坂の上の雲

2005年03月28日

月に一度の歴史勉強会、本日のタイトルは「坂の上の雲」。
議員になる前に務めていた会社の社長が薦めてくださったのも、同じ本でした。
幕末、戦後にそれぞれ国是を掲げながら、途中でそれを見失って失速した日本。
皆が仰ぎ見て辛い坂道を登って行けるだけの目標を設定すべきなのですが、
「国家目標など掲げるから野心的になって戦争への道を突き進んでしまった」という
「戦後の反省」によって、日本は目標を持たない国になってしまっています。

以下、私のメモです。

050328「坂の上の雲」

社会体制が成立し社会エネルギーが伸びる時期は、求心力が高まっている
全盛期を経ると遠心力が働き、社会体制は解体されてゆく
「何年誰が何をした」という事象の羅列や、単なる人物史では歴史は読み解けない
「社会の意思」とでも呼べる大きな流れをつかむと歴史・現在・将来が分析できる

1853年黒船来襲時、ペリーは「降参するときに使え」と白旗2本を日本に渡した
アメリカの恫喝外交によって日本は鎖国を解かれて開国する
1853年~1868年の15年間は、危機の心理がはたらいた幕末期となった
抑圧されていた下級武士たちが社会変革の担い手となった

明治時代の国是「文明開化・富国強兵・殖産興業」は、下級武士の危機感から生まれた
中国を見て「外国からの攻撃の前に、国内の政治家が国を売る」という現実に気付いた
明治の国是は、西洋のものをそっくり採り入れた擬似国是でしかなかった
ロシアの脅威に対抗することが最大の課題であり、そのために日清日露戦争が起こった
1861年にロシアが対馬を占領しかけた時は、勝海舟がイギリスを動かして追い払った
国際共産主義運動(コミンテルン)は大国同士を戦わせ、混乱に乗じて革命を狙う
日露戦争の戦費はユダヤの富豪が日本国債を引き受けてくれたことで調達できた

日露戦争の後、明治維新の指導者が世を去るにつれ、日本は目標を見失った
儒教・仏教・武士道の精神が失われ、「自由」で「平等」で軟弱な大正時代になった
米英仏伊日の五大国に入れてもらい、軍縮協定を結ぶ
壮年期の文化として白樺派文学、志賀直哉・武者小路実篤・谷崎潤一郎などが活躍

軟弱な時代は続かず、関東大震災・金融恐慌などを経て、緊張の昭和時代に入る
満州事変、5・15事件、2・26事件を通じて、軍部の独裁が強まってゆく
アメリカやコミンテルンの暗躍により、日本は望まない戦争へ引きずり込まれた
1951年にマッカーサーも上院で「日本の戦争は主として自衛のためであった」と証言
明治以降の日本は急速に資本主義化したが、必然的に原料や市場が不足した
資本主義は世界を物質的に豊かにするが、同時に環境破壊を引き起こすシステム
「なぜ金を儲けるのか?」という理念が資本主義には無い
アメリカはオレンジ計画(日本占領計画)を毎年更新しながら日本を締め付けた
日本は天皇統帥権を背景に暴走する陸軍と海軍が、縦割りで内輪揉めをしている状態

戦後の国是「経済立国・列島改造」は、戦前よりひどい擬似国是
「日本の使命などを考えるから戦争が起こった」という反省に立ち、目標を持たない国
戦争の反省から、良いものも悪いものも全て捨ててしまった
戦後西ドイツの首相は、日本の教育勅語をドイツ語訳して壁に貼っていたという
復興の心理はあったので、経済的には「Japan as no.1」に成長した
バブルという享楽期を経て、デフレの平成不況に陥っている現在
教育崩壊、中央集権システムの終焉、年金など社会基盤の崩壊・・・

中国バブル崩壊か近隣の軍事衝突で、2010年ごろに国家崩壊の危機に陥る可能性がある
目先の現象に慌てず、今は15年ぐらいかけて人物をつくっていく時期
幕末の下級武士、戦後の生き残り軍人と同様の、平成の志士を育てなければいけない
2020年ごろ、新たな社会体制をつくりあげるべく、地方から国を変えてゆく

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