2003年02月27日
◯分科員(井坂信彦)
環境面からの政策評価システムについてお伺いいたします。
昨年の3月に定められました神戸市の新・環境基本計画には,
なかなかすばらしい方針も含まれているというふうに思っております。
先ほど,戦略的環境アセスメント,
あるいは総合的環境アセスメントということについてご説明がありましたけれども,
これまでは,それぞれの1個1個の事業の実施の直前にやる普通の
環境アセスメントしかなかったところに,今度,政策や基本計画を考えている,
その段階で環境に影響があるかないか,それをアセスメント,調査していくということ。
それから,またISO 14001も今度始まるということですけれども,
これも計画どおりに環境を守る活動がちゃんと行われているかどうか,
あるいは環境に負担を与えるような仕事のやり方をしていないかどうか,
日々の業務を管理するシステムだと思っています。
ここまで来て1つ足りないことがあると思っております。
戦略的アセスメントで,環境に負担のかからない政策や基本計画を立てて,
そして,ISO 14001できちんと管理しながら,
着実に実行して,その結果どのような効果が出たのか。
費用は幾らかかって,環境保全の効果は数字的にどの程度あったのか。
そして,それを踏まえて,今後,翌年度から,どのようにしていくのか。
いわゆる計画して,実行して,そして,それを効果をはかって評価する。
Plan,Do,See の,いわゆるSee が足りないのではないかと思うわけです。
ちょうど1年前の,こちら環境局の予算委員会で,
環境会計というやり方を提案いたしました。
環境保全にかかった金銭的なコストと比べて,実際に環境保全効果がどうだったのか,
それを上手にお金であらわして,費用対効果を比較する方法です。
そのときの局長のお答えは,今後の研究課題であると。
そして,その後,総括質疑で梶本助役のお答えは,
政策を環境面で評価する手法として,大変注目していると。
あと,私,下水道のときにも,秋に質問したんですけれども,
環境基本計画などの全市的な考えがあるので,
環境局と調整しながら研究していきたいと,建設局のお答えでした。
質問ですが,あれから1年研究していただいて,環境会計の導入について,
どこまで進んだのかということについてお伺いいたします。
◯山本環境局参与
環境面からの政策評価というご質問について,ご答弁申し上げたいと思います。
先生おっしゃいましたように,昨年の委員会で,独自会計ということで,
ある酒造メーカーさんが取り組んでおられるシステムについてご紹介がされて,
私,ご答弁申し上げたかと思うんですが,
今後,総合的なアセスメント制度について検討を始めていきたいと。
その中で1つの研究課題として,勉強はさせていただきたいことを
ご答弁申し上げたと記憶しております。
先ほどもちょっと申し上げましたが,総合的な環境アセスメントについては,
現在,内部的にいろんな諸問題の検討を進めておりまして,
今後,ケーススタディーを踏まえて課題の整理をし,
また,それをもとに本格的な制度として,
何とか定着させていきたいと思っているところでございます。
同時に,ISOについては,先ほどの方に,
局長の方からご答弁申し上げましたように,15年度じゅうの取得を目指して,
頑張っていきたいと思っているわけでございます。
同時に,私どもが,環境基本計画に基づきます年次報告いうのを
毎年出版させていただきまして,環境に関連する事業の量的な
報告という形にとどまっているかと思います。
今年度,13年度の事業報告の中では,内部監査といいますか,
内部評価的に,各事業を担当された部局が,課が,この事業はマルだったか,
ペケだったか,三角だったかという評価もさせていただいております。
それはまだ試行的に始めただけですので,十分なものではないというのも
十分認識しておりますけど,あくまでも,それは内部監査というか,
内部評価的なものに終わっているのも現実でございます。
もう1つ,環境会計との関連で,どの程度進んでいるのかという
ご質問もあったかと思うんですが,環境会計については,
先ほど,年次報告の中では,費用対効果について全然触れてないというのも,
現実にそうでございますし,今後,ISOを取得する中で,
こういう報告書,企業さんで言いますと,
環境報告書にかわるものかなという思いはしているわけですが,
検討してまいりたいと思っております。
特に環境会計については,各企業さん,事業者については,
いろんな形で取り組まれて,その有用性というのは,
ある程度認識されつつあるんじゃないかと思っております。
環境省においても環境会計ガイドラインというものを発表されて,
あくまでも民間企業が中心に取り組まれております。
自治体で取り組まれているのが,岩手県とか横須賀市などで取り組まれておりますが,
まだ少数でございますが,この導入している自治体によっても,
また,技術的な検討の余地いうのは十分あるというのは認めておられるのが
現状だろうと思っております。
こういうような現状の中で,神戸市としては,
まだそこまで行ってないのも事実でございますが,
ISOの取得を済ませた後,先ほどございました,
PDCAサイクルの中で,どういう形で環境報告書なり,
環境会計について,今の報告書をもっと
充実させるような形でできないものかというのは
勉強していかなきゃいけない課題であると認識しております。
◯分科員(井坂信彦)
環境会計についてなんですけれども,年次報告の方で,
今年度やった事業の数値的な結果をなるべく表現しようと努めておられるというのは,
いいことだ思うんですが,環境会計,私は3つの効果があると考えておりまして,
1つは,市役所の内部的に環境政策のかかったコストをきちんと管理していくと。
例えば,環境にいいからといって,何でもぽんぽんやっていける,
今は財布の事情じゃないわけですよね。
やっぱりどれから順番にやっていくかということもあるわけですし,
ちゃんとコスト,環境にいいからって,
どんどんお金をもちろん使っていってはいないですけれども,
そういったコスト管理の手法として,民間企業は環境会計を入れている。
それから,2つ目の対外的に,神戸市の場合は,住民の方に対して,
実際環境政策の効果を数字でPRする,あるいは報告して説明責任を果たすと,
そういう外向きの意味合いと。
3つ目が,私は,これを一番期待しているんですが,
やはりそれぞれの環境政策をきちんと評価していく,1つ1つ,
これはよかったのか,悪かったのか。先ほどお答えの中で,年次報告の中で,
マル・バツ・三角をというお話ありましたけれども,
そういうことの意味合いを私は一番環境会計に期待していますので。
ISO 14001と,非常に相性のいいやり方だと思っていますので,
そろそろ具体的に,ほかのまちもいろいろ試行錯誤しながらやっています。
やれるところから,水道とか下水道とか,企業的なやれるところから
取り組んでいるまちもいっぱいありますので,ぜひ神戸市も,
下水道の方から話し合いはあったのかどうかわかりませんけれども,
進めていただきたいなと思います。