フランスの出生率はなぜ高いのか?

2005年05月04日

少子化対策:内閣府、仏独の育児支援制度などを調査 - Mainichi INTERACTIVE

 内閣府は、今後の少子化対策の参考にするため、フランスとドイツの育児支援制度や家庭生活状況を調査した。フランスでは、家族手当、保育サービス、出産後の就労など多岐にわたって、働く夫婦を支援する制度が充実しており、欧州の中でも高い出生率につながっているという。他方、出生率が低いドイツでは、手厚い家族手当はあるものの、保育サービスが不足しており、母親がフルタイムで復職しづらい背景となっていた。
記事は「保育サービスの充実が出生率の決め手」というように読めますが、
元の内閣府レポートを読んでみると、日本とフランスの違いはそれだけではありません。

  ・家族政策に使われる税金が、日本はGDP(国内総生産)の0.6%、フランスは2.8%
  ・午後8時以降に帰宅する男性の割合が、東京は60%、パリは26%
  ・「子どもが小さいうちは母親は家にいるべき」と答えた男性が、東京は86%、パリは30%
  ・「夫には収入を得る責任がある」と答えた男性が、東京は96%、パリは26%
  ・婚外出生の割合が、日本は約1%、フランスは44%

そもそも子育て支援などの家族政策に使われる税金が日本は少なすぎるうえに、
男性は育児参加する時間もなく、男女の性役割意識(ジェンダー)も固定化されています。
婚外出生を増やすべきかどうかは分かりませんが、
働き方や生き方を変えない限り、フランスのような出生率は保てないということです。

「フランスとドイツの家庭生活調査」内閣府経済社会総合研究所
http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou020/hou012.html

カテゴリー:

テーマ:

関連記事 :


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://nada-kobe.com/mt/mt-tb.cgi/794


コメント

  1. はやし@東灘
    2005年05月05日 02:34

    “罪滅ぼし”の日の次に、子育ての国際比較で、あすは「こどもの日」
    ですね!!育児は“育自”ですので父親としてまたさらに進化してください!! はやしは「福祉社会という名の少子化社会」だと考えてHPにも書きました。政治・経済・地方自治etc…“老害”が深刻です。。
    福祉>子育ての税金分配をしている限り、少子化がすすむのは必然です。。だからといって何でも自己責任の社会がいいとは決して思って
    いませんが…。。

  2. いさか
    2005年05月05日 23:21

    林さんのホームページも拝見しました。
    アメリカの出生率が高いのは、もともと家族を大切にする伝統があるのと、
    貧困層や移民が多産なことも原因かも知れませんね。

    日本ではいつから子育てが労役のような扱いになってしまったのでしょうか。
    子育ては本来、幸福そのもの・生きる意味そのものであったはずで、
    保育所の充実だけでなく、働く親も家庭内で子育てを楽しめるような政策誘導も
    あわせて進めた方が良いような気がします。

  3. 貴子@熊本
    2005年05月10日 03:11

    フランスの子育て支援、勉強になりました!!
    少子化対策だけでなく、男女共同参画を進める上でも、男女が共に子育てに参画できる仕組み作りや、働く女性への子育て支援の充実が必要不可欠ですね。
    5月末に1週間の熊本県議会デンマーク視察へ行く予定ですが、デンマークの子育て支援制度についての視察もあるようで、日本やフランスの事例と比較しながらしっかり勉強してきます!(^_^)

  4. いさか
    2005年05月11日 02:30

    貴子さん、コメントありがとうございます。
    議会の視察に市民が同行できるなんて、熊本は進んでますね~。

  5. チェキ
    2005年11月16日 00:52

     私は卒業論文で男性の家庭参加のようなことをテーマに取り上げようとしてる大学生です。フランスと日本を比較して少子化・晩婚化といった問題の解決策として、フランスを参考にしていきたいと思います。






最近の記事

more...[ 記事一覧へ ]

過去の記事

カテゴリー別

RSSフィード

このページの上へ