ミッションドライブの危険性

2006年05月04日

・・・とタイトルを書きましたが、「ミッション車の運転が危ない」という話ではありません。

「“ルールドライブ”から“ミッションドライブ”へ」という言葉があります。
これまで法律や条令といった規則(ルール)で動いていた役所・公務員も
これからは公共のための使命(ミッション)に基いて動いてゆこう、という意味です。
私はこの考え方に大賛成ですが、今回の汚職事件に対する一昨日の役所発言を聞いて、
ミッションドライブの危うさを感じるようになりました。

「住民の環境を守る」という偽りのミッションのもとで、
神戸市は本来受け付けるべき書類を返却し、要綱(ルール)を異常に厳しく変更し、
その結果、汚職議員配下の産廃業者はライバルの進出を阻止しました。

「民間活力によるコスト削減」という偽りのミッションのもとで、
神戸市は障害者団体が引き受けるはずだった仕事を、基本方針を覆して入札に回し、
その結果、汚職議員配下の産廃業者は今も暴利をむさぼっています。

「法律や基本方針に縛られる“お役所仕事”ではなく、市民のほうを向いて柔軟に使命を果たすべき」
と私も議会で発言することが少なくありませんでしたが、
ミッションドライブはルールの枠内で・・・という当たり前の結論を噛み締めるときですね。

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コメント

  1. 南友規
    2006年05月07日 02:43

    役所は本来的に「ルールドライブ」でよいのではないかと考えます。ミッションドライブなのはあくまで「議会」と「首長」と「役所の中の企画(調整)部門」だけでよいはず。単純な話、日本の今のお役所は「ルールそのものが悪い」気がしています。あと、実施した事業などの「評価」があまりに手薄い。
     かつての大戦のときも現場が勝手にミッションに近いものを掲げて暴走した結果、悲惨な状況に突き進んだ例があります。ミッションを現場に持ち込んで判断基準とするのは「解釈の幅」が大きすぎる気がするのです。このあたり企業においても難しいです。

  2. いさか
    2006年05月10日 23:48

    南くんコメントありがとうございます。
    私は議員なので、どうしても「ルールが悪ければ、変えればよい」と考えてしまい、
    ルールの枠内で無難に仕事をこなす役所を物足りなく思ってきました。
    ミッションドライブ v.s.ルールドライブのせめぎ合いこそが、
    健全な議会討論そのものかも知れませんね。






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