絵本が生み出すジェンダー(社会的性差)

2004年06月28日

お母さん方が保育を互いにサポートするために立ち上げたNPOの勉強会に参加しました。
テーマは「絵本とジェンダー(肉体的な男女差ではなく、社会的な男女差のこと)」。
たしかに、絵本に出てくるのはお母さんと男の子というパターンが多いし、
男の子は活発で、お母さんは専業主婦っぽい・・・と、描かれ方も偏っています。

絵本で描かれるジェンダーが偏っているから、それを読んで育つ子どもが偏った社会をつくるのか、
現実社会が偏っているから、絵本もそれをリアルに反映しているだけなのか?
専業主夫のお父さんが少ない現実社会で、絵本にそういうお父さんが登場しても違和感があるだけだし、
第一、専業主夫のお父さんが出てくる絵本を、誰が何のために買うのか?というのもイメージできない。

火曜の夜10時からやってる、専業主夫の日常をコミカルに描いたドラマ「アットホーム・ダッド」のように、
現実社会の大人を教育していかないとダメなんじゃないかな?

以下、配布資料にもとづく私のメモです。

040627 絵本の生み出すジェンダー

図書館などで手に入るポピュラーな絵本から100冊を選んで内容を調査
著者とイラストレーターの2/3は男性
物語の主人公も男性66%、女性18%、性別不明が16%と圧倒的に男性が多い
女性の作者でも主人公は男性のパターンが多く、作者の性別と主人公の性別は無関係

主人公が男の子の場合は、人物像ベスト3は「想像力」「好奇心」「行動的」
主人公が女の子の場合は、人物像ベスト3は「行動的」「自己主張」「世話役」
絵本に出てくる母親の役割ベスト3は「世話役」「現実世界に呼び戻す」「受容」
同じく父親の役割ベスト3は「理解者」「指導者」「世話役」

「お父さんはウルトラマン」のように「外で闘う父親」像を固定する絵本も多い
「よるくま」のようにダイナミックに働く母親像を描く絵本は珍しい
「ははうえのひみつ」のように自由奔放に男とつきあう母親像は賛否両論

ジェンダー問題とは異なるが、おじいちゃん・おばあちゃんの描き方にも偏りがある
最近は里親や老人介護などをテーマにした絵本も出てきた
社会的メッセージをこめた絵本は、子どもにとって面白いかどうか疑問が残る
絵本を買う母親(または父親)自身を癒すようなストーリーも多い
絵本を誰が買うのか?誰を対象にした本なのか?を見極めなければいけない

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