ガンとたたかう有明病院
2005年08月23日
今春リニューアルオープンした、財団法人癌研究会の有明病院を見学。
ホテルのようなロビーにはコンビニと東京會舘のレストランがありました。
普通の病院では患者がエレベーターで昇り降りしながら各科を回るのに対し、
有明病院では患者は動かずに、医師や検査スタッフが
舞台裏を動き回りながら順番に患者の所を訪れる仕組みになっています。
「病院の構造を変えれば、医療スタッフのマインドも変わる」という
武藤院長の工夫が随所に活かされた設計でした。
以下、私の携帯写真と私のメモです。
050823癌研有明病院
敷地面積2万平米、700床のベッドと14の手術室を持ち、1100人のスタッフを抱えている。
東京都から土地を安く提供してもらったのと引き換えに、がん専門病院から総合病院にリニューアルした。
2次救急と災害時の後方支援機能を追加したが、がんに特化して研究治療を続ける姿勢に変わりは無い。
使命は「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」。
共有する価値観は「創造・高質・親切・協調」。
すい臓がんなど難治がんと、初期進行がんへの挑戦がテーマ。
これらのがん患者の半分は亡くなっていくが、その問題に正面から挑んでゆく。
2階のワンフロアに癌診断機器をすべて配置してワンストップ診断。
写真は2階外周を取り巻く細長いスタッフ用の廊下。
患者は動かさずに医者がバックヤードを動いて次々に診断する方式。
医局も壁をすべて取り払って大部屋にした結果、
コミュニケーションが深まったと予想外の好評を得ている。
建物の構造を変えれば、スタッフのマインドも必ず変わってゆく。
キャンサー(がん)ボードとテューマー(腫瘍)ボードを設立。
科学・放射線・病理など各科・医師ごとにバラバラに治療をしていた現状を改革し、
共有した知識・技術を病院がオーソライズする仕組みをつくった。
また、江東区の医師会と連携し、5床の開放病床で地域病院と一緒に治療する試みを始めている。
再来受付は機械にカードを入れてPHS端末を受け取り、
敷地内のどこにいても、順番が来れば呼び出してもらえる仕組み。
治療後の会計も同様の機械で自動的に済ませられるため、
受付前で何時間もイスに座って待たされることが無い。
差額ベッドは保険金がだいたい1日3万円のようなので、それにあわせて1日28,000円で設定した。
すべての窓は自殺防止のため10cmしか開かないようになっている。
隣同士のベッドの枕元には目隠しがあり、ボンベ類は壁のキャビネットに埋め込んである。
カーテンは最もレール音の静かなものを選んだ。
高額の医療機器や調理設備などは、亡くなった患者の遺志による寄付が多い。
院内の絵画や生け花もすべて企業からの寄付。
今後は羽田から15分という立地に見合った国際性を高める方針。
西洋の手法をそのまま採り入れるのではなく、アジア人に適した化学療法を確立させたい。
韓国・中国の病院と姉妹関係を結び、向こうで治療できないがん患者を受け入れている。
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