ユニバーサル・デザインの問題点

2006年02月27日

市民福祉調査委員会にて、市民福祉総合計画の基本理念について意見交換をしました。
私が気になったのは、「ユニバーサル・デザイン」「ソーシャル・インクルージョン」といった
あまりにも“全てを含みすぎる”用語が使われていることです。

ユニバーサル・デザインとは、障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等にかかわらず、
“全ての人々”が移動・使用できるように街や製品をデザインすることです。
ソーシャル・インクルージョンとは、貧困者や失業者、ホームレスや外国人など、
特定の人を社会から排除することなく、“全ての人々”が安心して暮らせる社会をつくることです。
どちらの用語も“全て”を含んでいるため漏れがなく、「ごもっとも」としか言いようがありません。

ユニバーサル・デザインを実行しようと思えば、目の不自由な人に対してはどうするか、
車椅子の人に対してはどうするか、外国人に対してはどうするか、個別に政策を実行しなければなりません。
全ての人々に対して超・総花的にあらゆる政策を実行しなくてはいけないはずなのに、
「ユニバーサル・デザイン」と掲げた瞬間に、なぜか全てが出来ているような気になってしまう。

あらゆる食材の入った完璧な幕の内弁当でなければならないはずなのに、
それがドロドロに混ざったシチューになった瞬間に、食材が2つ3つ欠けていても気にならなくなる。
そのうち「シチューなら何でもいい」みたいになってくる・・・例えが分かりにくいですかね。

個別の課題を漏れなくリストアップして、ひとつひとつ解決してゆかなければならないという事実を
忘れさせる麻薬的な便利さを感じるのですよ、これら“全てを含みすぎる”用語には。

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コメント

  1. Asato
    2006年02月28日 09:55

    政治家の公約もユニバーサル・デザインっぽいですね。
    あれもこれも盛り込んで、
    結局何もできない、何もしない。
    ウイスキーのCMのようです。

    もちろん、
    特定の企業や団体や組織を代表する
    スペシャルな政治家はNO!ですけど。

  2. いさか
    2006年03月01日 02:01

    Asatoさん、コメントありがとうございます。
    「全ての人々を幸せに」と書けば、さしずめユニバーサル公約になるでしょうか。
    総花なら総花なりに、100項目でも200項目でも具体的に書いてあれば、
    まだ誠実だと思うのです。






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