住宅サービスによる人材誘致(住宅局予算)

2003年02月25日

◯分科員(井坂信彦)
住宅による人材誘致戦略についてです。
 
先ほど敷金補助ですとか,のびのび住宅制度,
あるいはコンシェルジュサービスというお話がありました。
敷金補助やのびのび住宅は,子育て支援策という
位置づけでおられるようですけれども,
これらは実はコンシェルジュサービスとあわせて,
私は転入者向けのサービスなのではないかというふうに考えております。
外から来られた方に対する優遇施策と私は見ております。

では,転入者向けサービスをこれだけ並べておいて,
神戸市としては一体どういう人に転入してもらいたいのか。
ちょうど1年前の予算本会議で,私が質問させていただきましたところ,
昨年の答弁では,平井住環境整備部長様が若い人を呼ぶんだと,
若い人が来れば活力になる,そういうことでこれらの
施策を準備しておりますというお答えでした。
 
私,この制度は非常にいい制度だと思っているわけですけれども,
さらにもう一歩進めるために,ターゲットをただ単に若い人というだけでいいのかなと,
絞り切れているのかなということが1つ,
それから,そのターゲットのニーズをきちんと住宅局としてつかめているのかどうか。

若い人を呼びたいとおっしゃっていたので,
去年,私は,例えば光ファイバーを住宅に接続する
補助制度などいかがですかという点をさせていただいたわけですが,
一体若い人を呼びたいのであれば,あるいはもっとターゲットを絞った
特定の人を呼びたいときに,そのニーズをつかみ切れているかどうか,
そのターゲットにちゃんとそういう神戸市はこういうことで皆さんに来てほしいんですよ,
こういう制度がありますよという情報が届いているかどうか。

繰り返します。ターゲットを絞っているか,
そしてそのニーズをつかんでいるか,
そしてそれらが,ちゃんとターゲットに情報が届いているか,
お伺いしたいと思います。

◯橋本住宅局住環境整備部長 
ちょっとコンシェルジュサービスというのも,市外からの呼び込みといいますか,
それをちょっと念頭に置いておりますので,
先ほどの質問と関係ありますコンシェルジュサービスのまず基本から,
少しお話をさせていただきたいと思います。 

要は呼び込む,先ほどの子育て,のびのびとか敷金助成というのは,
そういう若い人の呼び込み,コンシェルジュサービスといいますのは,
市外から転入されるいろんな世代の方に入っていただこうと。

これは区役所とか,いろんなところに聞いておられるんですが,
子育て,保育所とか学校とか,こういう情報を一元化しようという話と,
もう1つは,産業振興局が企業誘致をしております。
そのときに誘致の中に生活関連情報,住宅情報,
こういうようなことが必要だというようなことで,
非常にそれが重要な要素だというようなことで
15年度からコンシェルジュサービスというのを
すまいるネットでやっていこうというようなことです。

だから住宅だけじゃなくて,生活情報,それを総合的にして
ホームページで発信をしようというようなことでございます。
 
そういうようなことで転入者を促進し,
企業誘致で関係部局と連携してやっていこうというようなことで,
その2つを当面考えておるわけですが,その中で今お話になっている若い人,
その中のターゲットという話ですが,私どもの方としては,
住宅施策の中でそういう特別なニーズというのがあると思います,
先ほどおっしゃったように。例えばお年寄り向けのケアがあるかとか,
バリアフリーとか,外国人の居住に適した
住宅があるやなしやというようなことがありますので,
そういうような新たなニーズといいますか,そういうようなことの住宅と
生活情報を提供するというようなことはやっていきたいと思いますが,
対象を何かそういう非常にファッション関係とか,
いろいろなところに絞り込むということじゃなくて,
市民全体の皆さんのニーズを,多様なニーズを
できるだけ対応していきたいというように考えております。

先ほどの転入者,それから誘致企業関係,
それから先ほど言いました高齢者の方のニーズというのは
非常に多いものですから,そういうようなことで,
まずそこからやっていきたいというように思っております。
 
今後,コンシェルジュサービスというのは,まず15年度からできますので,
今後いろんな局の中で,いろんな施策のねらいがいろいろあると思いますので,
市長部局と連携しながらいろんな検討をしていきたいと考えております。

◯分科員(井坂信彦) 
ターゲットに情報をどう伝わっているのかどうかという話が余り
お答えなかったんですけれども,去年広報のことをお聞きしたときに,
去年いただいた資料によりますと,例えばのびのび住宅制度を
どこで知りましたかというアンケートの結果をいただきましたら,
知人から教えてもらったという口コミが16%,
ホームページを見ましたというのが16%,
インターネット経由で知った人,これ16%,
あとはチラシが10%,
雑誌が6%,
車内広告3%で,
半分近い42%の方は窓口に来るまで知りませんでしたということだったので,
この辺がひとつ工夫のしどころかなというふうには思っているわけです。
 
先ほど,ターゲットは絞らないというふうにおっしゃったわけですけれども,
何か去年の答弁と食い違うなと思いますのは,去年は若者を呼ぶんだと,
若者に絞って呼ぶんだというようなお答えだったように記憶しているわけですが,
私はもっと絞るべきだと,別にだれでも彼でも来てくださいですと,
もう本当に政策がぼけまして,だれにも遡及しない,だれにも魅力に映らない,
そういう政策になってしまいますので,やはりターゲットをもっと
絞ってほしいというふうに思うわけです。
 
例として,例えば東京の千代田区は,
地元出身者を呼び戻そうということでやっています。
親元近居助成と,親元の近くに住む人に対する助成ということなんですけれども,
区内に10年以上住んでいる親世帯がいて,
そして新婚・子育てファミリー世帯がそこに戻ってくる場合に,
家賃5万円と,それから子ども1人につき1万円を月々助成しますというような
制度もありました。何でこういう制度を千代田区がやっているかというと,
やはり地元に愛着を持って,地元のコミュニティを守っていこうという人が
どんどん流出していると,だからそういう人に絞って呼び戻そうという
政策をきちんと戦略を立ててやっているわけです。
 
神戸市の場合,ただ単に若い人をふやそうと,
それでも多少絞っているんですけれども,それがさっきのご答弁のように,
いや,もう絞らないんですということになると,
もうどんどん後退していると思いますので,今の例について,
他には実際ターゲットを絞って人を誘致している自治体があるということについて
ご見解をお伺いしたいと思います。


◯西川住宅局長 
市内への呼び込みでの,もっとターゲットを絞ったらどうかという話ですけど,
先ほど部長が言いましたコンシェルジュサービスというのは,
今考えておる15年度に準備して秋ごろから始めるやつについては,
医療産業都市とか産業立地で誘致しております関係とか,神戸へ移りたいけども,
情報,ホームページあちこちいっぱい探しても,なかなか行き着かへんとか,
いろんなことがございますので,
幅広くサービスを提供したいと言っておるわけでございます。
 
千代田区での出身の話がございましたが,
職業はどうされておるか非常に疑問なんですけど,よく言われるのは,
退職後にもとへ戻ってくる,生まれたふるさとへ戻ってくる,
リターンというのがあちこちでやられておりますけども,
やはり最近の若い人たちは,割と転職が僕らの意識と相当違いますので,
それぐらいの区からの援助があれば職業を変わるかということを
平気で行くかもわかりませんですけども,先ほど言いましたように,
もう少しコンシェルジュサービスで動かしてみて,また各局各施策とリンクさす中で,
絞り込むにも,絞り込む受け入れの部分がなかったら,
例えばデザイン系の学生を受け入れたって,
デザイン系の学生の学科があればええわけで,
また働くところが必要でございますので,そういうような中で,
受け入れを考えた上で的を絞っていくかどうかも考えていきたいと思ってございます。
 


◯分科員(井坂信彦)
箱の数だけそろえて,それを管理するというハード的な局から,
そろそろどういう人を呼ぶために,どういう環境を整えていくかというふうに,
ソフト的な局に発想を転換していくべきではないかというふうに考えております。

孟母三遷という住環境が人を育てるという発想があるわけですから,
そういう前向きな局に脱皮していただきたいなということを申し上げて終わりにいたします。

カテゴリー:

いさか議事録

テーマ:

関連記事




このページの上へ