2003年09月29日
◯理事(井坂信彦)
地中熱ヒートポンプというものがあります。
エアコンは,例えば真夏に外の気温が35度のところに,
さらに熱を室外に放出して,無理やり室内を冷やす。
あるいは,真冬の外は零度なのに,そこから熱を無理やり引っ張りだしてきて
室内を暖めるというのが普通のエアコンだとしたら,地中熱ヒートポンプというのは,
土の中を大体50メートルから 100メートルぐらい掘って,地中の温度というのは,
大体年間を通して非常に安定していますので,外の気温が寒いときでも,
地中はそこそこぬくい。そこをエアコンの熱源にとって,
大体5分の1ぐらいの電力で同じだけの冷熱効果があるというふうに言われています。
なぜこれを病院のときに質問,ご提案を差し上げるかというと,
この1月20日の共同通信の記事で,環境省がこの地中熱ヒートポンプの,
病院など公の施設への導入を今後財政的に支援する方針だと。
大体3分の2,設置の補助が出るというような記事を見つけたものですから,
こういった方向でのコスト削減もあるのかなと思って,
一度ご検討いただけないかと思った次第です。
◯土井保健福祉局病院経営管理部経営管理課長
ご案内のように,市民病院は24時間, 365日稼働いたしておりまして,
エネルギーの使用量が非常に多い施設でございます。
その点から,これまでも省エネルギー対策に市民病院としても
取り組んできたところでございます。
まず,中央市民病院におきましては,12年度,13年度の2カ年にわたりまして,
NEDO──国の方の新エネルギー産業技術総合開発機構でございますが,
こちらの方の補助制度を利用いたしまして,約 5,000万円の補助金をいただいて,
照明あるいは空調関係の省エネに貢献する設備を導入いたしまして,
照明並びに空調にかかる電力の使用料を削減してきたところでございます。
また,西市民病院におきましては,再建の際にコージェネレーションシステム,
これを導入をいたしまして,省エネルギーに努めておるところでございます。
先生ご指摘のございました地中熱を利用した省エネルギーシステム,
地中熱ヒートポンプシステムというのがございますけれども,
近年,新たな省エネルギーの技術として注目をされているやにお聞きをしております。
先生もおっしゃいましたように,今年度から環境省の方が,
このシステムを試験的に導入をして省エネルギーを図ろうとする住宅でありますとか,
学校でありますとか,あるいは病院,図書館といったものについて,
試験的にこのシステムを導入する際には補助をしようという制度を,
今年度から始められるそうでございます。
私どもは,まだこの点,十分研究しているわけではございませんが,
地中の熱を利用するということで,やはり掘削の費用がかなり高額になるのではないかと。
費用対効果の面も考える必要があるということと,
市民病院の場合は既存の施設でございますので,
既存の設備をまた変えていく必要があるのではないかと,
さまざまな課題があろうかというぐあいに考えてございます。
しかしながら,このシステムそのものは地球温暖化の防止に
貢献するシステムでございまして,私どもとしましても,
他事例等もよく見守りながら,今後,十分に検討してまいりたいと考えております。