住基カードへ市民参画(総務財政委員会)

2003年12月15日

◯桜井市民参画推進局長
請願第24号住基ネットについての十分な市民説明と
市民意見聴取を求める請願について,ご説明申し上げます。
 
住基カードの発行数につきましては,11月末現在で約 2,200件,
住基人口に対する発行件数比率は0.15%でございます。

今のところ,主に身分証明書としてご利用いただいておりますが,
今後いかなる利用方法が市民の要望に沿うものかを
引き続き検討してまいりたいと考えております。
 
次に,住基ネットに関する説明が不十分であり,
カード交付時にも十分な説明がされているのか疑問であるとの点でございます。
 
まず市民への説明でございますが,住基ネット稼働時において,
広報紙,平成14年5月1日号及び8月1日号に詳細な記事を掲載してお知らせをしたほか,
住民票コードの通知に当たりましては,再度,説明資料を2種類同封し,
周知に努めたところでございます。

また,平成14年8月1日から同9月20日まで,
住民票コードお問い合わせセンターを設置し,
約 3,400件の問い合わせに対応しております。

このほか,神戸市ホームページへの説明記事の掲載や,
市民からの要望に応じて出前トークとして
17回にわたり地元に出向いてご説明をしております。
 
また,本年8月の第2次稼働におきましても,
広域住民票の発行や住基カードの発行などにつきまして,
広報紙8月1日号に詳細な記事を掲載しお知らせしたほか,
第1次稼働時に引き続き,神戸市ホームページや神戸メルマガ倶楽部,
神戸市老人クラブ連合会会報などへの説明記事の掲載や,
市民からの要望に応じて出前トークとして
現時点で11回にわたり地元に出向いてご説明を行うなど,
十分な説明を行っているところでございます。

なお,住基カードの発行手続における市民へのご説明としては,
交付申請書裏面に住基カードの内容,用途,手続に関する詳細な説明を掲載しているほか,
交付の際には,別途住民基本台帳カードをお持ちの方へという説明書をお渡しし,
取り扱い,用途,注意事項等を改めてご説明しているところでございます。

この住基カード発行に当たりましても,職員の研修も実施しておりますし,
窓口の職員にも,そういったことで徹底をしておるつもりでございます。

ただ現在,身分証明書としての利用でございますので,
恐らくその職員はその方に聞かれて,そういう利用ですと,
じゃあ身分証明書やったら免許証あるけど,どうだといったら,
それはまあどちらでもいけますという話の延長線上じゃないかなというふうに思います。

そういう意味では,どちらかというと,
公正な形でお話をさせていただいている窓口ではないかなというふうには思ってございます。
 
ただ今後,やはりそれは一応の初めての基盤整備ができたということでございますから,
これからやはりいろんなメリットを付加していくということは大事でございますので,
その辺につきましては,我々も早急に研究もしてございますし,
今後,取り組みを進めてまいりたいというふうに思ってございます。
 
今よく言われていますのは,例えば図書館のカードという形でできないかとか,
それから,例えば以前に淡路なんかですと,
ICカードに健康情報入れたりとか,
そういうようなことも試みをされておるようでございます。

いろんなところでいろんな試みがされていくと思いますので,
そういったようなことも含めながら,
我々の方も他都市の状況とかいろんなことも考えていきたいなというふうに思っています。
 
ただ,急にICカードというふうなものが出てきてございますけれども,
その前段としては,例えばいろんなものがあるわけですね。

例えば印鑑証明でもカードございますし,それから近くでいけば,
三田なんかでも自動交付機でカード出してございますし,
またそれをどんなカードに変えるかと。ICチップの中に入れて,
どれぐらい利便性を出していくかということでございますので,
その辺は研究を進めていきたいというふうに思ってございます。

続きまして,市民意見の聴取でございますが,従来より申し上げますとおり,
住基ネットは住民基本台帳法により義務づけられている業務でございます。
したがいまして,政策決定の一助として市民意見の聴取,
例えばアンケートを実施することになじむものではないと考えておりますので,
これまでもアンケート等を実施しておりませんし,
今後も実施する必要はないと考えております。

◯委員(井坂信彦) 
そのICチップに新機能,今後入れていく検討を研究中ということなのですけど,
私はむしろそういう段階でもいいと思いますので,新機能を入れるに当たって,
そういうときこそ,実際利用者が何を考え,何を求め,何を嫌がっているのか,
一遍意見を聞くことは必要ではないかと思うのですけれども,
さっき今後も一切アンケート等を行わないというふうにおっしゃったので,
びっくりしたのですけれども,そういうことは必要ないのでしょうか。

◯桜井市民参画推進局長 
住基ネットそのものに関しては,
一応法律で義務づけられてやっている事業でございますし,
その法律をつくっていく過程で,国民的な議論がされて,
法律が通っているという前提に立ちますと,
改めて住基ネットについての意見を聞くという考え方はないというふうに
申し上げたいと思います。
 
ただ私どもが,ICチップの中に何を入れるかというのを,
いろんな形を通じてご意見を聞くケースというのは,今後とも,
発生してくるだろうというふうに思います。

それは具体的に,じゃあ一体何をという提案を我々の方が具体化した段階になるのか,
広く一般にどんなものがお望みですかという形になるのか,
この辺は聞き方にもよりますし,
それから余りにも漠然とした聞き方というのはなかなか聞き方としては
難しいということですので,ある程度他都市の状況も見ながら,
我々の方は幾つかの項目が絞って具体化してきた段階で,
こういうことをという形で提案をさせていただくなり,
そのときに市民の方々からご意見をいただくなり,
それは今後どういう形で進めていくかというのは,
まだ何も決まってないわけでございますので,
その辺もまだ決まってないということで。

◯委員(井坂信彦) 
私がやっぱりこの2,200人という数字をリアルに見ますと,この政策として
全く実効性が上がっていないのではないかというふうに判断するわけなのですが,
何でこうなってしまったかなという思う理由の1つに,そもそも利用者,
住民の方が一体どういう情報を役所に預けて,それをどう扱って,
どういうサービスを受けたいのかといった,
そういう基礎的ないわゆるマーケティングが,
実際されてきてなかったのではないかと思うのが1つと,
請願者の言っておられる広報の面も,
私はまだ何か足りてないのではないかなというふうにも思うわけですし,
逆に広報こうべ等といろいろ広報されて,なお 2,200人であるというのであれば,
最初に申し上げたような問題になるのでしょうし,
3万人という予測で,結果 2,200人という,その数字だけ見れば,
読みが甘かったのか,実績が全く予想外に低かったのかというふうにも見えますし,
何か数字だけ見ても,本当にいろいろ突っ込みたいところはあるわけなのですよね。
 
もう1つのメリットとして,
例えば 264事務で住民票を発行しないで済むというようなことなのですけれども,
じゃあ何か効率化のメリットがあるのですよとおっしゃりながら,
じゃあどれだけ効率化されたのですかというデータは一切お持ちでないということですよね。

その辺が本当にこの住基ネット全体の運用について,何かもう本当に人ごとというか,
マーケティングもしないし,
実際に実績を上げようという動きも余り見えないしというふうに感じるのですが,
その点についてお考えはどうですか。

◯桜井市民参画推進局長 
今ご指摘を受けたような点も考えながら,
今後とも住基ネットがうまく運用できるように,
また住基カードが少しでも普及するように考えてまいりたいというふうに思います。
 


◯委員(井坂信彦) 
そのためには,やはり住民の意見を聞くということが
その第一歩ではないのでしょうか。市民参画局という名前としても。

◯桜井市民参画推進局長 
先ほど来から申し上げておりますように,意見をお聞きする聞き方というのが,
いろんな手法があるということでございますし,そしてそれはそのケース,
ケースによって,やはり意見の聞き方というものがございます。

といいますのは市民全般といいましても,市民の中は,例えば利害関係者もおれば,
それからタックスペイヤー,タックスイーターもございますし,
そういう立場,立場によってやっぱり考え方が違っていきます。

そういった意味で,その意見の聞き方というのはいろんな手法があると。

ですから,具体的にこういうものというふうに決まらないと,
意見の聞き方というのは出てこない。
全然意見を聞かないということではないということです。
 


◯委員(井坂信彦) 
そのそこうまくいっている政策でしたら,
微修正程度の意見の聞き方でいいと思うのですけれども,
私ほとんど結果出てないと思うのですよ。

こういう結果に対して,根本から異議とか何を求めているのかということを
住民に聞く必要があるのではないかと思うのですけれども,
それは何かちょっとした小手先程度の市民意見聴取でいいということですか。

◯桜井市民参画推進局長 
住基ネットそのものにつきましては,国全体の法律に基づいたシステムでございますし,
法律に基づいてできておるということでございますので,
それを今後どうしていくかということについては,
やはり法律をつくられた,当市といいますか,
その国の方でいろんな形で意見を聞かれて,
その法律をどうするかということの議論になっていくというふうに思ってございます。
 
ただ,我々の方のいろんな事務について──我々が独自にやっている事務については,
先ほど申し上げましたように,
案件によって聞き方がいろいろ異なるということでございますので,
軽く聞いていいのか,重く聞いていいのかという,
そういう次元の話ということではございません。
 


◯委員(井坂信彦) 
終わりにしますけれども,やっぱり最後に国がという話になってしまうと,
どうしても人ごとかなという感をぬぐえない答弁だというふうに思いました。

◯委員長(向山好一) 
請願第24号住基ネットに係る十分な市民説明と
市民意見聴取を求める請願について,
各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。
 


◯委員(井坂信彦) 
採択を主張します。実際,利用数が著しく低迷していることと,
あるいはコスト削減と言いながら,実際どれだけ削減されたのかということが
一切図られていないということなので,
施策としての効果が極めて不明だというふうに思っておりますし,
実際1度ここで住民の人の意見を聞いて,
住基ネットに対する神戸市としての考え方を根本から改める時期だというふうに思います。

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いさか議事録

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