出来レース?指定管理者にまた外郭団体

2005年12月22日

12月議会の最終日、ポートアイランドにある神戸国際会議場と神戸国際展示場の
指定管理者を決める議案に反対しました。

公共施設の管理を民間企業やNPO・地域団体に任せる「指定管理者制度」には大賛成です。
しかし神戸市の実態は、ほとんどの施設の指定管理者を外郭団体(第3セクター)が占めるという、
いびつな選定結果になってしまっています。
今回も、外郭団体の親会社とも言える神戸市生活文化観光局の幹部が選定委員6名のうち3名を占め、
外郭団体は「他都市との差別化戦略」「ホスピタリティー」などの項目で民間応募者に負けていながら、
異様に配点の高い「市への納付金」で優位に立ち、それが選定の決め手となりました。
過去4年間この施設を運営しながら、わずか4,700万円しか神戸市に利益を納付できなかった外郭団体が、
指定管理者としての4年間では、なんと5億2,000万円も納付するというプランを出して来たのです。

以下、同僚の高山議員による反対討論です。

神戸国際会議場と神戸国際展示場の指定管理者として
(財)神戸国際観光コンベンション協会を指定する件に対して、
大きく2点の理由から委員長報告に反対する討論をします。
議員の皆さまのご賛同をお願いいたします。

まず第1の理由は、公正な選定がされたとは判断できない、という点です。

これまでの質疑などからコンベンション協会は、
神戸市への納付金額で最高額を提示したことによって選定されたことが明らかになりました。
しかし、先日もお話ししたとおり、コンベンション協会の過去の神戸市への納付金の実績は、
H14年度0円、H15年度100万円、H16年度3,700万円、 H17年度予算で904万円です。
常識で考えれば、そのような実績の団体がH18年度からは毎年1億3,000万円も納付できる、とは考えられません。

もし今後4年間で5億2,000万円もの納付ができたとするとこれはこれで喜ばしいことなのかもしれません。
しかし本当にそうなればコンベンション協会はこれまで何をやっていたのか、
あまりにも非効率すぎたのではないか、ということになるでしょう。
そのような非効率な運営をしてきたコンベンション協会が選定され、
再び管理を委ねることが指定管理者制度の主旨から考えても最良の選択か、疑問です。

また、選定にたずさわった選定委員は、
6名のうち3名がいずれもコンベンション協会を所管する生活文化観光局の職員、
具体的には観光・国際部長、生活文化部長、振興課長の3人でした。
内部委員の位置づけとして、当初、生活文化観光局から私は、
外部委員からの質問等に対応するオブザーバー的な意味合いが強い、という説明を受けていましが、
そうならば生活文化観光局の職員は1人で十分です。
応募者の1つにすぎないコンベンション協会を所管する局の職員が選定委員の半分を占めており、
はたして公正な選定だったといえるのか、疑問です。

さらに、都市間競争が激しく、東京や横浜など施設の規模では太刀打ちできない環境にある
神戸のコンベンションに求められることは、他都市との差別化戦略・ホスピタリティの向上などだと考えます。
しかし、それらの観点が今回の選定では重視されませんでした。
他都市との差別化戦略・ホスピタリティなどに対する評価は、
コンベンション協会より他の応募者の方が高い点を得ています。し
かし、ビジョンよりもお金、納付金額が重視された選定結果となりました。
ビジョンをより重視するべきだったと考えます。

第2の理由として、コンベンション協会には国際会議などを誘致する能力が乏しい、という点です。

国際会議の誘致に関わる実務の多くはPCO(プロフェッショナル・コングレス・オーガナイザー)と呼ばれる
民間企業が担っているのが実状です。
ビッドペーパーとよばれる神戸への誘致を表明した書面もコンベンション協会ではなくPCOが作成しています。

では、コンベンション協会は何をしているのかというと、
PCOから情報を得て市長の出番や視察団の視察先をアレンジしたり、受け入れに備えての下見、
例えば今年開催された第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議においては、
2001年にメルボルンへ下見をかねて出張をする、といったことをしています。
いずれも国際会議の誘致に重要な役割を果たしているとは残念ながら思えない状況でした。

これらの他にも問題点は様々あるのですが、時間の制約もあり以上で反対理由とします。

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