学校の「先行建設方式」
2005年02月28日
神戸市の学校建設では、「先行建設方式」という特殊な手法がよく用いられます。
従来の方式では、まず市が予算をつけて国の補助事業として認証されてから工事に入りますが、
「先行建設方式」では、まず外郭団体(市が大半を出資している関連会社)が学校を建設し、
後から市が予算をつけ、国の認証を得てからその学校を買い戻すという方式です。
他の市では滅多に行われない裏ワザ的な手法ですが、当然、長所と短所があります。
先行建設のメリットは、国の認証を後回しにすることができる点です。
児童数が増加中のニュータウンなどで、児童数が少ない段階で国の認証を取ろうとすると、
児童数に見合った小規模な学校しか造れません。
国の認証を得る前に大規模な小学校を外郭団体が建設し始め、
学校が完成して児童数も増えた段階で国の認証を取れば、大規模な学校でも認められます。
また、完成した学校を買い戻すタイミングを、国の予算が余っている時に合わせれば、
国の補助金が増額され、神戸市の支出をその分抑えることが可能です。
一方で私は、先行建設方式に以下のような疑問を感じています。
1、役所が直接業者に入札発注する場合と異なり、プロセスが不透明にならないか?
2、外郭団体への手数料(建設費の約2%)は税金の無駄づかいではないか?
3、外郭団体が先行建設の際に立て替えた建設費の利子も、無駄な出費ではないか?
例えば、今回の議会で議題に上っている桂木小学校の先行建設の場合、
建設費が20億円に対して、外郭団体が立て替えた建設費の金利が2億円です。
しかし、国の補助金がアップしたタイミングを狙って買い戻したので、
通常より3億円多い補助金を国からもらうことが出来ています。
差し引き1億円の市税を神戸市は節約できた計算になります。
ですが、国の税金を3億円余分に使って、そのうち2億円は金利として銀行に流れ、
数千万円は外郭団体の手数料となっているという見方も出来ます。
神戸市にとってはお得な節約ワザでも、国にとっては税金の無駄づかい。
市税も国税も、出所は同じ私たちの財布ですから・・・
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