2005年11月

役所の“成果”とは何か?

2005年11月30日

本日行われた決算代表質問の冒頭に、下記の演説を行いました。

  神戸市の決算書を見ていて、何か釈然としない気持ちが残ります。

  予算額があり決算額があり、予算の何%を実際に使ったかという執行率が記されています。
  それに対して「どんな事業をやりました」ということが文章で羅列してあります。
  それだけなのです。
  予算を使った事業の“成果”がほとんど書かれていないのです。

  民間企業では、決算書が非常に重視されています。
  なぜなら民間企業で言うところの“成果”とは、直接的には「金銭的利益」であり、
  決算書を見ればどれだけの経費を使ってどれだけの利益を上げたのか、
  いわゆる費用対効果がはっきりと並べて書かれているからです。

  行政経営の難しいところは、何が“成果”にあたるのか、税金を使って何を高めるべきなのか、
  成果目標とそれを測定する成果指標から作り始めなければならないところです。
  昔は道路やホールを造ればそれが成果だと思われていた時代がありました。
  あるいは新しい制度や事業を始めれば、それが華々しい成果に思えた時もありました。

  しかし私の考える行政の成果とは、市民生活のビジョン、あるべき理想像を定めて、
  そこにどれだけ近付くことができたかというモノサシで測るものです。
  新しい施設や新しい制度は手段であり、その結果市民の生活がどう変わったのか、
  将来に向けた展望がどれだけ改善したのかが、行政の目指すべき成果ではないでしょうか?

以下、本日の決算本会議で行った代表質問の項目です。


正式な議事録はこちら→「決算と業績成果(本会議)

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She Shine

2005年11月28日

市役所のすぐ裏にオープンした巨大なヘアサロン。
若きオーナーとご縁があったために、オープニングに呼んでいただいたところ、
スタンリーキューブリック作品のような真っ白な店内に、30の椅子と10の洗髪台。
それでも年内は予約がいっぱいとのことで、オーナーの人徳には頭が下がります。

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KANSAI STATE

2005年11月26日

関西若手議員の会メンバー有志で本を出版する企画が具体化。
テーマは「関西州」、近畿2府4県がひとつの州となると、どんな総合力が発揮されるのか?
例えば観光でも、法隆寺・姫路城・京都・奈良・紀伊山地霊場という
5つの世界遺産を抱える地域は、世界的に類を見ないものです。

東京の後を追い、京都・大阪・神戸でちっぽけな都市間競争をしている現状から、
世界と渡り合う「KANSAI STATE」として独立したら面白いと思いませんか?

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ライオンズ例会に復帰

2005年11月24日

2ヶ月ぶりにライオンズクラブの例会に参加。
初代幹事・井坂信彦と二代目会長・松村勉で市長選挙に臨んだわけですから、
クラブメンバーの皆さんには有形無形のご迷惑をお掛けしてしまいました。
それでも再び温かく迎え入れて下さったことに感謝です。

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「民」という字の起源

2005年11月23日

関西大学で行われた日本租税理論学会に参加。
「いかに公平に税を集めるか」という徴税側の議論が中心になる中で、
将来の税金となる財政赤字も含めて、納税者が政府をどう監視すべきかという問題を
公会計の視点で説明した吉田寛・公会計研究所長の発表が印象に残りました。

「民」という文字は、針で眼をつぶされた奴隷を意味する象形文字だそうです。
複雑な税制と会計処理の背後にあるカラクリを、納税者は見抜かなければいけません。

以下、本日の質疑応答についての簡単なメモです。

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12月議会の日程

2005年11月22日

いよいよ本日から決算議会。
9月議会は市長選の準備もあり出番が少なかった分、
今回は代表質問・委員会・総括質疑とフル出場で頑張ります。

11月22日(火)10時~ 本会議(議案の説明と質疑、台風被害に対する補正予算)
   24日(木)10時~ 委員会(総務財政・建設水道・港湾交通・都市消防の4つの委員会)
   25日(金)10時~ 委員会(福祉環境・文教経済の2つの委員会)
   29日(火)10時~ 本会議(一般会計決算の質疑 自民・民主・公明)
   30日(水)10時~ 本会議(一般会計決算の質疑 共産・新政会・市民力・新社会)
12月 1日(木)10時~ 決算特別委員会(行財政局とみなと総局・消防局の決算を審議)
    2日(金)10時~     〃     (企画調整局と都市計画総局)
    5日(月)10時~     〃     (環境局と建設局)
    7日(水)10時~     〃     (保健福祉局と教育委員会)
    8日(木)10時~     〃     (危機管理室・生活文化観光局と産業振興局)
    9日(金)10時~     〃     (外国語大学・市民参画推進局)
   13日(火)10時~ 決算総括質疑(委員会の議論を踏まえて市長に対する質疑)
   15日(木)10時~ 本会議(追加議案や補正予算の説明と質疑)
   16日・19日?    委員会(6つの委員会に分かれて追加議案と補正予算を審議)
   20日(火)?    空港・新産業特別委員会(神戸空港と医療産業都市について審議)
   22日(木)10時~ 本会議(一般会計決算の議決、議案外質問)

傍聴は市役所25階で受付、事前の予約なしで何時からでも入れます。

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役所の“質問取り”

2005年11月18日

間もなく始まる決算議会に向けて、連日朝から晩まで役所の担当者からレクチャーを受けています。
議員は役所の現状を詳しく知らないことにはまともな質問が作れないので、
役所の担当者を呼んで色々と事前に質問するのが普通です。
現状はどうなっていて、その背景にはどのような事情があって、そこにどのような問題が隠れているのか、
事前に全て分かったうえで、その解決策を議会という公の場で議論できれば理想です。

ところがこのレクチャーが曲者で、自分が問題意識を持っている分野について担当者に尋ねると、
その分野で質問をする予定だということが役所側にバレてしまうわけです。
ですから議員向けレクチャーのことは通称“質問取り”とも呼ばれています。

そう言えば3年前に一度だけ、役所の担当者が(気を利かせて?)質問文を作って来たことがあります。
事前に特定の分野で深く質問したりしていないにも関わらず、
「2問持って参りました。他の議員の質問項目とダブらない内容となっております」ですと。
こうなると“質問取り”ではなく“質問売り”で、議員の質問権の根幹を揺るがす行為です。

いずれにせよ、事前レクチャーが役所との“なあなあ”の始まりとならないように、
緊張感を保ちながら対話を続けています。

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日韓学生会議

2005年11月17日

夏のインターン学生が年末に「日韓学生会議」なるイベントをするそうで、
市役所まで相談に来てくれました。
もう20年も続く相互交流のイベントで、今回は和歌山に韓国の学生を何十人も招くとか。
今年は日韓国交正常化から40年となる「日韓友情年」。
互いに媚びへつらう必要はないけれど、隣人同士、仲良くやるのがベストですよね。
「嫌韓」って言っても、よそへ引越しするわけにいかないんだから。

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事務局長は経営役員か?

2005年11月16日

横浜にて、全国若手市議会議員の会のブロック代表者会に出席。
今期会長のリーダーシップによって大幅な組織改革が進められる中、
各ブロックの事務局長を役員に入れるかどうかの一点だけ、結論が出ませんでした。

組織論的に考えれば、意思決定(経営役員)と業務執行(事務局)は明確に分離すべきなのですが、
事務局長に業務が集中してしまうのもまた組織の常であり。
「実際の業務をすべて担っているのに、役員に名前を連ねられないのでは報われない」と
全国の事務局長から強い意見が上げられたのでした。

私もいくつかの組織の事務局長を経験して、その気持ちが分かるだけに・・・

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介護保険料という“割り勘”

2005年11月14日

市民福祉調査委員会の介護保険専門分科会に参加。
神戸市の介護保険料は現行の月額3,445円から、なんと4,600円~4,900円まで値上がりの見込みとか。
「この件について何かご意見のある方はおられますか?」と座長が尋ねましたが、
委員の誰もが沈黙してしまいました。

そりゃそうだ、今年かかった介護保険の費用総額を、
今いるお年寄り全員で“割り勘”したのが保険料なのですから、
皆でご飯食べた後、会計するときに「高すぎる!」なんて言っても仕方ありません。

(上の比喩はかなり大ざっぱなので、詳しい費用負担の仕組みは下記をご覧下さい)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/18/carenet/singikai/bunkakai/17-3/hiyoufutan.pdf

保険料を下げる方法はただ一つ、お年寄りの中で介護を必要とする人の割合を減らすこと。
今から真剣に「予防」に取り組んだ町だけが、将来の保険料値上がりを抑えることができるのです。

以下、本日の質疑メモです。

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岸和田市長選挙の〆野さん

2005年11月13日

5df5c74d.jpg友人の〆野くすき・岸和田市議が市長選を目指して決起集会。
会場の浪切ホールは公民館のようなところかと思えば、
松浦亜弥もコンサートに使ったという1500席の巨大ホール。
巨大スクリーンにプロモーション映像が流れ、
サッカーワールドカップの音楽が大音響で鳴り響く中、
客席側から〆野さんの一団が登場すると、
3階席まで満場の支持者は総立ちで拍手&握手攻め・・・

まるで合衆国大統領選か?というような盛り上がり。
恐るべし岸和田市民パワー。

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経営者が語るべき言霊

2005年11月12日

コミックショックの岩田社長が主宰する「京都心学塾」。
江戸中期の京都で「石門心学」を興した石田梅岩は、京都商道の開祖と呼ばれていますが、
結果が出せなければ潰れてしまう、という商売の世界の厳しさが、
私も含めた政治・行政の世界には足りていないのだと思い知らされます。

以下、本日の講義メモです。

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金策

2005年11月09日

satsutaba選挙管理委員会に預けた供託金(市長選挙に参加するための保証金)が、
昨日に返還されると聞いていたのに戻って来ず、まだ先になるとのこと。
選挙でお世話になった業者さんの支払いにまわす当てが外れ、
そこら中からお金を集めまわる羽目になりました。

中小零細の事業主さんたちが金策に走り回る気持ち、分かります。
最初から最後まで、お金で苦労する選挙でした・・・

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ブルー・オーシャン戦略

2005年11月08日


blueoceanブルー・オーシャン戦略
 W・チャン・キム 、レネ・モボルニュ 著、
Harvard business school press、2005年

血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場“レッド・オーシャン”を抜け出し、
競争自体を無意味なものにする未開拓の市場“ブルー・オーシャン”を創造する、
具体的な方法とそのための分析ツールを記したビジネス書です。

「競争に勝つ」「競争に負ける」「競争から降りる」以外に、
「競争の無い独壇場を切り拓く」という選択肢があることを思い出させてくれます。

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ローカルマニフェストとローカルパーティー

2005年11月06日

東京の明治大学で行われたパネルディスカッションに出演。
国の財政が行き詰まり、地方がその尻拭いをしなければならなくなる時代に、
役所・住民・そして議会はどのように自らを変えてゆくべきなのでしょうか?

以下、北川正恭・元三重県知事の基調講演メモです。

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3セク社員が選挙応援 神戸市長選、出勤扱い

2005年11月05日

3セク社員が選挙応援 神戸市長選、出勤扱い - 共同通信

 10月23日投開票の神戸市長選の選挙期間中、市が約90%を出資する第三セクター「神戸ニュータウン開発センター」の社員5人が、出勤扱いのまま矢田立郎市長(65)=再選=の選挙事務所で手伝いをしていたことが4日、分かった。
 選挙後、有給休暇扱いに切り替えたという。同社は市助役が社長を務め、市職員も出向するなど市と密接な関係にあり、現職の選挙戦を支援したことには批判が出そうだ。
第3セクター・外郭団体が組織ぐるみで現職市長の選挙を応援し、
その見返りに神戸市の仕事を入札なしの随意契約で委託を受け続ける。
指定管理者制度になって公募コンペの形に変わっても、
結果を見れば主要な施設はほとんど元の外郭団体が落札しています。
(決して外郭団体に無敵の競争力があるわけではないですよ、念のため)

今回の市長選挙でぶち壊したかったことの一つが、この市長と外郭団体の癒着構造なのです。

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1キロ512億円

2005年11月04日

0e68bdbb.jpg新神戸トンネルを国道2号線まで延長するⅡ期事業を現地視察。
JRと阪急の下を通す工事が思いのほか難航したため、
わずか1キロのトンネルを掘るのに事業費は512億円にもなります。
値段が高いからといって無駄な事業と決め付けるわけではありませんが、
公共工事は使う額が2桁も3桁も違いますね。

1園あたりわずか5,000万円を浮かすために、保護者に嫌われながらも
保育所民営化に賛成しているのが空しくなってきます。

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日本の子どもの目が輝かない理由

2005年11月02日

小学生が自分の弁当を作る「弁当の日」を発案した、竹下和男・国分寺町立国分寺中学校長の講演。
スクリーンに映し出される子どもたちの顔は、どれも本当に笑っていました。
よく言われる「途上国の子どもたちは目が輝いていた」という、あの目をしていました。

日本の子どもたちが生き生きして見えないのは、大人たちが「生きさせていない」からです。
「生きる=自分で食べ物をつくる」という経験をさせるだけで、
日本の子どもたちの目も途上国の子どもたちと同じように輝き始めることが分かります。

以下、竹下校長が子どもたちの卒業文集に寄せた名文です。

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戦略の本質

2005年11月01日


senryaku戦略の本質
 野中郁次郎ほか 著、日本経済新聞社、2005年

毛沢東からベトナム戦争まで、大逆転を実現した6つの戦争を題材に、
その共通点から「戦略とは何か?」を浮かび上がらせてゆきます。
市長選挙後に一番気になっていたこと、
「どうすればあの圧倒的不利な状況から逆転できたのだろうか?」
という問いに対する本書の回答は、
「明確に掲げたビジョンの実現に向けて、各自が現場や相手に柔軟に対応できるだけの
 自律分散型リーダーシップの仕組みを創り上げること」ということでした。

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