市有地をなぜ競争入札せずに売るのか?

2006年06月30日

本日の政治倫理委員会では、御影工業高校跡地と布引車庫跡地の売却方法が議題となりました。
価格点50点・内容点50点の100点満点で売却先を決める、いわゆる「コンペ方式」についてです。

最大の疑問は「市有地をなぜ競争入札もせずに安く売ってしまうのか?」ということです。
役所は特別な場合を除いて、土地を売るときには競争入札をするよう法律で定められており、
その特別な場合として、地方自治法施行令167条の2に9項目の例外がリストアップされています。
神戸市はこの中にある「その性質又は目的が競争入札に適しないもの」にあたるとして、
御影工業高校跡地と布引車庫跡地を競争入札せずに「コンペ方式」で売ってしまいました。

コンペと聞けば、何やら公正な競争が行われたようにも思われるかも知れませんが、
法律に全く規定されていない市役所の独自イベントであるため、
その選定委員から採点基準まで、すべて神戸市が自由に決めることができます。
そして結果的に最も安い値段をつけた企業が「内容が良い」というあいまいな理由でコンペに勝ち、
最も高い値段をつけた企業より何十億円も安く市有地を購入してしまったので、疑惑を持たれているのです。

以下、本日の議論についての簡単なメモです。


正式な議事録はこちら→「コンペ疑惑について(政治倫理確立委員会)

060630政治倫理確立委員会「行財政局」


井坂:跡地活用には、別の公共施設を建てる・賃貸・売却の3通りあるが、なぜ売却を選んだのか?

役所:市の財政が厳しく、お金が必要だったので売却することにした

井坂:それなら、なぜ最も高く売れる一般競争入札ではなく、コンペ方式で安い方に売ったのか?

役所:値段だけでなく内容も地元にとって良いものを建ててもらう必要があった

井坂:内容で一定の条件を満たしている中から最も高く買ってくれる相手を選ぶ「条件付競争入札」は?

役所:こちらから条件を付けるのではなく、民間企業のアイディアが欲しかったためコンペ方式にした

井坂:神戸市が交通局から66億円で購入した6,000㎡の布引車庫跡地を、コンペで20億円の安さで売却した
    そのわずか17日後、布引車庫跡地から100mしか離れていない2,800㎡の市有地に
    条件付競争入札でいくらの値段がついたか知っているか?

役所:詳しく知らない

井坂:5社の入札で最も高い値段をつけた企業が、なんと36億円で落札している
    用途地域・建ぺい率・容積率などの条件は一緒で、立地も時期もほぼ同じ市有地が、
    面積あたりにすると4倍もの高値で売れていることになるが?

役所:コンペ方式は価格と内容を50点:50点で総合評価したものなので問題ない

井坂:50点:50点と言うが、価格点は「その企業の価格」÷「最高価格」×50点で計算されており、
    たとえば御影コンペに勝った企業は84億円の値段を提示し、価格点では最下位だったが、
    それでも84億円÷最高価格116億円×50点=36点の価格点を得ている
    それに対して内容点は0点~50点まで差がつく可能性があり、
    実際に御影でも一位と最下位では30点近くの差がついている
    値段はせいぜい2~3割しか違わないのが普通なので価格点も10~15点しか差がつかない
    値段が3割違っても、内容点であっと言う間に逆転できる仕組みではないか?

役所:内容50点:価格50点ということで、内容と価格の両方に配慮した採点方式だと考えている

井坂:「李下に冠を正さず」という言葉があるが、コンペ方式は不正を疑われても仕方ない
    選定委員には事前に各企業の価格と内容を書いた書類が渡されており、
    悪人が特定の企業を勝たせようと思えば、必ず実行できてしまう仕組みになっている
    今日のような答弁では、「不正は起こり得なかった」と確信することは出来ない

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  1. 政治倫理確立委員会での議事録を更新しました
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