バス路線を減らすと売り上げは更に減る(バス事業決算)

2003年09月30日

◯理事(井坂信彦)  
民営化の話もさせていただいて,もう数えてみたら,
かれこれ4年目になりますので,
もう最近はその方向に大きく動き出しているのではないかと期待して,
ことしはその質問はやめさせていただきます。
 
まず1つ目に,バス事業の緊縮傾向,縮んでいく傾向についてご質問します。
 
13年の決算に比べて,14年決算では,走行キロで 2.1%の減,
乗客が 3.8%の減ということになっています。
これは別にこの1~2年の話ではなくて,長期的な傾向でして,
平成10年の決算から比べますと,走行キロで約10%の減,
それに対して,乗客とそれから収入が15%の減ということになっています。

私がここで疑問に思いますのは,
これは果たして本当に効率化なのだろうかということなわけです。

路線やダイヤを減らしたら,お客さんも減ってしまったと。
しかも,思った以上に減ってしまったと。
さらに赤字になって,またもっともっと財政的に切り詰めていかなければいけないと。

そういう悪循環に陥ってはいないかということについて,
質問をさしあげたいと思います。


◯松田交通局長 
バス等のキロ数等が減少すると,逆にすべてが悪循環になっているのではないかと,
端的に言えばそういうことでないかと,そのように思ってございます。

今回の13年度との比較,あるいは10年度との比較で,
走行キロ等の比較がございました。

1つには,経営健全化計画を立てる以前の話といたしまして,
いわゆるバス路線の再編成をいたしました。

その結果といたしまして,路線数を見直した,
あるいは短絡をしたというふうなことがございましたので,
それに基づいての走行キロの減少というのも1つございます。
 
それから,乗客数の減少ということにつきましては,
もちろんどういう要素がどうかみ合っているのかという
いろんな要素があると思いますが,1つには,少子・高齢化あるいは学生さんの減少等,
それからもう1つは,マイカーの増というふうな,
そういう社会現象等の要因もあったのではないかと,このように思ってございますが,
その乗客数ということも含めまして,減った理由の中は,そういうふうなことで,
例えばバス路線の実施をやるについては,
いろんな公共交通機関のネットワークの維持とかの
強化を図る中でやってきたというようなことでもございます。
 
それで,乗客数は,マイカーの普及とか,先ほども申しましたように,
週休2日制の定着とか,学生数の減少あるいは景気の低迷ということで,
また一方では,市街地の人口の減少というのもございましたので,
そういう中でのいろんな理由もあって,逆に言いますと,
減便とか行ったケースもございます。

それによる影響というのも当然出てきておる,こう思います。
 
また,新規開発団地の拡大とか,生活時間の変化というふうなことで,
区域や運行時間帯も大きく変化していることに対応する一定の路線の増便とか,
始終発──始発・終発の延長ですか,前に繰り上げたり,
後ろへ延長したりというふうな対応もして,
何とか乗客の需要に──ニーズに対応した路線を確定,
設定をして,運行本数を確保していったということで,
今の時代に合った経営努力をやりたいということで努力はしておるわけでございますが,
現実の結果として,なかなか結果が出てきていないという意味では確かでございます。
 
新たな経営計画の中でも,いろんな意味での
乗客増の対策をとっていかなければいけないということで,
後の質問にもございましたが,アンケートをとる中で,
いろんなどういう方策をとっていけばいいかという意味での
模索もしていかなければいけない,こう思ってございます。
 
計画と実績との比較でまいりますと,
8,000人とか 9,000人,単年度で減っておるというふうなことがあるわけですが,
市バスの場合,78路線と多くの路線で,たくさんのバスが毎日運行をいたしております。

これで, 8,000人とか 9,000人が各1便往復する中で,
何人減っているのかというのを調べますと,1便往復で2人減っておるという,
1日,計算になるわけでございます。
 
逆にいきますと,片道1便で1人お客様が減ってきているという,1日ですね。
そういう計算で前年と比較すると,そういう数字が出るわけでございますから,
そういう意味で, 8,000, 9,000,1万という大きなトータルで考えますと,
なかなかそのお客様のそれを回復する,あるいは増に結びつける対策をとるというのも,
なかなか雲をつかむようなところも現実にあるわけでございますが,
1日の往復,片道1人減っておるという意味から,職員1人1人で,
それでいくと何とか工夫できる,お客様に,さらに一段,
市バスのファンになっていただけるような工夫をすることによって,
もう一段の工夫ができないかとか,あるいはさらなるサービス向上を図っていくとか,
あるいは広報をするとか,さらなるそういういろんな工夫ができるのかというのを,
いろんな意味で職員の提案も含めてやっていく中で,
その向上に結びつけていく努力というのも必要ではないかと思っております。

ご指摘の正解というのはなかなか見つけにくい状況であるというのは
そのとおりでございますが,今申し上げたような見方での創意工夫というのも
必要ではないかと,このように思ってございます。

◯理事(井坂信彦) 
まず,バス路線を減らすと,お客さんがもっと減るという話なのですけども,
今交通局として,TDMという公共交通中心のまちづくりにしていくのだという
大きなビジョンがある中で,サービス量こそが一番,その公共交通中心の
まちづくりの私は基本になるものだというふうに思っています。

例えば,15分に1本走っていたバスが30分に1本に,
もしダイヤが減便になったとしたら,それはお客さんは
もう半分よりもっと減ってしまうことが実際あるのではないかと。

やはり一定の利便性を満たす量が提供されていて,
初めてお客さんはちゃんと定期的に使ってくださる,
公共交通中心のまちづくりになるのではないかと思うわけですけれども,
その辺について,局長のご見解をお聞きしたいと思います。

◯松田交通局長 
TDMとの関連でご指摘のございました,逆から言いますと,
縮小再生産に陥るのではないかというようなことでもないかと思いますが,
利便性が落ちれば落ちるほど,逆に乗客も減っていくということではないかと,
こういうご指摘もあるのだろうと思いますが,
ただ私どもも,もちろんいろんな意味で利便性を確保する,
それから市民の足を確保するという大前提の中で,
いろんな毎日の日々の運行を確保しておるわけでございますが,
一方では,路線再編成という大きな流れの中での,
地下鉄の海岸線の開業に伴う一定のバス路線の
見直しをやってきたということもございまして,それから社会経済情勢の変動等,
いろんな変動もございましたが,我々としては,
一方では,個別の具体的な路線については,その現状のご要望等にこたえて,
先ほどもお話もございましたが,地域密着路線という
新たな高齢者等の皆さん方に喜んでいただけるような,
区役所とか,あるいは病院とを結ぶような,そういう路線,
南北路線──特に南北路線がなかなかないような地域について
取り入れてまいりましたし,今後も,そういうふうなことについては,
地域密着型路線としての検討が必要になる場合もあろうかというふうな
推測はいたしておりますが,そういうふうなこと,あるいは先ほども申しましたが,
増便を図ってきたところもございますし,
始発・終発の延長等もやってきたというふうなこともございます。
 
ご指摘がございましたが,我々としましては,
乗客の需要あるいはニーズに対応した運行本数を確保してきていると思っておりますし,
今後とも,それぞれの時代のニーズに合った経営努力を踏まえていく必要がありますし,
それが市民の足の確保に何とかつなげていくべきではないかと,
このように思ってございます。

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いさか議事録

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