栗山町の議会基本条例

2006年10月16日

東京都練馬区の野崎たかお議員に誘われて、札幌から来るまで1時間のところにある北海道栗山町を訪れました。
栗山町議会は日本で唯一の議会基本条例を制定しており、大変ユニークな議会事務局長がおられるとのこと。
ひとつの町に2泊3日も滞在する議員視察は珍しいのですが、それだけの価値はありそうです。

到着してすぐにお話を伺った原田・議会運営委員長は、なんと(失礼!)共産党でしたが、
「栗山町は昔から農業団体・商業団体・工業団体が昔から三つ巴で活動しており、一党独裁が不可能だった。
 議論を尽くして物事を進める風土ができ、共産党でも『町民のため』という同じ想いで町長と協調してやっている。」
というお話が印象に残りました。

以下、私のメモです。

061016栗山町議会 原田議会運営委員長


栗山町は農業・商業・工業が揃った、北海道では珍しい議会
一党独裁できないので昔から合議制であり、議論を尽くして物事を進める風土が根付いた
議会基本条例も特別な人が創ったのではなく、歴史と下地がもともとあった

会派(議員が議会内でつくるグループ)はつくらないほうが良い
合併を見越して市議会の議会運営を研究した時期があったが、会派制は民主主義に反する
最大の弊害は本会議が形骸化し、首長が大会派との事前打ち合わせで物事を決めるようになること

議員は公職選挙法に基いた二元代表の一員
議会の議決を経なければ首長は何もできないのに、議員にはその自覚が無い
議会で発言しない議員は審議権を放棄しており、全体の奉仕者としての自覚に欠けている
議員同士が行う自由討議は条例化前からあった
「審議を尽くして結論を出す」とはそういうことではないか?

議長にリーダーシップと事務局人事権がなければ改革は出来ない
橋場議長に対しては対立候補も出たが、根回しなしの人徳だけで議長に当選した
議長になって5年目だが、「彼以外にいない」という雰囲気と、実績に対する支持がある
子どもが町職員をやっている議員が全体の1/3いるが、橋場議長は絶対にそれをしない

議会報告会は前半が報告、後半が住民からの自由質問になっているが、最初は8割がたが批判だった
報告者は主に1年生議員が務めるが、質問に対する回答者はあらかじめ決めていない
財政難や合併問題など、最近は議員活動に対する住民ニーズが変わってきた
議会全体の一体感がないと、議会報告会などは出来ない

自分は共産党の議員だが、町長とは協定を結んでいる
「町民のため」という想いが同じなら、わざわざ町長と対立する必要はない
議員とは?議会とは?審議とは?議決とは?など、理論的に突き詰めてゆくべき
そのような原点に帰って、何年かかっても先輩議員を正してゆかなければならない

暮らしを正面から見つめて、地方自治法第2条の「福祉の増進」を目指す
私利私欲を離れて同僚議員や職員に繰り返し原点を言い続ければ、心ある同調者は増えてくる

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