議長・副議長選挙 知られざる様式美
2004年06月22日
いよいよ本日より6月議会がスタートしました。
神戸市会は1995年の震災の影響で、年度変わりが6月からになっており、
6月議会の初日は議長・副議長選挙だけが行われます。
他の都市ではもめて「暫時休憩」を繰り返し、深夜までかかることも多い議長・副議長選挙ですが、
神戸市会では毎年粛々と行われ、もはや様式美の域に達しています。
以下、議長・副議長選挙の詳しい流れです。
まず議長が開会宣言を行い、6月議会の期間を定めた後、突然無言で立ち上がります。
議長席を降りた議長は、そのまま中央の通路を抜けて、後ろのドアから本会議場の外に出て行きます。
すると代わりに副議長が議長席に座り、「議長から辞職願を預かっているので議題に供します」と言います。
なるほど、議長が議長席に座ったまま自分の辞職願について議題にするわけに行かないもんね。
この辞職願は全会一致で承認されますが、実は議長が必ずしも1年で辞める必要はまったく無く、
「あの人は素晴らしい議長だったので、もう1年続けて欲しい」と言って辞職を認めないことも可能。
議長自身が「もう1年議長を続けたい」と言って辞職願を出さないことも当然のように可能。
でも現実には、議長は必ず1年で「自主的に」辞職願を出し、議会はそれを全会一致で承認します。
旧議長の辞職が認められたところで、おもむろに旧議長が本会議場に戻って来て、演壇で退任の挨拶。
その後、新議長を決める選挙が始まります。
すると今度は議会事務局の職員さんが本会議場のドアに向かって走って行きます。
不正投票や混乱を防ぐため、すべてのドアの鍵を閉めて「議場閉鎖」を行います。
続いて各議員に投票用紙が配られ、鉛筆で議長にしたい人の名前を記入します。
職員さんが投票箱のフタを開けて頭上に掲げ、「種も仕掛けもありません」的に中身を見せてくれます。
そしていよいよ投票。
牛歩もパフォーマンスもなく、議席番号順に次々と投票に向かいます。
投票が終われば、各会派(議員グループ)の最前列の議員が開票立会人として演壇に呼び出され、
演壇上で開票・集計が行われます。
後ろの席の与党議員がボソッと「電子投票にしたらサッサと済むのになあ」
副議長が開票結果を発表します。
結果は与党・野党・無党派の3色にくっきり分かれ、これで今年の議会内勢力図が確認できます。
当選者が決まると、職員さんが本会議場のドアの鍵を開け、「議場閉鎖」を解除します。
新議長は挨拶をした後、副議長の代わりに議長席に座ります。
議長席を降りた副議長は、本会議場の後ろのドアから出て行きます。
その後、副議長の辞職願の承認、旧副議長が戻って来て退任挨拶、議場閉鎖、
投票、開票、議場閉鎖の解除、新副議長の挨拶・・・と同じ流れが繰り返されます。
これらを全て流れるようにこなして、ジャスト30分。
こうして初日の本会議は終わります。
当然、全ては事前に決まっているからこそ、当日スムーズに進むわけです。
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