います。
◯石井水道局長
水道事業,下水道事業,これ,他都市の中では,おっしゃいますように,
名古屋と京都では,最近でございますが,1つの局ということでなされております。
もともとこれらの市は,下水道事業が水道から出ていったといいますか,
分かれたというような経緯があるようでございます。
また逆に,今,神戸のような形で,建設局の中で,下水部門があったのが建設部門に入ったというのが,
川崎や北九州,仙台というふうになっておるようでございまして,それぞれの経緯があるようでございます。
それぞれの都市は,その地形とか,水循環とか,いろんな背景の中で,そういう形にした方が効率よく,
いろんなものができるということでご判断されて進まれておるようでございます。
今,お話のございました統合ということでなくても,
一体的に行えることはないのかということでございますが,
私どもも水道事業と下水道事業が一体的に行えると,できるものについては,
今もやっておるつもりでございます。
現在は,検針,料金の収納事務といいますのは,下水道局がやるんじゃなしに,
水道局が受託をして一体的に行っております。下水道事業におきましては,
その使用料の認定というのが,水道使用料をもって算定するということになっておりますので,
メーターの管理,検針を含む水道事業で行った方が効率的であろうということでやっております。
また,この検針業務に続く── 下水ですと使用料ということになるわけですが,
その使用料の徴収についても一体的に行う方が,お客様にとっても,
水道,下水という両事業の効率化を図ることにも役立っているということでございます。
さらに,今やっておりますのは,窓口業務・相談業務につきましても,
水道事業で検針や徴収なども委託を受けてやっておりますので,
水道のセンターいうのが今5つございますが,そこでは下水道に関する相談員も配置して,
お客様の利便性に寄与しているところでございます。
こういう業務については,今,申し上げた以上に,何か見出せないかということでございます。
先ほどお話がありました水質試験というような例えのお話がございました。
水質試験におきましては,水道事業が衛生管理の観点から,水質管理をやっておるということに対しまして,
下水道事業は河川等の環境管理の観点から行っております。
そのため,施設や設備の性格,また維持管理の内容も異なっております。
両事業が統合されております都市におきましても,こういう水質試験につきましては,
組織も施設も別になっておりまして,一体的になってやっていくという── 共同してというのには,
ちょっとなじまないのかなというふうに思っております。
また,広報・相談業務のうち,センターに,とにかく下水に関してわかる人は置いておりますが,
身近な家庭,お客様から見た形で言いますと,相談業務なんかの場合で,
例えば,がけのとこから水が漏れてるよというようなときに,
これは水道の水なのか,下水の水なのかいうようなのが,常にこれ,出てまいります。
そういうようなお客様の目線から見ての,そういうようなものについては上下水道一体──
一体言いますか,どちらかに連絡して,どちらかに来てという,お客様が下水にも言わないかん,
水道にも言わないかんということでなくに,
一体的に,そういう連携を強化するというような形でいけば,
これは役に立つのかなと思ったりしております。
そういうことで,今後,私どもの方もやっていく仕事のあり方をこれから考えていく,
新たな経営目標の中で,我々の仕事,再構築をやっていこうということもやっておりますので,
そういう中で,いろいろ考えていきますし,また下水等も含めまして,そういう事柄がないのかと,
お客様から見て一体的にやった方が望ましいものがないのかというようなことも考えながら,
また他都市の状況も見ながら考えていきたいなと思っております。
◯委員(井坂信彦)
上下水道の業務の統合,何か一緒にできることはないかということで,
水質検査業務ですとか他都市の例── 私ももう少し詳しく見てみようと思うんですが,
確かにおっしゃるように,部局は一緒でも水質検査1課,2課という分かれ方をして,
施設が別々になってたりということはあるようです。
ただ,私が何でこういうことを申し上げるかというと,単一の局内での,
いわゆる業務見直し,そしてそれによるコスト削減というのは,
そろそろ限界に近づいてるのかなというふうにも一方で思っておりまして,
要は,あと残るは,もう本当に人件費── 個々の人件費の削減,言うたら賃金カットのような話か,
それかもう一方の方向性としては,幾つかの部局,横断的に見比べて,
業務を横断的に統合していくという,そういうやり方しか,
もう残っていないのではないかというふうにも思っているので,今回,こういうことを申し上げたわけです。
ことしの予算の代表質問でも,総務事務センターというような他都市の例を引いてきて,
そういうお話をさせていただきましたけども,やっぱり特に上下水道というのは,住民から見たら,
やっぱり同じ事業に見える側面がありますし,
広報・相談,相談業務も下水道相談員さんが1人,水道のセンターの方に入っておられるというのは,
それは1つのきっかけでいいと思いますので──
私はゆくゆくは上水道のセンターと下水道のセンターだって同じ出先機関ということで,
一緒にならないのかなということも思っておりますし,そういったことについて,
検討していくとおっしゃったんですけども,
やっぱり一緒にやれることを徐々にやっていきましょうというよりも,
もう少し踏み込んで,他局とは別にいいんですけども,上下水道というくくりでは,
もう少し踏み込んで,私は業務の統合ができるのではないかなというふうに思っております。
もうちょっと踏み込んでお答えいただいたらなというふうに思います。
◯石井水道局長
それぞれ先ほど水質のお話を申し上げましたが,いろんな仕事の部署がそれぞれのところにあると。
それで共通するのは,総務関係の仕事であれば,当然2つのところが1つになれば,両方が特に変わらない。
ただ,経理や,そういうのにつきましても,これは仕事のやり方云々ではなく,
その準拠する法律が違うというようなことは当然ございます。
その辺で,すべてが同じような形じゃなしに,その辺は工夫をしてという話になろうかと思います。
そういう総務関係,また広報や相談業務については,本当やろうと思えば,
いろんな形で,今も水道は水道でいろんな広報活動をしておりますし,
下水道さんは下水道さんで広報活動しております。
それぞれアドバイザーみたいな形でのご意見をいただく方がいらっしゃいます。
それらが両方一緒で見ていただいたら,また違うという話も出てこようかと思います。
これについても,我々今のところは連携を強化してやっていければいいなというふうな思いを持ってます。
例えば,技術的な話── 維持管理という面で見ますと,管路── 水道も管を使っておりますし,
下水も管を使って水を流しておるという状況でございます。
特に大きく下水道と水道と違ういいますのは,
水道の管は断面いっぱいに水が入って圧力を持っておるというような状況,
それから下水は,いわばポンプで送り出すところにつきましては,同じような形でございますが,
基本的には自然流下という形で水が流れておる。この辺は技術的に見れば大分違うところでございます。
そういうような違いはございます。
ですから,上流でいろいろ管理をするか,下流で管理をするかというようなことでございますので,
センターが云々という,その場所云々についてはあれですが,その中身については,
大いに違うんじゃないかなという思いは持っております。
これも基本となるものはやはり違うなということでございます。
したがいまして,もっと突っ込んでというお話もございますが,
この辺は神戸市トータルの中で,今行政経営方針やいろんな中で議論をされておりますので,
その動きなどを見ながら対応していきたい,
また我々もできるだけ効率よく仕事ができるという点について
考えていきたいというふうには思っております。