2003年02月28日
◯分科員(井坂信彦)
効果的な検診についてお伺いいたします。
2次予防,早期発見,早期治療ということで,
神戸市でも各種のがん検診が実施されておりますが,
これらの検診の効果をきちんと把握していらっしゃるかということです。
検診をして,一体何%の人のがんがきちんと発見できたか。
そして,その発見されたがんが何%の確率で実際に治るのか。
その発見率掛ける治癒率であったり生存率であったり,
それを計算すれば,がん検診のおかげで,がん検診があったおかげで
助かったという人がどれぐらいいるのか,数字ではっきりわかるわけです。
厚生労働省をはじめとして,世界の研究機関で検診の効果というものは
いろいろ発表されています。例えば,厚生労働省の調査結果ですと,
もうはっきり効果がないと言われている検診は,触って調べる──
触診と言うんですが,触って調べるやる方の乳がん検診と,
それから前立腺がん検診。
それから,効果があるかどうか国内外で評価が割れるのが肺がん検診。
逆に,例えば乳がん検診ですと,マンモグラフィと呼ばれるX線を利用した検査は
非常に効果ありという評価になっています。
いかにそういう早期発見,治療が大切とはいえ,
検診はただ何でもかんでもやればいいというものでもないと思います。
検診の効果についてご見解をお伺いしたいと思います。
◯平井保健福祉局健康部長
平成13年度の基本健康診査の総合判定結果を申し上げますと,
7万 638人受診をされまして,そのうち要医療──医療を要するということです,
と判定された人は39%で2万 7,789人というふうになっております。
この人たちに対しては,事後に医療機関にかかられているかどうかの
確認をかならず行っております。
それからまた,要指導という判定がございまして,その方は2万 5,913人,
約37%の方でございますけれども,この人たちには事後指導教室,
あるいは個別健康教育,また訪問指導の実施などを通して,
きめ細かい指導を行って,早期発見,早期対応を図っているところでございます。
がん検診でございますけれども,平成12年3月の厚生省の指針では,
がんが総死亡の3割を占めておるということ。
かつ,全がんの死亡率が増加傾向にあるという現状から,
検診をはじめとする対策は引き続き必要であるというふうな認識は変わっておりません。
また,平成13年12月にまとめられました,
これも厚生労働省内の研究班の報告書でございますけれども,
胃がんについては死亡率減少効果を示す相応の証拠があるということで,
胃がんについては効果があるということ。
それから,大腸がんについては,死亡率減少効果を示す十分な証拠があるということで,
大腸がんについても効果があると。
それから,肺がんについても,死亡率減少に寄与する可能性が高いということで,
一応効果があるということになっております。
委員おっしゃるように,乳がんについては,視触診だけではなくて,
マンモグラフィの併用を検討すべきやというふうにはっきりとうたわれております。
そういうことで,検診というのは単なる病気の発見のみならず,
市民の健康づくりの意識を高めるということとともに,
疾病予防の知識の普及,あるいは栄養や運動等,生活習慣の指導の好機でありまして,
今後とも健診の質の向上と受診勧奨にさらに努めていきたいというふうに考えております。
◯分科員(井坂信彦)
健診についてなんですが,病気の予防だけでなく
いろいろな啓発とか生活習慣を変えてもらう意味合いもあるんだと。
だから健診は意味があるんだというお答えだったわけですが,
ちょっとお聞きしたことは,特にがん検診。がん検診で,
もうはっきり効果がないと言われている検診を,このまま漫然と続けるのかどうか。
特に乳がん検診に絞って言えば,今のやり方は効果がないと。
一方,効果があるやり方は,私も先ほど申し上げたようにマンモグラフィという
X線を使った検査のやり方。
実際,自治体はどんどんこのやり方を取り入れています。
そういったことをご検討いただくべきではないのかと思うわけです。
◯平井保健福祉局健康部長
乳がんにつきましては,視触診と併用して,マンモグラフィの併用を,
今現在検討しているところでございます。