バイオディーゼルの可能性
2005年08月02日
使い古しの食用油からディーゼル燃料をつくるプロジェクトについて話を聞きました。
植物から取れる食用油でディーゼル車を走らせることで、
石油などの化石燃料を掘る量を減らし、地上の二酸化炭素をこれ以上増やさずに済みます。
京都市や伊丹市などが既に取り組んでおり、市バスやゴミ収集車はバイオ燃料で走っているとか。
そもそもディーゼルエンジンは、石炭を使う大規模な蒸気機関が全盛の時代に、
農民が手軽に使える小型エンジンとして開発されたとのことで、
当時の燃料は農民が手に入れやすいピーナッツ油から作られていたそうです。
つまり、もともと植物系燃料で動くエンジンだったわけですね。
以下、私のメモです。
050802バイオディーゼルの可能性
ディーゼル車の排ガス規制がきっかけで、バイオディーゼル燃料のことを知った
10年前から有機野菜の配送に使っているトラックを買い換える費用が大変
バイオディーゼル燃料を使えば、現行の排ガス規制をクリアできると聞いた
しかし実際には、排ガス検査費用35万円、排ガス浄化装置100万円などのコストがかかる
排ガス規制をクリアするという当初の目的は難しくなったが、バイオディーゼルには以下の長所がある
ひとつは、エネルギーへのアクセス権があること
国際的な大企業が間に入る石油と違って、燃料の生産に消費者が直接関わることができる
もうひとつは、フェアな燃料であるということ
「騙して奪わない・互いに自立する・互いに助け合う」がフェアの3条件
地域の自立や弱者のエンパワーメントにも活用できると考えている
京都市は8億円かけてバイオ燃料精製装置をつくった
業者が廃油を回収し、バイオ燃料でバスやゴミ収集車が走っている
伊丹市は業者に頼らず廃油回収をしているが、職員5名の人件費がかさみ160円/リットル
滋賀県愛東町のガソリンスタンド経営・青山さんは、環境生協から600万円の精製装置を買った
ガソリン給油のついでに廃油を持って来てくれる人が多いため、経営的には成り立っているらしい
丹波町の平賀さんは2万円で精製装置を自作している
600万円の装置が1回100リットル精製できるのに対し、2万円の装置は120リットルで透明度も高い
バイオ燃料の欠点は、副産物としてグリセリンが発生すること
自治体はグリセリンを業者に引き取ってもらい、業者が油落としや燃料として使っている
バイオ燃料は天然ゴムを溶かすので、古い型式の車に入れると部品が溶けてしまう
原料となる食用廃油は、一般家庭だけでなく弁当屋などに頼んで集める
日本中の食用廃油からバイオ燃料を作っても、国内で使われるディーゼル燃料の1%に過ぎない
滋賀や京都では回収量が不足し始めているとも聞く
「油はリサイクルの優等生」と言われ、現状でも食用油の80%は再利用されている
食用廃油の回収業者は、1斗缶を千円で引き取って再精製し、安い油として飲食店に売っている
1900年にルドルフ・ディーゼルは、蒸気機関より簡単なエンジンを農民のために発明した
ディーゼル燃料の当時の原料はピーナッツ油だったが、いつの間にか石油から作られるようになった
欧米ではバイオ2割・軽油8割の「B20」と呼ばれる燃料が一般的に流通している
フランスでは全てのディーゼル燃料に5%のバイオ燃料が混ぜられている
日本で使われ始めた低硫黄軽油はエンジンを傷めるため、潤滑剤としてバイオ燃料を混ぜる動きがある
商社はすでに東南アジアで安いバイオ燃料の原料となるヤシ油などを探し始めている
同様に、ガソリン車にもサトウキビから取れるエタノールを混ぜる動きがある
脱・化石燃料という流れの中で、バイオディーゼルは水素エンジン技術が確立するまでの繋ぎを果たす
バイオ燃料に税金のかからない「バイオディーゼル特区」などが出来れば面白い
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