使い終わった消防車を海外へ(消防局予算)

2003年03月05日

◯分科員(井坂信彦)
救急車と消防車がこれいろいろ法律などで廃車になる,
廃車になった後にどのようにされていらっしゃるか。
中には海外,発展途上国に無償で譲り渡すということをやっていらっしゃると
思うんですけれども,これまで何台そういう海外に譲ったのか。

あるいは今後数年で,大体1年で何台ぐらいのペースでそういう
廃車にしなければいけない救急車,消防車が出てくるのか。
その数字をお伺いしたいと思います。

◯松本消防局参与 
消防車両の廃棄でございますけれども,現在,神戸市消防局では,消防車 236台,
内訳は消防車が 134台,救急車が33台,それから業務車両が69台ございまして,
これらにつきましてはそれぞれの車の耐用年数というのを決めておりまして,
耐用年数を決めるというのは,これは市民サービスが最もいい状態の車両でもって
現場活動といったことで提供ができると,こういうことを目指したものでございます。

消防自動車も最新の技術というものが適用されてきておりますので,
使えるからといって古い技術のものということになると,
サービスが低下するということで,そういう方針でやってきておったところでございます。
ところが,最近の,何度も言って申しわけないんですけれども,
やはり懐ぐあいが十分でないということも伴って,
この耐用年数というのをどんどん内部で延ばさざるを得んという
状況下になってきておるところでございます。

一方で耐用年数を延ばして,できるだけ補修等を加えながら
使うということもしておるんですけれども,もう1つ,
実は環境面でのNOx・PM法というのがございまして,
これはとにかく神戸市の地域であれば10年でもって,車両はもう車検を通さないと,
こういうようなことがございます。

ただ,消防自動車についてはそうとばかりも言っておれないだろうということで,
ポンプ車については10年を15年,それから,はしご車なんかにつきましては
10年を20年といったようなことで大きく緩和していただいております。
 
現在の神戸市ではどうかといいますと,耐用年数を延ばしていって,
とうとうNOx・PM法で引っかかってしまって,もうこれ以上使われないという,
現在そういう状況になっておるんで,これからそちらの方の都合で,
どんなことがあっても車を更新せざるを得ないというような状況になっておるので,
今は待ったなしという,こんな瀬戸際に立たされておるところでございます。
 
そういうことで消防車両を新しく更新する,当然廃棄するということは出てまいります。
この廃棄をするということになりますと,一体現状はどうかと言いますと,
昔はとにかく鉄も非常に高くて,消防自動車はもう使わないといったときには,
その鉄代があるんで,少々の取り引き費を引いてもらっても,
それなりにまあいうたら神戸市の方に売却したときの雑費というのが
入っておったわけなんですけれども,このごろ鉄も大分下がってしまって,
手数料引いたら数千円から数万円と。

あれだけの大きなはしご車が数万円かというような,
びっくりしたような状況に現在なっておる状況でございます。
 
そんなこともあって,確かに,よその国から,そこは環境とか,
それから消防車両の性能とかいったことには頓着しないから,
何とか譲ってほしいというような,こんな話もございます。

そういうこともあって,現状のままですよということを条件にして
引き取っていただいて,そしてまた第2の活躍をしておると。

ですから我々の方からすれば,あれがよう使えるなということなんですけども,
その地域の方からすれば非常にいいものをもらったと言って喜んでおられると。
その中には日本では,これハンドルは右側にあるんですけれども,
持ち帰って全部ハンドルから何から左側に移してしまって使っておると,
こういうところもございます。

もちろん人件費等々が安いんで,そういったことをやっても十分に使用できるという,
そんなことのようでございます。
 
ちなみに,そしたら,どういうふうなよそへお送りしたのかといいますと,
これはじかに渡したというのもあるし,一旦業者に行って,業者から行ったという,
こういうのもございます。

平成5年度から平成14年度まで10年間,車両が71台,それから,
それだけやなしに関連するものとして小型動力ポンプが28台,これいいますと,
中国,チリ,ブータン,それからバングラデシュ,ミクロネシア,
いろいろなところに海を渡って行っておるところでございます。
 
これからにつきましては,毎年決まった台数が出るというんじゃなしに,
あくまでもやはり我々は消防力の増強というようなことで,
一気に大きく消防車両を購入したときもありまして,
また,もうどうしようもなくしぼんでしまったところもあるんで,
これは計画的なものでというわけにはいかないんですけれども,
NOx・PM法絡みで引っかかるものを挙げてみますと,
15年度が11台,16年が13台,17年が15台,18年が17台,19年が8台
こんなような状況で推移していく現在の見込みでございます。

もちろん法律が変わって,もっと早いこと前倒しにというようなことになると,
また状況も変わります。現在の見通しはそのような状況でございます。

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